1 世界と世界の狭間で・・・
前作の改訂版を投稿するまでの試作品です。完結できたらいいなとは思います。
「あれっ。ここ、どこだろう?あたり一面、真っ白だ...」
「目覚めたか」
「んっ、なんだ...ろ......う」
声が聞こえたと思ったら、薄く輝く巨大な狼が現れた。
「えっ!な、なにがどうなってるの!?」
僕は、今まで生きてきた中で一番困惑していると思う。
「落ち着け。今、どういう状況か説明する」
どうやら、おっきな狼さんが状況の説明をしてくれるらしい。
「我が名はフローズヴォルド。フェンリルのフローズヴォルドだ、フローズとでも呼べ」
「フェンリル...!?あの、神様を喰らう…?」
「そうだ。それで、御主の名は」
「あ。えっと、僕は大神凍夜です」
「そうか...ではトーヤ、改めて状況を説明しよう。御主と我が今いる、この場所は世界と世界の狭間だ。なぜ、御主がここにいるかだが...御主は、異世界の勇者召喚に巻き込まれたのだ」
「えっ!ゆ、勇者召喚...」
「ああ。御主の魂は行き場がなくこの場所を漂っていた」
「えっと、あの。このままだと、どうなるのですか...?」
「間違いなく御主の魂は消滅するだろう。つまり、死ぬ」
「ええ!待ってください!し、死ぬって...どうにかならないんですか!?」
っ!?勇者召喚に巻き込まれたっていうこと自体、受け入れられないのに......このままじゃ死ぬなんて...!
「そのことだが...御主に我の全てを授け、御主を召喚先の世界へ送ろう」
「えっ。あの...そうすると、あなたはどうなるのですか?」
「そうすれば、我という存在は消滅するだろう」
「そんなっ!?」
「我のことは気にするな」
「でもっ!」
「我は神々の戦に敗れ、もうじき死ぬ運命にある。御主に全てを授ければ、我は御主の血肉となって生き続けられる」
「っ!わかりました。あなたの全てを僕に授けてください」
「そうか...では、御主に全てを授けよう」
その言葉をフローズが紡いだ瞬間、僕の体を暖かい光が包んだ。
しばらく光に包まれていたら、光は僕の体の中に入ってきた。
そして全ての光が僕の体の中に入った時には、フローズが消えて小さな光球が明滅していた。
「どうやら、成功したようだな」
どうやら、この小さな光球がフローズのようだ。
「今から行く世界の知識や武器も授けておいた。向こうに着いたら、いろいろと確認しておけ...さて、長くなったがそろそろ御主を送ろう」
「ありがとう。フローズ」
「気にするな......では、送るぞ」
「うん」
僕の足元に魔法陣が表れ、光を放った…
こうして、僕は異世界へと旅立った
主人公の容姿などは次話で。




