出会いと冒険者への加護
これは、どうしたらいいの?取り敢えず謝って許してもらったほうがいいのかなぁ
皆が戦闘をようやく終えたのはいいのだけど、皆さんが僕をじっと凝視しているこの状況がちょっと気まずいのだけど…、助けに入ったのはいいと思うんだけどやっぱりゴブリン吹き飛ばしたから剥ぎ取り出来なくて困ってるのかなぁ~・・・はぅぅ。
キャトリス「僕の名前はキャトリス・ライトアと言います…ぅ…えと、迷惑でしたでしょうか?」
青少年A「・・・っえ⁉…あっ…あぁ、いや正直言うと俺たちだけで大丈夫と言いたい処だけど、助かった」
少女A「あんたねぇ~?…はぁ~…でもキャトリス?…さん、ありがとう」
青少年B「いやでも、助かったよ…ありがとう」
エミリー「…あのっ⁉キャトリスしゃまっ!…ぅぅ…あのっ⁉ありがとう御座いました‼」
これならお咎め無しなのかな?…取り敢えずは良かったかなぁ、ちょっと時間かかっちゃったけど街まで結構近いし皆に同行させてもらおうかなぁ~
キャトリス「あの?…皆さんこの近くの街に帰るのですか?…でしたら一緒に同行させてもらえないでしょうか?」
青少年A「確かに俺たちはこの近くのイャース街に冒険者として活動してるからいいけどよ」
少女A「そうね!ここで会ったのも何かの縁だしね、助けてもらってハイ終わりじゃなくて…せっかくだからこれから仲良くしましょ⁉」
青少年B「それはいいね、先ほどの動きは僕たちの誰一人として真似できないから…道中頼りにしているよ」
エミリー「あのっ私の名前はエミリー、エミリー・ヘイスと言います、よろしくお願いします」
青少年A「俺の名はシェイト・ジェイガーだ、よろしくな!」
青少年B「僕の名前はハイス・リピス、よろしくっ!」
少女A「私の番ね!私はメイリ・キャンピスよ、よろしくね」
皆一緒に同行してくれるのには助かった、街に入るときどうするのか考えてなかったからありがたいや~それにメイリさんが言う通りに仲良くできたらすごくうれしいし、ひょっとしたら友達になってくれるかもお言葉に甘えよう
シェイト「そういや~キャトリスはどこから来たんだ?見た感じ獣人?ぽいけど、なんというか…こうも神々しい感じの毛並みと白肌なのは見たことがないな」
メイリ「・・・確かに神々しくて近寄りがたい感じがする凛々しくて美しい感じね、規格外で嫌みの域を越えてるわね…胸とかも…美乳ぅ・・・」
ハイス「まぁまぁメイリ落ち着いて、でもたしかに気になるね…北東右寄りの方角から来たとか?」
エミリー「あのっ!やっぱり女神さまなんですよね⁉空から私たちの行く末を案じて、手を差し伸べるために地上に降りて来て下さったんでしょう‼?」
前半はともかく、最後のエミリーは何とも言い難い…言い難いのだけど、あってるんだよね~最初の女神ってところだけは・・・どう返そう…そのうち、言えばいいかな…でも隠すと後で辛くなるっていうし…正直に言うけど…おちゃらけて言えば、信じてもらっても、信じられなくても後でバレてもそんなに気負わなくてもよくなるし大丈夫かなぁ…うんっ!
キャトリス「えっと…そうですね…エミリーさんの言った通り女神であり、神様ですよぉ」
メイリ「キャトリス面白いね~…でも本当にそう思えてくるから、怖いねぇ」
ハイス「いやはや、一本もらいました…でもそこでボケれるのなら、これからも楽しめそうだね」
シェイト「おいおい、そこはふつーそらすよな~‼」
エミリー「やっぱり~女神さまなのですね!でわでわ、私たちを助けに来てくれたんですね!」
キャトリス「えっと、ごめんね?助けに来たわけでわなくこっちに来たときにちょうど居合わせただけだから何とも言えないのですけど…」
シェイト「それなら女神っぽいこともできるのか? ふふん」(ニヤリ)
メイリ「いいね~、どうせ帰るまで暇だし何かやってもらおうかしらね」
エミリー「あのっ!私もよろしければご拝見したいです」
あれ、笑い飛ばされるかと思ったらちょっとおちょくり入れて来てる?…これで流せばいいんだけど…なんかこのまま弄られキャラなのは悔しい
キャトラス「そうですね、なら今の皆さんに合った加護を与えるとかはどうですか?」
シェイト「俺たちに合った加護?」
メイリ「加護ってあれよね超人的な力を得る事が出来るってやつ」
ハイス「もし本当に加護を得られるのなら僕は脚力や体力面での加護がいいな」
エミリー「あの…私は支援・付与系魔法やハイスくんと同じく体力強化がうれしいです」
メイリ「皆の目標みたいでいいわね!私は属性攻撃・属性範囲魔法や魔力・魔力量強化かしら?」
シェイト「お前ら、本当に信じてるのか?」
メイリ「別にいいじゃない楽しいし、目標を掲げてるみたいでちょっとやる気出るわよ?」
シェイト「なら俺なら腕力・耐久系強化増幅や他は結局、体力面だな今回のゴブリン狩りでそう思った」
皆それぞれにちゃんとした目標があるんだなぁすごいなぁ!これはなんか、女神とか関係なく叶えて挙げたくなるね
キャトリス「皆しっかりした目標があって良い顔をしていますねぇ」
シェイト「だろ?取り敢えずこんなんだ…キャトリス出来るか? …にやり」(嫌み顔)
エミリー「よっ…よろしくお願いします‼」(真剣)
キャトリス「じゃあ~、取り敢えずは分かりやすく希望通りの加護で…えっ…と『我が名を求めし汝らに、我が加護を与えん…』」
本当は何も言わなくてもいいんだけど…なんとなく口にしてみようかと…・・・誰に言い訳してるんだろう?加護を取り敢えず与えてみたら急に皆の体やその周囲がまばゆいレインボーの光に包み込まれて行った...なんだろう先ほど、ごまかそうとしてたはずなのに…あれっ?やっちゃった感じなの!?