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クトゥルフ短編集  作者: 異次元からの猫
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千手

観音様ってこっちを覗き込んでいる感じ、しますよね。

 僕の地元には、奇妙な千手観音様の像がある。


 奇妙な点一、全身を布で覆っている。

 奇妙な点二、手が全てネジくれていて、まるで触手のように見える。

 奇妙な点三、観音様なのに直立してない。

 奇妙な点四、後ろに表現されているのが後光ではなく変な印。

 奇妙な点五、何となく禍々しい。見ていると引き込まれる感じがする。

 今、パッと思い付くだけでもこれくらいかなー。


 一度お母さんに聞いてみたら、千手観音ではなくて、恵比寿観音って言うことがわかったよ。

 なんか、めでたいものを無理矢理くっつけた感じ。逆にご利益がなさそう。禍々しいし。みんなも全然拝んだり供えたりしてないよ。なんのためにあるんだろう。


 お母さんにその事を伝えると、あんたのひいひいひいひい婆ちゃんなら知ってるかもと言われたよ。

 うーん。そうかー。


 でもでも、良く考えてみれば、拝まれないのも当たり前だね。

 だって、偉大なるクトゥルフ様以外に必要な神様なんていないもの。

 いあいあ!くとぅるふ!ふたぐん!

 そうだ。今度ルルイエに居る、ひいひいひいひい婆ちゃんに話を聞いてみよう!

 でも、生まれて百年のひよっ子デイープワンに話してくれるかなぁ。

人間の頃、恵比寿さまの復活を願っている団体の男と恋仲だったそうです。

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