表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/82

40話 修学旅行について

ツイッターで活動報告をします

ど、どう書いていこうかなー!

 俺たちが教室に戻ってくると黒板には、校長先生の謎のサイン、〈こーじー!〉があり、その横には〈修学旅行について〉と書かれてあった。

 みんなは大騒ぎしながら修学旅行の話をしていた。


 その話を聞いていると、修学旅行には、1層にあるクエストをするとか、

 層の攻略を全員で進める、などのうわさがあるらしい。

 もしそのうわさが本当なのであれば、層攻略だけは危険だ。

 魔法がしっかりできない人がいたりでもしたら、あんな目にまた…… ≪23話 全部の別れの時≫

 テンセイシャの情報をちゃんと知っておかないといけないはずなのに。

 でもうわさだからな、あると決まったわけではないからま、まあいいか。


 すると音楽が流れだし、クジャクの羽を付けた、いかにもサンバをしている衣装の校長が

 教室に入ってきた。校長は音楽に合わせながらダンスを始めて教室の周りで踊っていた。


 え、えーっと、どういう反応してあげればいいんだ?

 みんなも絶対困ってるだろ……


 みんなのほうを見てみると目を光らせて、感動している人もいれば、

 涙を流している人もいた。

「校長スゲー!!」「私もどこかであのダンスの練習しようかな!!」

「俺は音楽が流せないからどうしよう!練習をどうにかしないと!」


 み、みんな何言ってるんだ?

 誰かに魔法でもかけられたんじゃないのか!?

 それとも頭がとうとう狂ってしまった!?

 俺だったら無言になって本読むかな……


 すると校長は音楽を止めて魔法を使い衣装を黒スーツに戻し、話し始めた。


「こーれかーら、しゅうがーくりょこーうにつーいての、プーリンートをくーばりまーす」


 プリントが全員の机に一瞬で現れた。

 俺は、「どういう仕組みなんだ?」

 と言ってプリントを見始めた。



≪修学旅行について≫


 グループを7グループに分かれる。1グループ5人。

 そのグループを決めるのはこの後行う。


 修学旅行は3日間。

 1、2、3日間すべてはギルドに向かいクエストをそれぞれのグループ受ける。

 クエストは、1日目が初級、2日目が中級、3日目が上級となる。

 初級は、「スライムの大群討伐」、「中ゴブリンの討伐」、「弓を作る」

「カミューズの討伐」など。

 中級は、「オークの討伐」、「森ダンジョンの特定の果物を持ち帰る」、

「フラワージークの討伐」など

 上級は、「地下ダンジョンの調査」、「1層の攻略」、

「100万ジュイアを集める」などとなっている。

 が主のクエストらしい。ジュイアというのはこの世界のお金。1枚100円換算らしいが。

 どの層でも共通のお金がジュイアとなっている。



 すごいプランだな……

 でもなんで!?クエストだけっておかしいだろ!?


 俺が絶望しているときに他のみんなは目をキラキラさせて、

「楽しみー!!」、「早く修学旅行に行こうぜ!」

 と盛り上がっていた。

 校長からの話はプリントを見ることと、グループを決めておけと言われた。


 ど、どうしようかな?

 誰か俺と行きたいやつはいるのかな…


 そう思いながら教室をうろうろしていると、


「アキ君!一緒のグループになろう!」


 とマイが言ってくれた。

 するとライやナナ、クミまで一緒のグループになろうと誘ってくれた。

 俺は涙を流して、「ありがとう」とみんなに言った。

 マイたちは「「「頑張ってクエストしよう!」」」と言ってくれた。


 修学旅行は楽しくなりそうだ…

 この5人なら…


 そう思っていると校長が、

 俺たちのグループだけ6人にすることにされた。


「おいおい!人数多くしてどうするんだよ!それに人が……」


 怒りながら校長に言うと俺に向かって魔法が撃たれた。

 魔法は闇魔法。


 まさかね……


「おい、ヨクのことを忘れているわけじゃないからな?」


 ヨクが俺に向かって撃ってきた。

 さっきの負けたこともあるのか、すごく機嫌が悪かった。


 こ、これは修学旅行は楽しくなるか不安だ……


 俺は震えを抑えながらヨクに話しかけて、

 修学旅行のグループに誘った。

 ヨクはいいとうなずいて俺とヨクの間に結界を張った。

 そして自分の席に戻り、校長の話を聞き始めた。


「日にちーはあーしたーでーすのでー、そーこらへーんはよーろしーくおーねがいしーます」


 するとマイは手を挙げた。


「質問なんですけれど、ものを持っていく制限などはありますか?」


 校長は少し悩んでいたが、いいらしい。

 どういうものを持っていくんだろう……マイはもしかして、

 やばいやつ?


 もう1度マイを見ると、にやにやしながら何かメモ帳に書いている姿が見えた。

 ぶつぶつと何かを言っていることに気づき、耳を傾けると、


「まずは縛り上げるものでしょ?そしてそして、ナイフは……」


 え、えーっと、縛り上げる?

 何をだ?ま、まさかモンスターを縛り上げて……


 俺は想像をしてみた。


 *


 マイは部屋に閉じ込め、ゴブリンを縛り上げて、


「おいおい!弱いな!ナイフでちょっと傷をつけただけなのにもう倒れるのか!」


「ぎ、ぎぃー」


 ゴブリンとマイはどっちが敵なのかよくわからなくなりそうな、

 マイの表情だった。



 ……………

「アキ君!ぼーっとしてどうしたの?まさかまたトラウマ!?」


 俺はマイを見ないように下を向いて、

 ちっさくボソッと、


「マイのせいでトラウマができるかも……」


 そういうとマイは首をかしげていた。

 聞こえてなかったらしい。


 もしも聞こえていたら俺もさっきの想像したゴブリンのようになるかも……


 体全体が震えながら、マイを攻略しておこうと決意した。

 その間校長の話は全て終わり、下校時間となった。


 下校時間と聞いた俺はすぐに準備してコマンドを使いすぐに家に帰って生徒手帳を書き、寝た。



 生徒手帳



 攻撃力、105000。 (-850)

 防御力、90380。  (+0)

 素早さ、10870。  (+10000)

 器用さ、10。     (+0)

 運力、1。       (+)

 魔力、804040。  (+0)


コメント、評価、ブックマークをよろしくお願いします!

ツイッターをしている方はフォローもよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ