環境紹介:レーデ・ベルテン領について
設定公開回です。本編には直接的には関係しないので読み飛ばしても大丈夫です
別名『赤魔の領地』。魔界の南に位置し、四人いる魔王の一人、赤の魔王が統治している領地である。領地の周りには魔界植物が自生しており、森までなっている。また魔界でも珍しく地上界の植物も育てられ、やせにくい土地でもあるため飢えには困らない。森があるためか武器を持っている者を無差別に襲う魔獣などが住処としており、レーデ・ベルテン領に入る際には武器を捨てるしかない。
レーデ・ベルテン領に住む種族は先祖代々から魔王として君臨していた賢龍族や天罰以外で堕天してしまった天使族――つまるところ堕天使族(天界には地上界や魔界に繋がる穴のようなものが少ないながらも存在している。なにかしらの原因でその穴に落ちてしまい不本意ながらにも堕天してしまうことがある。ちなみにアルシアの母は堕天する前ら天使長という立場であったが、おっとりとした性格が災いと成したかうっかり穴に落ちたことに気付かないまま堕天した)、元々黄の魔王の領地に住んでいたが同族との思考違いからはぐれ者になった夢魔族などが多く占めている。
現在の魔王アルシアの父・クドラウが魔王になる前から人族との争いを避けたり、手助けに入ったりといった友好関係を築こうとする種族ばかりの領地である。クドラウが魔王になってから正式に人族との友好関係を築くことがレーデ・ベルテン領の目的となった。