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クトゥルフ短編集  作者: 異次元からの猫
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蟹、おいしいですよね。

この間再婚した嫁と連れ子は蟹が大好きだ。

 毛ガニ、花咲ガニ、ズワイガニ…。タラバガニは蟹とは認めないらしい。

 その中でも一番好きなのは、彼女の故郷で「山ガニ」と呼ばれている蟹だ。

 年に何回か、彼女の故郷から送って来る。もちろん、私も食べたことがあり、その味に魅了されてしまった。その身は極上の味だったが、妻に言わせると鮮度が落ちているらしく、新鮮ならばさらに美味しいらしい。そして蟹ミソ。取り立てではないと食べられない蟹ミソが、また格別らしい。


 しかし、その蟹は人間の脳が好物らしく、油断すれば食べられてしまうらしい。

 だが、妻もその話の記憶は、子供のころ叱られたことと共にあったので、子供を躾けるときに使う作り話だと思っているようだ。私も蟹が脳みそを食べる訳がなかろうと、信じていない。


 そう言えばこの間、お義父さんからメールが届いた。パソコンが使えなくていつも手書きの手紙を送ってきていたのに、いつ習ったのかこの時は電子メールで送られてきた。

 何でも、蟹の巣を見つけて食べ放題になっているらしい。蟹ミソもたくさん食べられるから、一度来てみてはどうだと言うお誘いだ。

 妻はもう行く気になっている。この頃、私に「何時行くの?今でしょ!」とせっついて来る。


 私は別に妻を焦らしているわけではなかった。なので、次の連休で行く計画を立てている。

 妻があそこまで進めて来る蟹ミソだ。さぞ美味いことだろう。

 ビンとかカンに詰めて持ち帰れないものだろうか。

脱字修正しました。

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