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獣人少女でも神になって良いですか?  作者: 亜沙美猫
冒険者ギルド
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初依頼と加護の検証


 しばらくして、晩御飯を終えたキャトリス達一行は宿の部屋割りに従い、各自自室に向かって行った。


 僕初めて魔物肉なんて食べたけど、あそこまで美味しいなんて初めて知ったよ…と言うよりも食べる環境すらなかったけど…。確か部屋は階段上って二階の手前の部屋だったっけ?奥の部屋は下の賑わい声が階段から聞こえずらいから人気があって中々部屋取れないってシェイト君が言ってた、・・・―――部屋の中ってどんな感じかなって思ってたけど…これは予想以上にロマンを感じさせる部屋だ…、なんと言ったらいいのかな…そうっ!インテリの拘ったものとは逆で山のワイルド系な別荘の一室みたい!・・・これはこれからがすごく楽しみだな~


 しばらく部屋を堪能していたキャトリスはベットに横になり休むことにした、明日は早いと仲間から言われたからかキャトリスは興奮しながらも直ぐに眠りについた。―――そして翌朝―――


 ふぁ~…よく寝たな~(目をゴシゴシと拭きながらベットから這い出る)、そういえば今何時頃なんだろう…あっそういえば異世界(ミリュ)には携帯なかったんだった、結構不便なんだなぁ・・・ガチャッ…パタン――― 着の身着のままで寝ちゃったから、手ぶらなのは楽だねっ♪皆はもう起きてるのかな?―――あっ!シェイト君とハイス君が食堂のテーブルに集まってる。


 キャトリス「おはようっ…シェイト君達、朝早いんだね?」


  シェイト「まぁな、キャトリスだって早いじゃねーか…女子連中はいつも起きるの遅いんだよなぁ」


   ハイス「女の子は身支度に時間が掛かるものだよ?…でもキャトリスさんは早いね」


 キャトリス「うん…実は早く寝ないと起きれないと思って、早いうちに眠ったんだ~」


  シェイト「あいつらもキャトリスみたく早く起きてくれればなぁ~」


 キャトリス「僕も慣れて来て、遅くなるかもなので何も言えないです」


   ハイス「なるほどね、僕はその時はその時で良いと思いますよ?」


 みんなが集まるまでに時間が掛かるものなんだと思うとそれもなんか楽しく思えます、しばらく他愛ない話をしていると階段からエミリーちゃんが降りて来て―――おはようございますっ!―――って声を掛けて僕の隣に座り込んでニコニコしている、メイリはその後すぐにそばに来てみんなのいる空いた席に座って声を掛けている…―――しばらくしていると女将さんが朝食が出来たよと告げて、僕たちのテーブルに料理を置いてくれた。今日の朝食はケバブのようにスカイバードの肉と野菜とピリッと辛みのあるタレをパン生地に挟んだ物とコーンのような香りのするスープを一緒にお盆に乗せてあり、中々の量があると思うそれを口いっぱいに齧り付いて咀嚼していく、口いっぱいに食べるものは食べてるって実感できるから最高の至福です///


 キャトリス「むぐむぐ…(´~`)モグモグ・・・(幸せ~)///」


  シェイト「昨日もだけど…なんか子犬がお腹空かせてご飯をはぐはぐしてる面影を重ねちまうよなぁ?」


   メイリ「ぇえ…っじゃなくてシェイト!失礼でしょ!?(しまった~私もちょっと思ってしまったわ…)」


    女将「おやおや、確かにそんな気にさせちまう顔さねぇ」


  エミリー「キャトリスさん!こっちのスープも美味しいんですよ!?こちらもどうぞ!」


   ハイス「エミリーが作ったわけではないのにこの笑顔は別の意味で喜んでますね…」


 キャトリス「はぐはぐっ!ゴクリ///…これだけ美味しいのなら魔物討伐もやりがいが出るかも!♪」


      「「「討伐される奴の命軽くなった」な」わね」


 みんなで朝の朝食を終えて早速、本命の検証Or依頼を受けにギルドに向かいます。


 ―――キィーッパタンッパタン―――えっと確か一番右あたりの依頼掲示板が僕たちのランクだったよね?みんなもそちら側に向かってるから…あれっみんな僕と同じFランクだったんだね!よかった~ボッチじゃなくて…ゴブリン討伐依頼あったのかな?みんな依頼書見たまま考え込んでる・・・えぇーと?なになに、ゴブリンの依頼書が一つもないっ!どうしよう・・・


  シェイト「まいったな…ゴブリン討伐依頼書が掲示されてねぇ」(困り顔)


   ハイス「しょうがないですね…ゴブリン以外の依頼書を探しましょうか?」


  エミリー「ねぇ、ゴブリン以外で大丈夫なのかな…」(焦り顔)


   メイリ「仕方ないわね…この、ウルフ討伐依頼ってのはどうなの?」


  シェイト「おお!いいな!それやってみようぜ!?」


  エミリー「大丈夫なの?ウルフってゴブリンよりも厄介なんだよね?」


 キャトリス「わぁ~、ウルフ!お肉たくさん食べようね!?」


  シェイト「まぁ、エミリーそこは…(チラッ)キャトリスいるし…っな?」


 キャトリス「えっ?なに?」(???)


 僕たちはウルフって魔物の討伐依頼を受けることにして、受付嬢さんに依頼を受理して貰いに行った時にちょっと驚いてこの魔物はFランクでもEランク寄りの俊敏性と瞬発力を持っています、それでもこの依頼を受けますか?受ける場合依頼失敗に関しては違約料を払って貰う事になりますがよろしいですか?っと聞かれてみんなそれぞれ頷いたエミリーに関してはちょっと涙目だったけど、依頼を受け門の出口まで歩いて行きそこからウルフ生息地へと出発した。


 えっとここらへんで良いのかな?ウルフって意外と身近な場所に住んでるんだね…さてとみんなはなんか加護の検証とかで色々試そうとしている…まずはシェイトだけどそこら辺の木に向かって思い切り拳で殴り掛かる―――殴り掛かった木は当たった場所からひしゃげてクレーターが出来つつ爆散して倒れた、メイリちゃんはいつも使っているらしいウォーターカッターを木に向けて放つと木に当たったところから奥150M先までの木を真っ二つに切断していた、エミリーちゃんは自分の得意な弓矢に付与魔法でエクスプロージョンを付与して弓には剛力と瞬収縮を掛け合わせた付与魔法を使い250M奥の出っ張った木に弓矢を放つと音速を超えて狙っていた木のかなり大幅上の方の枝に当たり半径150M四方の大爆発が起きる…あっ今爆圧に巻き込まれてゴブリン数匹とウルフ3匹が即死した…南無阿弥陀仏?アーメン?取り敢えずは手を合わせる…―――ハイス君は木の上を50Mを3秒台の速さで飛び移りながら走っている約30分ほど、みんなそれぞれにいい笑顔で加護の効果を試行錯誤と応用で検証しているみたい…正直僕自身驚いているよ?なんたって初めて魔法や異世界(ミリュ)を見たんだからしょうがないよね…それにしても良いなぁ~カッコイイ!!…あれっ・・・そういえば僕はなんでも出来るんだった…///


  シェイト「こりゃ凄いぜ!まるで水面に向かって殴ってるみたいにスイスイと木が爆散していく!」


   メイリ「属性魔法…私の知っている限りの全ての魔法が使えるわ!それに知らない魔法もなんとなくで発動するし、何よりも魔力での威力や距離・濃度、魔力量も桁外れに膨大で怖いくらいね…」


   ハイス「僕はみんなよりは地味な方だけど脚力を生かしたスピードと飛躍力瞬発力が凄くて慣れるのに時間が掛かりそうだったよ!」


  エミリー「私も同じなの加護の内の付与魔法を試したんだけど弓矢の許容範囲と距離、速度が伸びたみたいでいつもみたいなやり方よりも手を抜いて放たないと力が強すぎて制御するのに慣れて行かないとコントロール出来ないみたい!・・・また練習しなきゃ///」


 キャトリス「みんな満足いく加護だったかな…?僕もみんなの様子見ながら、加護の改善や追加を考えたりしてみるね!?」(決意)


 その後みんなに凄く感謝されてしまったけど、本当はちょっと照れます///みんな地道に加護の影響でバランスや力の入れ具合に違和感が出てるようで今回はウルフ討伐を通して慣れて行けるといいね。


 しばらく慣らして行きながらしばらくするとウルフの群れが現れた、みんな最初突然の事で驚いていたけど、数匹返り討ちにしたあたりから一方的な殲滅になっていた。


  エミリー「乗算複製魔法付与!シェイト君避けてください!―――っえい!」


  シェイト「へいよ!エミリーも戦えるようになるってのは加護さまさまだな!?」


 エミリーは乗算複製魔法付与を施した弓矢で放つ前にシェイト君に避けるように伝える、シェイト君はエミリーが戦えるようになった事への称賛を口にしながらも矢の軌道から避けバックステップで回避しながらよけた、エミリーが放った矢はシェイト君の横を通り過ぎてウルフ5匹の居る位置まじかになって矢が2本に2本から4本に8本に16本と瞬時に増えて行き、まだ戦意のあったウルフの目は戦意喪失した怯えた目で目前に迫る矢から逃げようとした時には1000本以上になった矢がウルフ達を滅多刺しにして行った…なにこれ怖い!


  シェイト「こりゃやべ~な…ウルフのウの字も見当たらないくらいに悲惨だな…回避して正解だなこれは」


  エミリー「すっ凄いね…私一本しか使ってないのに一瞬にして1000本以上…キャ、キャトリスさんこの増えてる矢って本物なのかな…幻覚?」


 キャトリス「えっと、僕の加護だから本物のはず…だよ?」(困惑)


  シェイト「すげーなエミリー!これだけの矢が本物なのか…どうする?拾って回収していくか?」


  エミリー「う…うん、もったいないから回収していくね?」


   メイリ「矢を買うお金が予期しない所で浮いちゃったわね…」


 キャトリス「あぁ…どうしよう…「「「「???」」」」ウルフ肉が食べられなくなっちゃった…(´・ω・`)」


      「「「ぇうえ!そこ!?」」」 エミリー「ごめんね…キャトリスさん…」


 キャトリス「ううん、良いよまた狩に来ればいいはだけだから、また狩に行こうね?///」


  エミリー「うん、ありがとう!」  「「「えぇぇ~~~・・・」」」(唖然)


 こうして、キャトリス達は検証Or依頼を終えることになった。

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