表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球で虐げられた《最強》闇魔術士は、異世界でエルフ嫁たちに愛される  作者: 銀翼のぞみ
一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/132

28話 奴隷の思惑

「アリーシャおねえさま、リリアおねえさま。シエラは上手に舞夜様を誘惑できていたんですの?」


「はい。ばっちりでしたよ、シエラちゃん」


「……ん。ご主人様、抱きつかれた時、シエラのおっぱい当たって嬉しそうにしてた。上出来」


「可愛い顔してても、男の子ですものね」


 舞夜たちが侯爵私室で話し込んでいるのと同時刻。

 アリーシャにリリア、シエラ、そしてコーネリアのエルフ4人も、会話に花を咲かせていた。


「それでアリーシャさん? 舞夜さんみたいに優秀な殿方をシエラに勧めてくれるのは嬉しいのだけれど、他の女の子を自ら増やそうなんてどういう事なのかしら?」


 コーネリアが驚きの言葉を口にする。


 トロールの襲撃から救出された後、ボロボロになってギルドのベッドに横たわる舞夜。

 その姿をシエラが恋する乙女の目で見ていたことに、アリーシャは気がついた。


 そこでシエラに舞夜と一緒になる気はないかと聞いたのだ。

 生まれて初めて、異性にときめいたシエラは迷う事なく、アリーシャの提案に食いついた。

 今回の食事会の流れを作ったのは何を隠そう、アリーシャである。


 しかし、舞夜が金等級冒険者となり、一夫多妻が可能になったのは確かだが、自分が愛する男に他の女を宛てがう様なアリーシャの行動は、普通ではありえない。


 コーネリアの疑問はもっともだ。


「コーネリア様、それは保険の為です」


「「保険……?」」


 アリーシャの返答に、シエラとコーネリアが疑問の声を揃える。


「ご主人様は、お金はそれなりにあるというのに、生き急ぐ様に働いたり、わたしを助ける為に平気で命を捨てる様な真似をするのです。……どうしてかは分かりませんが、ご主人様にとって生きる理由が、わたしの存在しかなかったのだと思います」


 アリーシャは舞夜を愛する想いで、舞夜の胸の内にたどり着いていたのだ。

 だからこそ——


「もし、わたしが死ぬ様な事があれば、ご主人様はきっと後を追ってきてしまいます。無論わたしもそのつもりですが、前者は絶対にダメ……。ご主人様には何があっても生きていて欲しいのです。その為にはわたし以外にも、ご主人様にとって大切な存在が必要なのです」


 愛する主人が生きていられる理由、それを作り出す為、シエラに声をかけたのだ。

 リリアに関しては、勝手に堕ちたので、棚ぼた状態であったが……。


「アリーシャさん、そこまで……」


「シエラ、絶対にその想いに応えてみせますわ……っ!」


 アリーシャの舞夜を思う気持ち、それ故の保険の意味を知り、コーネリアもシエラも心を打たれた。

 同時に、1人の女として、愛する男の為にそこまでの事を考えるアリーシャの姿を羨ましいとも感じていた。


「それはそうと、ご主人様を本気で落としにかかる時は、覚悟を決めて下さいね?」


「……ん、ララマドールみたいな顔して、トロールサイズだから」


「「と、トロールッ!?」」


 アリーシャとリリアの言葉に、先ほど以上に食いつくシエラとコーネリア。

 感動的な雰囲気も、下世話な発言によって一気に姦しくなってしまった。


「……ぶち込まれたら最後……。一気に突かれて、強制ア◯メさせられる」


「おまけに、やめてって言っても、気絶するまでやめてくれません。初めは本気で死を覚悟しました」


「ふぁぁっ……、シエラには刺激が強すぎますの……!」


「ごくっ……ちょ、ちょっと、興味が湧いてしまいますわね……。トロールって……」


 どうやら、そういった話で盛り上がってしまうのは、男も女も同じようだ。

 彼女達の、どピンクトークは朝まで続いた。

【読者の皆様へ】


下にスクロールすると、作品に評価をつける【☆☆☆☆☆】という項目があります。


お楽しみいただけましたら、どうか応援していただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ