表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獣人少女でも神になって良いですか?  作者: 亜沙美猫
映画の様に派手な事!?
52/52

ソヤロー伯爵邸宅は豪華でした


 ソヤロー伯爵は王宮に公務で出掛けている様で邸宅には居ないらしい、今なら邸宅侵入及び調査が容易そうだった。


 キャトリス「皆、ここで3グループに別れて行動しよう!各グループ4人ずつでボクはソヤロー伯爵の公務の様子をここで監視してるね?」


 誠「分かった、恵美・明美・一誠と俺の1グループで」


 シェイト「俺・エミリー・メイリ・ハイスで2グループ」


 マオ「私とユウ・女々・・・キャトリスちゃん、優奈は心配なのだがグループに入れて良いものかの?」


 キャトリス「あぁ、言ってなかったけど優奈ちゃんもあのポーションを飲んで貰ってるから誠君達と何ら変わらないよ?・・・但し優奈ちゃん自身に武術とかの心得は無いからそこら辺を求められても無理だと思うけど超能力自体は誠くん達並みだよ~」


 マオ「なるほど、良く分かった・・・では優奈含めて私達が3グループだの」


 誠君達は超能力で体を浮かし3階のベランダから侵入、シェイトくん達は裏庭に周り使用人の目を避けて裏口から侵入及び調査、マオ達はシェイトくん達と一緒に侵入した後各部屋に移動して自らが作った機械や薬品によって鑑識の様な事をしている。


 誠「ここはソヤロー伯爵の寝室かな?・・・脱税とか悪い事をしている人間って証拠になる物はなるべく肌身離さずってのが多いって聞くよな・・・」


 明美「そうだね・・・可能性は十分にあると思うよ!・・・ベットのしたとかどうなんだろう?」


 誠「ベットの下・・・(明美を部屋に入れる時はベットの下のあれは移動させないと・・・)」


 一誠「<女の勘って怖いよね・・・>・・・どうだった?証拠に成りそうなのあった?」


 明美はベットの下をくまなく探すが見当たらず、敷布団の下や枕の下などくまなく探す・・・しばらくそうして探したが証拠になりそうな物は隠してなかった様でその事を一誠に伝える。


 明美「ううぅん、無かったよ・・・どうやらベットの周りには無さそう」


 恵美「男の秘密の隠し場所と言ったらベットの下って相場が決まってるのにね~」


 誠くんと一誠くん二人はソヤロー伯爵の調査のはずがまるで自分たちが彼女たちに調査されている様で二人とも居心地が悪そうだった、そんなだとも少しも考えていない彼女たちはソヤロー伯爵の寝室や両隣の部屋をまるで隠し事をしている彼氏の部屋を嗅ぎ回る彼女の様にくまなく探し回るのだった。


 シェイトside______________


 シェイト「見張りが多いな裏庭と違って邸宅内は厳重になっている様だ・・・」


 シェイトは目線の先にある扉の左右に見張りが居る事に気持ちの高ぶりが増すかの様に尻尾が左右に揺れていた。


 エミリー「本当だ・・・私達が侵入した事を悟られずに遂行するとなると殺傷も睡眠や気絶なども駄目ですね・・・どうしましょう」


 シェイトの言葉に見張りの居る廊下を覘いたエミリーはその厳重さと遂行の為には痕跡を残せない事に少し緊張感を持ち始める、しかしエミリーがその小さな顎を人差し指と親指で挟み込むようにして考えに伏せっていると背中を優しくトントンと優しく突かれる。


 メイリ「エミリー・・・?そんなに考え込まなくても私達には状況によって行動を変えるだけの力がある・・・でしょ?」


 エミリーの背中を優しく突き、緊張を解す為のフォローを入れて来るメイリにエミリーは少しだけ緊張を解す、エミリーは『各種付与魔法創造生成』を発動しサプレッサー付きの拳銃を『無限亜空間ボックス』から取り出して弾丸に付与で【催眠操作】を付与する、それを見張り二人に打ち込み(※付与された弾丸は付与した者の意思によって最適な物へと変化する)見張りの目から光が消えたのを確認した後皆で近づき見張りにはエミリーが《目が覚めるまでの間の記憶はいつもと変わらないモノとして記憶する事》と催眠効果を付与してから見張りの居る部屋を音を立てずに入って行く。


 マオside______________


 マオ「この部屋は団欒室かの?・・・・・・・・・ここはなんも無いの~」


 ユウ「仕方が無いね、食堂は後回しにして取り敢えずここに小型監視カメラと盗聴器をセッティングしようよ」


 マオは開発した小型監視カメラと盗聴器を室内が良く見渡せるようにセッティングした後、電源を必要とするコンセントをユウが開発し品種改良した薬品を組み合わせコンセント型の入れ物に移し液体を入れて蓋をした機械に差し込むと電力を供給し監視カメラと盗聴器が正常に作動を始める、因みにこのユウが作った電池の様なものは一週間は一般家庭の電力を賄えるだけの力があるので監視カメラと盗聴器だけなら一か月は優に活動するらしい。


 マオ「よし、これでここで密談による証拠を晒しても私達はその証拠を握る事が出来るのぉ」


 ユウ「自国の上位騎士を闇討ちして国力を下げ、それを他国に売る様な真似をするとは・・・人として恥を知るべきだと私は思うよ・・・」


 ユウにとっても国の在り方に失望した経験があり今がある為、偏にそれは違うのだとも言えない様子であった、彼女は設置した機械を悟られぬように設置した壁と同じ様な色と材質になる様にコーティングして団欒室を出ると執務室の方へ向かい、先ほどと同じ様に小型監視カメラと盗聴器を付けてそれらの映像音声記録の電波を飛ばして、電波を受信するディスプレイ端末の受信設定を機械とうさつとうちょうの電波周波数にリンクさせた後、速やかに邸宅を離れる。


 マオ達が邸宅を離れる頃には各グループも邸宅を離れていた、仕事を終えて戻って来た皆にボクは労いの声を掛けた後、ソヤロー伯爵の現在地を確認する・・・どうやらタイミングが良かったらしい、丁度馬車に乗り込み帰宅している最中の様だった、帰宅までの間に皆の収穫発表に移った。


 シェイト「今回の任務は思ったより緊張感があって面白かったぜ!見つからないようにするのってスリルがある・・・っと感想はここまでにしてだな・・・エミリーのスキルを使って忍び込んだ部屋にはザックリ言うとなんも無かった・・・が、気になるもんは在ったぜ?」


シェイトがやけに含みのある言い方で話を切った・・・彼にしては珍しい傾向だったがその先の問いの答えに皆耳を澄ませる。


 シェイト「ソヤロー伯爵は元々アシェット国から来た諜報員で暫くはセイシェル王国に貢献し王から爵位を受けて今ようやく本当の目的だったセイシェル王国侵略の任務を遂行しようとしている事がこの書類を見て分かった、因みにこの書類は元の書類の写しだから本物はまだあの部屋の鍵付き引出しの中に入っているはずだ」


 なるほど、ようやくソヤロー伯爵がセイシェル王国を売るような行為をした理由が分かった・・・でもここからどうやって王様にソヤロー伯爵への信頼を崩し、且つ証拠を突きつけようか難しい所で・・・。


 マオ「そうじゃの~ならば私達が仕掛けた物がいい仕事をしそうじゃの」


 シェイト「あの小型のかめらとか言うやつの事か?あんなにちぃせぇのにホントに役に立つのか?」


 ユウ「私とマオの研究と発明が役に立たないと言うのですか?さすがに心外ですよ?私達の技術はキャトリス様にも認めて貰っています・・・」


 ユウちゃんが無言でシェイト君に睨みを利かせ表情は変わらないのに視線による威圧は相当なものだった様でシェイト君は観念して謝っていた。


 そろそろソヤロー伯爵が邸宅に着く頃ですね・・・警備の人達の様子を見ていつもと変わらない事に張っていた警戒心を解いた様でゆったりとしかし軽やかに邸宅に入って行く、団欒室に入ったようでマオちゃんの持つディスプレイ端末にソヤロー伯爵の姿が映る。


 ______________「はぁ・・・任務とはいえ貴族たる者の役目である公務は・・・骨が折れる」「旦那様、お食事のご用意が出来ましたので食堂へいらして下さいませ」「あぁ、そうか・・・分かった行くとしようか」______________。


 『任務』って言葉だけじゃ証拠には弱いよね・・・食堂にもマオ達が引き上げ際に仕掛けた【アレ】でソヤロー伯爵の様子を窺っていたけど結局証拠になりそうな証言は一切出なかった、かなり慎重深い性格なんだなぁとボクは思った。


 結局何も掴めそうにないので仕掛けた彼是はそのままに、ボク達は宿に向かう事にした・・・宿屋に着いた僕は早速晩御飯をたくさん食べて布団に入りクゥスカと寝息を立てながら今日の疲れを癒す・・・別に疲れる事なんてないんだけどね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ