1−1 邂逅と街
「ここは、どこだ、、」
俺は辺りを見回し、安全を確認する。
森のようだが、特に変わったところはない。持ち物を確認しても取られたりはしてないようだ。
「通信機は、つながらないか」
俺は持っていた通信機を一応胸ポケットにしまい、とりあえずここがどこか調べるために行動し出した。
1時間ほど辺りを散策して、わかった事を整理する。
とりあえず、ここは地球ではないようだ。
それは明らかに異なる生態系と、空に浮かぶ2つの月の存在からわかる。
あと、数キロ先に街が見えることも確認できた。
そして、こいつだ
「シンヤさん、とりあえず会えてよかったっすね。 この感じだとみんなもこの世界に来てる感じすかね」
エリオットと出会った。というか、元いた所のすぐ近くで拾った。
「まぁそう信じよう。とりあえず街まで向かうか」
「はいっす!」
ひとまず、みんなが生きている可能性に安心し、街まで歩き出した
「おぉーー! わりとでかいっすね!」
俺たちは街の門の前までついた。
「そうだな。結構文化は発達しているのかもしれない。とりあえず中に入って情報を探る」
俺たちが門を潜ろうとした時、
「おい! ちょっと待て、そこの怪しい服装の二人組!」
「え、、俺たちのことっすか?」
「お前ら以外に誰がいるんだ! お前ら、とりあえずギルドカードを確認させてもらうぞ」
「え、、ギルドカードってな、、「ちょっと待ってくれ」」
俺はエリオットの前に出て、彼の言葉を遮る
「先ほど、森の中で落としてしまったみたいなのだが。 どうにかならないか?」
「なにぃ! それなら、こっちに来い! 」
門番の後に続いて歩く
エリオットはその時に小声で話しかけてきた
「どうするんすか? 俺たち何にも身分証明できるものないっすよ」
「とりあえず、向こうの言ってることに合わせて探る。奴らの言ってたギルドカードとやらにも興味あるしな」
「そうっすね、了解っす」
詰所のようなところに案内された俺たちは、そのまま中へ入れられた。
「よし、とりあえずそこに座れ」
室内には机と小さな丸椅子が4つ。そして水晶のような不思議な器具が1つあるだけだった。
俺たちが指示通り、机の前の椅子に座ったところで、その水晶を机の上に置いて俺たちの前に出してきた。
「犯罪歴がないかチェックするから、これに手をかざせ!」
隣でエリオットがギクっていう顔を見せているが、俺はそれを横目で見ながら質問する。
「犯罪歴ってのは、例えば襲われたのをやり返して殺したらどうなるんだ?」
「その場合はつかないな。神ヨゼフの思し召しによって、犯罪として認められたものだけだ」
神ヨゼフか、、、
俺はそれを聞いて確信し、手を水晶にかざした。
水晶には何も変化はない。
「…大丈夫なようだな、よし次のやつ!」
エリオットも俺に続いてゆっくりと手をかざす。
もちろん水晶には変化はなかった。
「よし、犯罪歴はないようだな。次はアビリティを検査するからちょっと待っててくれ」
そう言って門番は詰所の奥へと進んでいった。
「シンヤさん! もし、元の世界での犯罪が出てたらどうするんすか! 俺たちなんて速攻逮捕っすよ! 」
俺はエリオットの方を向き説明する
「犯罪歴ってのはこっちの法律で決められてるんだろ。神ヨゼフってのも聞いたこともないしな。そういう基準があるってことは、俺たちはまだそれに裁かれてないだろ?」
「だから確信があったんすね!」
「まぁ少し不安もあったが、、、あとお前はすぐ顔に出しすぎだ、向こうに不審に思われたらどうする」
エリオットは隣で「あっ、、」という顔をして、すいません! と謝って来る。
そうしてる間に門番は戻ってきた。
「よし、お前らが危険アビリティを保持してないかチェックするから、ステータスをオープンしろ!」
「すいません、一応あなたのステータスを見せてもらっても良いですか? あなたが何者か分からないと不安なので、、」
門番はジロッと俺たちを睨んだが、まぁいいかと呟く
「ステータスオープン! ほらっ確認しろ俺はキース。 ちゃんと雇われた門番だろ」
キースの前に出てきた半透明な板に顔を近づけてみると、こう表示されていた。
キース
男
36
アビリティ 体術 剣術
俺はそれを確認し、ステータスオープンと唱える。
シンヤ
男
25
スキル 完全思考1
アビリティ 剣術8 体術8 拳闘術8 投擲術7 観察術9 統率術10
続いてエリオットも唱える
エリオット
男
21
スキル コピー1
アビリティ 体術7 拳闘術7 弓術8 回避術9 魅了術10
「うーん、あまり見ないアビリティもあるようだが、危険性のあるのはないようだ」
まて、この数字とスキルは見えていないのか?
これだけでは判断がしづらい為に質問をぶつける。
「キース。ステータスっていうのは人によって見える違いとかってあるのか?」
「ん? あぁ、それはねぇよ、見えるのは名前、性別、年齢、アビリティの四つだけだ。
まぁ、アビリティのレベルは他人には見えないようになってるけどな。早々に手の内晒すもんでもないからな」
「そうか、ありがとう」
おぉよ! と笑顔で返事をしてくる。
俺たちのステータスを確認して、安全だと確認したのか、キースの口調も元に戻ったようだ。
「ギルドは門を通って正面にまっすぐ行けばある。 そこで新しくカードを発行してもらうんだな。
あと、少し口調が荒くてすまんかったな」
「いや、問題ない。そちらも仕事だろ」
「そっすよ! おっさんがしっかりしてるならこの街も安全っすね!」
「そういってもらえるとありがたい。 まぁ困ったことがあったらまた言ってくれ!あと、最後に、カーステルの街にようこそ!」
にこやかにそう告げるキースに俺たちは礼を言い、ギルドに向かった。




