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私の人生  作者: 成神
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過去

 人間は弱い生き物だ。

 弱肉強食の世界でトップに君臨していながら自然を恐れ、生物を恐れる。

 人間は不器用な生き物だ。

 高度な知恵を持ってはいるが、少しストレスを抱えるだけで簡単に病み、簡単に自殺する。

 人間は悪い生き物だ。

 肌や眼の色、生まれた場所が違うだけで差別し、最悪同族殺しまで発展する。

 

 人間はなんとも愉快な生き物だ。


 


 私は生まれたときから不幸な人間だった。

 母に産まれた瞬間公園に捨てられ、赤の他人が私を拾い、18まで児童養護施設で育てられた。

 施設の環境は劣悪で所長に憂さ晴らしに殴られ、少し成長し女らしくなったら次は犯されるようになった。

 私は自分で言うのもなんだが容姿は良い方で何度も告白された。

 だがそれを所長は許せなかったらしい。


 お前は俺のものだ。


 何度もそう言いながら私を犯した。

 幸いというか私は子どもができずらい体だったらしく妊娠することはなかったが、何度も何度もその男の精を私の中に吐き出された。

 最初は気持ち悪かった。だが人間は慣れる生き物だ。

 嫌なことも日常になってしまえばどうということはない。

 そして私は高校を卒業した後施設を出た。

 所長からはそのまま俺の施設に住めと言われたが、私は逃げた。

 それが私の意志による初めての行動だった。


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