Cランク!でもって王都イシュライベルフェ王国に向けて!-3:到着(完)
――――――野営場所に無事に戻って来たボク達は野営の準備をしてボク達の荷物がある場所に着くと皆で各自寛ぎ始める。
シェイト「よし!これで準備も揃った事だし...俺が作った錬金傑作見て視ろよ!――――これの使い道はな?俺たちの皮膚をこれを飲む事で一時的に強度と耐久性を上げて剣の攻撃での防刃耐性も強化されるんだ!...どうだ?かなり良いもんだろ!?」
ハイス「確かに僕達近接戦闘の前衛にとっては頼れる物です…さすがですねシェイト君...それでは僕が錬金で制作した品はこちらです―――――これは万能仕込み暗器...要するにエミリーに付与して頂いた亜空間型の暗器収納籠手を左右対に錬金してみました、これは着用者が亜空間にある武器をイメージする事で出す事が出来る道具です、使い方としては出す時に射出しながらのイメージなら投擲や投げナイフのように高速で打ち出し、フックのようにある程度出したら止めてまた戻すようにイメージすれば巻き戻す事が出来ます、後は剣や槍などを掌に出すといった必要に応じて出す事が可能となります」
メイリ「凄いわね…これは皆の分あるのかしら?「ありますよ?…それにキャトリスさんに頂いたアダマンタイトで作られているので普通の防具としても扱えます」・・・そう...なら有難いわね誰でも有効活用出来るって事でしょ?素晴らしいと思うわ―――――――次は私ね?私の錬金した道具は重力操作道具、言い換えればグラビティコントロールね…重力を操作して物を動かしたり、自分自身に掛けてジャンプ力を上げたり逆に相手に打撃や斬撃時に重力を掛けて圧殺出来る道具ね…ほかにも使い道はあると思うけど・・・取り合えずはこんなものね」
エミリー「メイリちゃん…それ私も貰って良いかな?「大丈夫よこんな時の為に全員分作ってあるわ!」あ…ありがと...―――――――えっと...私の作った道具はねこれなの...「「これは」何かしら?」・・・これはね罠を張る為に必要な事を全て補ってくれる、罠作成道具...トラップツールって言うの...例えば野営してる時に見張りを交代するより罠を仕掛けて私たちに近づけば私たちに教えてくれる罠だったり矢にも使ったように近づく敵に反応して遊撃してくれる矢を複製しつつ射出して常に敵を攻撃してくれる罠、罠を張った所を踏み込むと爆発・睡眠・焼殺・毒殺などになる罠とか、逆に回復・再生・マナ回復などをしてくれるフィールドとかその他にも出来ると思うけど...今話したのが大まかに出来る道具です」
シェイト「かなり使える道具じゃねぇーか!俺の分もあるのか?「みんなの分作ってあるので大丈夫です...」...ありがとよ!エミリー」
ハイス「これは確かに有意義な物です...エミリーさんの素晴らしい閃きによる最高傑作ですね…」
メイリ「確かにこれならよっぽどの事が無い限り安心ですわ、それにこちらはその事にそこまで気を配る事無くリラックス出来るのも素晴らしいですわね!」
ボク達は皆が各自錬金術で作り出した物をお互いに見せながら使い道などを話しながら時間が過ぎて行きました。
――――――――そして翌日の朝、出発時刻になり他の人達も準備を始め、ボク達は荷物を個人亜空間に入れるなりして荷物を片付けた後馬車に他の人達と乗り合わせながら出発を開始した。
―――――――今日は森の中の街道を突っ切る形になるそうなのでちょっと新鮮ではあります…おっ!ゴブリン発見!距離は700Mほどか~・・・よし!練習ついでに…カチャカチャ...「おい?なにやってんだ?」シェイト君が何をしているのか聞いて来たのでボクはそのままアダマンサプレッサー(壊れない)をアダマンドラグノフSVDに取り付けながら「今からこれの実用検証をしてみようと思うの!」と言葉を返して馬車の中の人達や皆が訝しげに見てくる中でボクはゴブリンの居た方向に照準を合わせてスコープで距離を確認して馬車で動く中で弾道からそれない様にゴブリン一体に照準を合わせた後空気抵抗も関係のないスコープで真ん中の所に誤差なく距離も着弾時間もゼロの『射出弾丸指定転移』でゴブリン一体の眉間を貫通ぅ...粉砕した後、後ろ側に立って居たもう一匹の側頭部を粉砕しつつ弾丸はその後ろの木を側面から抉りながら貫通して行く...思ったよりもかなり強力な武器だとボク自身思った...因みに、この時仲間からは小さいかすかに聞こえるくらいの音を聞いただけで何が起こったのか分からないのでボクに質問して来たのだけどボクがその事を上手く話せないので今度皆に実際に実演して見せるよと約束をして、あのゴブリン達以外はほとんど魔物が出て来ることもなく、無事に王都イシュライベルフェ王国に到着することになった...2日半も馬車で移動は正直暇でようやく王都に着けた事が嬉しい限りです。