王都イシュライベルフェ王国で売買する?
あの後―――――――――...ボクを怒らせたのが悪いと皆がそれぞれ言っているけど周りの冒険者やギルド職員の人達はそんなボク達を見て驚愕と驚嘆、恐怖や憧れ?のような視線をそれぞれが送ってきます、ボク達は居心地が悪くなったので...ただいま、王都イシュライベルフェ王国でお買い物とアイテム換金をしようとギルドから街に出て、周りを眺めながら目的のお買い物場所、商店区画まで歩いています。
因みに...ボクがゴロツキを倒す時言っていた言葉は正直、正式に倒して良いと言われたボクが納得した敵ではなくぼく個人が『閻魔鑑定』で視て個人的に判決した事なので、何となく大義名分と言う免罪符として周りに示した方がボク自身気持ちが落ち着いたからです。
しばらく歩いていると商業区画に近づいて来たみたいで、沢山の人が賑わっている...さて…目的としてはまずお金を増やす為にボク達の所持物を売って換金しなくちゃ...はっ!あそこの屋台で焼かれている串焼き肉に掛けている…タ…タレは...ボクには分かる...あれはすごく美味しいと!
キャトリス「皆さん、ちょっと下調べにボクはあそこの屋台で人気のある買取場所を聞いて来ますね!――――ひゃうっ!」
シェイト「お前、串焼き食べたいだけだろ...―――――グイグイッ...」
キャトリス「ひゃわっ!?・・・ち…違いますよ?ボクは純粋に串焼…情報を聴きに!」
ハイス「キャトリスさん...口に出てましたよ?」
キャトリス「・・・串焼きが食べたいのです...買って良いですか?」
エミリー「<キャトリスさん可愛いのです!癒されるのです!メイリちゃんもそう思いますよね!?>」
メイリ「<エミリーの性格の変化に私は心配よ...でもエミリーの言う通りこんな姿のキャトリスちゃんも可愛いわね>」
ボクは情報を聴きに行こうとしたらシェイト君に尻尾を掴まれて思わず喘ぎ声みたいなのが出てしまいました...ボクは純粋に串焼きを食べまくってその分のお金と対価に情報をついでに聞き出そうと思ったのに・・・――――――ごめんなさい...串焼きが食べたかっただけです…エミリーちゃんは・・・こそこそとメイリちゃんと話してるみたいですが...顔をほんのり紅く染めてボクを見ています…メ...目が怖いです・・・。
無事に串焼きを40本買い...情報を聴きだせた後皆もついでとばかりにそれぞれ串焼きを買っていました、どうやら人気のある買取場所がこの屋台の通りを真っ直ぐに行き、突き当りを左に曲がるとすぐにオールライと書かれた看板が見えるらしい・・・――――モグモッグ...ハッグムグムグ...ゴクンこの美味しい串焼きを売る店に嘘は...無い!!(※嘘以外も色々見抜けますが今回は見て視ぬ振りです)。
カランカラン…カララン―――――「いらっしゃいませオールライ何でも取り扱う売買店にようこそ!」
なんか入ると同時に舌を噛みそうな宣伝文句をスラスラと言ってるよこの人、取り合えずは買取をお願いしようかな
キャトリス「すみません、買取をお願いしたいのですが良いですか?」
店員A「はい、承りました…少々お待ちください――――――こちらがこの店の店長です、買取のお話は店長とお願いいたします」
店長「うむ、さて...買取を…と聴きました、買取の品はお持ちですか?」
キャトリス「あっはい、これがその品です―――――ミスリルの純正インゴット20kgを50個です」
店長「な!なんと!?君!今すぐ店を閉店として置きなさい!それと私の鑑定道具も持って来てくれ!―――――すまない、本当にこれがミスリルってだけなら驚くだけですが...この量で全て純正となると他の方々に聞かれたくはないのでな?失礼だとは思いますがよろしくお願いします」
ボクが出したミスリル純正インゴットの質と量に驚嘆しているけど、実際に鑑定しなければいくら見た目と質感が他と比べ物になくてもすぐには買取出来ないとの事、しばらく待つと言われた事を終えて鑑定道具を持った店員さんが店長に渡し、早速とばかりに品を鑑定し始めた――――――――鑑定が全て終えた所で店長がこれを何処で?っと聴きながらすぐに謝って今のは無かった事にと言ってくれた、ここがこの店が人気な理由でもあるのだろう。
店長「いやはや、私もこれまで沢山の品を鑑定して来ましたがこれほどの物には出会った事がありません...それに今回これが買取品ですが、お客人方のその防具やキャトリス様の持つ道具もどちらも同じアダマンタイト鉱石素材...それも純度の高い物だとお見受けいたします、生涯二度とこのような出会いは無いでしょう・・・長く引き留めてしまい失礼いたしました、それでは買取額ですが桁が桁だけにアダマンタイト鉱石硬貨などを大金貨10枚と要った形で渡しても大丈夫ですかな?」
キャトリス「はい、構いません」
ボク達はまさか1億ミリエ以上になる物とは思わなかった(ボクだけは)みたいで皆驚嘆な表情をしていた...皆は予想出来ていたみたいであったけど、しばらく客室で待って居ると大きな皮袋に硬貨が沢山ぶつかり合う音を鳴らしながら店長と店員さんがお金を運んで来た。
店長「た...大変お待たせしてしまい申し訳ありません、こちらが今回買い取らせて頂いた品の買取額とお金で御座います、金額は大金貨999枚、金貨9枚、大銀貨9枚、銀貨9枚、大銅貨10枚の合計100億ミリエになります...ご確認を」
シェイト「100億ミ…ミリエ...ゴクリッ」
ハイス「ボクでもこんな多額のお金を扱った事は無いです」
メイリ「何百年遊んで暮らせるのかしら...」
エミリー「凄いです!キャトリスさん!」
キャトリス「はい、確認させて頂きます―――――――うん、誤差無く有りました大丈夫です、それに小分けで両替もして頂いた様で有難う御座います」
店長「いえいえ、こちらこそこのような高価な品を有難う御座います...是非今後とも御贔屓下さると有難く思います、またのお越しをお待ちして居ります」
その後、亜空間にお金を入れるべく一旦持って店の外に出て、人気の居ない所でこのお金をしまい、一旦宿を探す事にした―――――宿を見つけて宿代を食事付きで払い、これからは女子は皆同じ部屋(ボクがメイリちゃん達と一緒になった)となった部屋に男子達を入れて今回の
お金の話をする事になった、全員に20億ミリエずつ渡してこれからもよろしくと言う事と、何かあった時の為の資金と思って貰い節約しながらなら自由にして良いと言って置いた「こんなに沢山有って、すぐには使えないわよ」ってメイリちゃんが言っていた、食べ物を好きなだけ食べてたら無くなるよ?って言ったら「それはお前だけだと思うぜ?」ってシェイト君に言われた...ちょっと悔しいかも。
後日――――ギルドに入って掲示板を見ていると受付嬢さんが騎士風の人に詰め寄られながら「緊急事態なんです!賊が姫様を馬車で護送中に襲い掛かり姫様を拉致して行方を晦ましたのですが今日その賊らしき奴らからの手紙が我々に届き...身代金と王位継承権を渡せと愚かにも書かれていたのです!時間はありません!依頼書の発行と緊急依頼として国直属の依頼となります!受けた者で姫を無事救出出来た者には国王直々に褒美を取らせるそうだ、失敗は許されん!頼んだぞ!?我々は直ちに騎士団を編成し南門にて待つ!3時間後には依頼を受けた者も一緒に賊の居るアジトまで行き姫様を救出、賊の殲滅を行う!褒美が欲しくばこの依頼を受けたまえ!!」と言ってギルドを去って行った、何とも騒がしい事である、が一大事でもあると理解したボク達はすぐさまお互いの顔を見合わせて頷いた―――――――この世界に来てから良く賊に会うなと思い・・・賊狩りだ!と皆にシェイト君が声を掛けた。―――――――今回どのくらい掛かるのかなぁ...