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獣人少女でも神になって良いですか?  作者: 亜沙美猫
これからの冒険
19/52

入国!!王都イシュライベルフェ王国!


 ボク達は無事に王都イシュライベルフェ王国まで訪れる事が出来て、今は馬車で他にも王都に入ろうとしている前列の方々の荷物検査と身分証の提示を門番の警備兵が確認して回っているようです。

しばらくしてボク達の乗り合わせている馬車の所に警備兵が御者の人に身分証と入国の理由を聞きに来てただいま確認して貰っているようで、そろそろ馬車内のボク達も身分証を見せる番になってくる頃なのでギルドカードを亜空間から取り出して(※周りの見えない所で出してます)その時を皆で待っていると、警備兵がこちらに回り込んで来て一人ずつ身分証の提示を求めて来た。


 キャトリス「はい、冒険者ギルドカードでも良いですよね?」


   警備兵「ああ、構わないぞ...冒険者カードも立派な身分証だからな…・・・おぉ!Cランクパーティーの方々ですか...身なりからしてEやDランク以上だとは思いましたが...なるほど…納得しました、しかし規則ですので犯罪歴などが無いか確認させていただきます」


 警備兵の人はすべてに関して犯罪歴が無いか確認しなければいけないと言って、ボク達のカードを警備兵の待つ青白いカードケースの様な物にカードを差し込むとしばらくして特に問題ありませんと言って手渡してくれた、因みにボクのカードは龍神の表示を非表示に換えてロックしたため、警備兵の持つアイテムでは詳細を読み取る事は出来ない。

警備兵さんはボク達と馬車内の他の人にも検査を行って確認した後、後列の方の検査に行き、しばらくその場で待機しているとようやく入れる許可が下り馬車は(ゆる)やかに門を潜って行くとボクは馬車の後部座席から頭を出し王都の大きな門を見て気持ちがワクワクとしていた、皆はそんなボクの行動に何の反応もせず...エミリーちゃん以外はこの後何処に行くのか考えているようで、エミリーちゃんはボクの傍に移動して隣に座りボクの尻尾を撫でていた、日々撫で方が上達している...何を目指しているのでしょう?


 ようやく馬車乗合所に着いたボク達は御者のおじさんに依頼証明書に魔力を込めた印鑑を押して貰い、早速王都の冒険者ギルドに向かう事にした。


 ギルドの中に入るとやはり他の冒険者の人達が依頼書の貼ってある掲示板で何やら悩んでいたり、まだ早い時間だというのにギルド内の隣に隣接している食堂で酒を飲み、食事やつまみを食べ騒いでいる...あっ今のつまみ美味しそう...、ボク達はそのまま中央のカウンターに居る受付嬢さんに話し掛ける。


  シェイト「こいつの依頼達成の報酬を貰えるか?」


   受付嬢「かしこまりました、少々お待ちください――――――お待たせしました、乗合馬車の護衛の報酬でよかったですね...こちらが報酬額になります、お確かめください」


 報酬額は5000ミリエとただ乗合馬車の護衛だけでこの金額なのだから、よほど遠出関係の依頼は高く報酬が設定されていると理解できた、ボク達は取り合えず他の依頼書を見て視ようと掲示板の前に行き依頼書の査定をして居ると...近くでボク達の様子を見ていた柄の悪そうな冒険者と思われる人たちがボク達に絡んで来る。


 ゴロツキA「おい!小僧共、俺達Ðランク冒険者より上のCランク掲示板を眺めてもお前らにゃ~関係のねぇーもんだろ!?痛い目見たくなきゃ小僧共にお似合いのFランク掲示板の方に見に行けや!それとも何か?痛い目見て教育してほしいってか?そこに居る小娘達を俺達にしばらく貸してくれるってんなら?許してやっても良いがな!?まーそれでも痛めつけて二度とこの娘達に会わせないようにするけどな!ガッハッハッハ!」


   ハイス「それは困りましたね...ぼく達は正当な権利を得てCランクの依頼書を査定しているのですが...」


 ゴロツキB「何が正当な権利だよ!てめぇーらガキがCランクに成れるわきゃねぇーだろ!ボケがぁ!良いからさっさとそこの小娘3人をこっちに渡せってんだよ!今許しを請うてその娘達をこっちに渡せや、二度と体を動かせねぇ体にするだけで留めといてやるぞ!?さ~寄越せ!有り金も全てな!」


 ボク達は何か厄介な相手に絡まれました、最悪です...せっかく王都でこの後依頼か、観光をしようかと思っていたのに...許しませんよ?


  シェイト「良いだろう!その喧嘩乗ってやるぞ!?こいつらには指一本触れっ――――キャトリスどうした?」


 ゴロツキA「へへ、良い心掛けじゃねぇーか!?...ほら他の小娘達もこっちにっ――――ゴフゥゥ!?」


 キャトリス「ボクは今怒ってるよ?...あなた達がボク達の王都に来て初めての感動とこれからの予定の楽しみを壊した事...ボクは怒ってるんだよ?あなた達はこの後も周りの迷惑を掛けそうですね...受付のお姉さん...この様に絡まれた場合、ぼく達が抵抗してこの人たちを殺めてしまった場合、正当防衛として免罪にして頂けますか?」


   受付嬢「冒険者ギルドでは当事者同士の諍いやそれによって争いよる死者が互いに出ても関与いたしません、ただしギルドに不利益と悪影響が起こりえる場合こちらもそれなりの対処をさせていただきます」


 キャトリス「ありがとうお姉さん...ならボクは一時的に、全ての事柄、各世界、各人種、各環境、様々な理をボクの両親である両神によって一任されたこのボク、キャトリス・ライトアの名によってあなた達に天罰を与えます!【アトミック・セル・デックグレイディング《原子細胞分解》】!!」


 ゴロツキAB「なんだ!?この光は!!あ!ああ!!俺の足が!手が!か...体が消えて行く!辞め…ろ…」「兄貴!!ああ~~~~ァぁぁぁぁぁぁ!!!消える辞めてくれぇ~!!お願いぃ...だぁァ…――――」


 ボクは容赦なくあの人たちを跡形も無く消滅させた…そう防具や所持品全て...あの人たちを『閻魔鑑定』したらとてもではないけど改心するようには鑑定されず...即有罪であったから仕方が無いと思います…


   受付嬢「えっ…?今のはいったい何なのですか・・・!?(ひっ…人が一瞬で消えて…この子はいったい何者なの?)」


  シェイト「・・・なんかなぁ~あいつ等、少しだけ同情しちまいそうだったぜ…」


   ハイス「仕方がありませんよ、キャトリスさんが判決を下したと言う事は...そうゆう事でしょう?」


  エミリー「そもそもキャトリスさんに対してあのゲスな者達は慰み者にと言って来た時点で死刑当然です!」


   メイリ「(日に日にエミリーの人格が共変しているような...あの可愛らしいエミリーは何処に…)...でも確かにあの者達には当然の天罰だと私も思うわよ?」


 王都イシュライベルフェ王国の第一歩がこんな騒動になるなんて...ちょっとついてないです…―――――――――――、一応、女神様(ぜんちぜんのうぜったいめがみ)なのに・・・

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