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野郎達の英雄譚  作者: 銀玉鈴音
第一章 絶望の迷宮
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第五話 『聖水』(上)

2日目



 「ホウレンソウ」を徹底せねばならぬ、と昨日の事件でベルウッドは痛感した。

 その為、ベルウッドは連絡役も兼ねる3人の副官と会議を開いた。

 ベルウッドが副官らに向い、話しはじめる。

「どちらにしても我々の抱える問題は、水、食料だ」

「はい」

「そっすね……腹、減りました」

「おう。喉が渇いてたまらねぇや……」

 特に魔法使い組の消耗が激しい、とオジジが言う。

 オジジは白く長い髭と深く刻まれた皺、誰がどう見ても老年の域に達した熟達の魔法使いの姿である。

 だが、実際の年齢は、実はベルウッドと大差が無い。

 オジジ曰く「精神年齢はこんなもんだから気にしても仕方ない」等と強がっていたが、ショックだったのだろう。MPを温存しておけと言ったがその後も全力で魔法を使っていたのをベルウッドは思い出す。


「POTの件だが、ギルド内の状況はどうなってる」

 ベルウッドは、各人のPOTの所持量を調べるように、グッさんに頼んでいたのであった。それに答えるグっさん。

「10本切ってるのが8人。ほとんどが修道者です。逆に50本以上所持していたのは5名」

 オジジが更に補足する。

「10本切ってない面子も結構昨日使ったぜ、正直俺っちのPOTも心許ない」

 ギンスズに向い、ベルウッドは尋ねた。

「喉の渇きはどうだ」

 先ほどギンスズに5本ほどPOTを飲ませてみたのだ。

「大分楽になりました、味は酷いですけど」

 ――薬湯を限界を超えて飲んだような物だ。味に関してはこの際我慢するしかないだろう。副作用があるかどうかの方が心配だ。

「副作用は」

「副作用は……判りません。吐き気とかは無いと思います。ただちょっとドキドキします」

「そうか、それ以上は飲むな」

 ――あまり長期に渡って飲み続けなければ、大丈夫と言う事か。

 長考。

 ――少なくとも、POTだけでは足らぬ。他の手段で水分を補充できないと、絶望の迷宮から抜け出せん。

 悩むベルウッド。その思考の埒外のところから、解決策は現われるのであった。





「うー……」

 チャカが唸る。

「おい、チャカ。朝から何唸ってんだ」

 チャカの背後からタイタンが怪訝な表情で問いかける。

「なんでもない」

「なんでもないなら唸ってるんじゃない。そろそろ出発らしいぞ」

 ――なんでもないわけじゃない。本当は大問題。昨日から意識しないようにしていたけれども、もう限界。

 チャカの内心をタイタンは読めなかった。とある敵にチャカは襲われていたのである。


 チャカを襲っていたものは一言で言うと、


 尿意である。


 昨日の焼肉食中毒祭(命名ナイトウ)の後、チャカ達に徹底されたことは「ホウレンソウ」だった。

 よくある、報告、連絡、相談。これの徹底だ。

 少なくとも何かする際は近くのレゾナンスペインのギルド員に報告し、そこからベルウッドに連絡を取り、相談した後に行動をするということになった。

 つまりチャカが排尿をするという目的を果たす為には2段階のクッションが必要となるのだ。

 チャカの見た目は幼い。しかし、その精神は大人のものである。人並み程度には羞恥心はある。


 ――ああでも! 我慢が!


 結局、チャカはベルウッドに直接話しかける事にした。

 ベルウッドは副官達(サブマス)らと会議をしていた。

 そんな話し合いを邪魔するのも悪いともチャカは思ったが、生理的欲求を抑えられなかった為にその会議に割り込んだ。

 ベルウッドは深く悩んでいる最中であった。そこにチャカが割り込んだのであった。


「すみません、ちょっと……トイレに行きたいんですけど……」


 ベルウッドの視界に飛び込んできたのは、所々に血と何か良く判らない汚れをこびりつかせたローブを着た、白金の髪を持つ少女であった。多少内股でもじもじとした仕草が愛らしい。

 その、何かを堪えるような、少女の声はベルウッドに天啓をもたらした。

 ――そうか、自分は何を忘れていたのか。水の消費を抑える手段はまだまだあったじゃないか。

 チャカの言葉を聞いて天啓を得たベルウッドはチャカの肩を掴み、言い放った。

「それは大かね、小かね?」

 ベルウッドの勢いに飲まれ、チャカは思わず答えた。

「しょ、小の方で」

 ――話が早い。まずは自分で検証するべきだ。

 ベルウッドはこの天啓に興奮を抑えきれず、チャカに更に畳み掛ける。


「多少おかしな事を頼むかもしれないが、真剣な話だ。聞いてほしい。いや、何もおかしくはない。おかしくはないが今までの一般常識からすると多少逸脱しているかもしれない。だがしかし必要な事だ」

 ベルウッドの目は極めて真剣な、正に神の使徒の物であった。

 真摯にベルウッドがチャカに願う。


「飲ませてくれないか。君の『尿』を」


 直後、ベルウッドの脳天に、ギンスズの鉄拳が飛んだ。



「つまり、少しでも水の消費を抑えたいと言う訳だ、理解していただけただろうか」

 少々複雑そうな顔で、チャカに改めて説明をしたベルウッドの脳天には痛々しいたんこぶが出来ていた。

 けして、尿を飲みたいと言う特殊な性癖ではない、と必死にギンスズを始めとした会議のメンバーに説明をしたベルウッドは、その最中の事を出来れば思い出したくない。

 「マスターにそんな趣味が」とか「そんなに尿が飲みたいならボクのを飲んでください!」とか「いや、まだまだだぜ。俺っちもっと別のもイケル」「それはドン引き過ぎます」等々、酷い会話があったことは、けして思い出したくないと、ベルウッドは思う。

 ろくな水分補給の手段が無い事、POTは水代わりになる可能性を秘めているが、何があるか判らない上に数が限られている事、この調子でいくと後4日はかかる事。その他諸々の説明を、ベルウッドは改めてチャカに説明しなおした。



 その結果、チャカは首を縦に振らざるを得なかった。

 ――あくまで、生き残る為だから。そう、自分を納得させて。

 チャカは、覗かない事、事が終わるまで出発は遅らせる事、そしてPOT5個の報酬と引き換えに、鋼鉄の兜の中に小用を済ませ、提出する事を承諾したのだ。

 更に追記すると、手持ちのPOTを全部やる! やるから俺っちに!と言っていたオジジも居たが、それには飲ませない事もチャカはベルウッドに約束させた。


 チャカは物陰で鋼鉄の兜の上にしゃがみこみ、いたずらに体を締め付ける呪われた針の筵のローブの股布の部分をずらす。そこに、かって自己主張の激しかった男の象徴は無かった。

「ううう……」

 途端にチャカは心細く感じる。意識していない訳ではなかったが、この体は以前の物とは違う。だけども、長年慣れ親しんでいた自分の体のようにも思えた。

 ――ちくしょう、モニタの後ろから見てたから良かったんだ。こうなる事なんて望んでなかったんだ。

 チャカの嘆きをよそに、チョロチョロ、ジョロオオオオ…と一日ぶりの開放感がチャカの体に浸透する。

「ふぅ……。あ、そういえば」

 ――以前なら不要だったもの。現在必須な物。それは何だ。ペーパー。紙。つまり、拭く物。いや、拭かなくてもいいのかもしれないが、それは文明人としてどうよ。どうなのよ。

 チャカは半ばパニックになりながら周りを見る。覗くな、と強く言ったせいか、誰も居なかった。

 チャカは仕方なくポーチの中から、お気に入り度が低い布装備を引っ張り出して、拭いて、しまった。

 なんだかもう、チャカはやけくそだった。ちょっと泣いた。


 生暖かい温度とある種の嗅ぎ慣れた匂いを放つ「琥珀色の液体」を入れた鋼鉄製の兜をチャカは持ち帰り、ベルウッドに差し出す。

「ふむ。ありがとう」


 これが報酬だ、とベルウッドに5個の回復薬を手渡されたチャカは、複雑な心境であった。

 ――いやでも、それ、本当に飲んじゃうんですか。ソレを。


 尿は汚い物といわれているが、実際に体外に放出され尿素が雑菌に分解され、アンモニアを発生するまではけして不潔な物ではない。ただ、飲用に適しているかは別問題で、長期間の飲用は健康を害する、と言われる。

 しかし、だ。知識としては知っているが、実際にドン、と目の前に置かれたら、躊躇する人が殆どだろう。


 ベルウッドもその例外ではなかった。

 ――これは…確かに、厳しい。

 ベルウッドの葛藤は常人でも理解できる事である。

 ――飲まねば数日間の行軍に耐えれない。耐えれないと、その先に待っているのは恐らく死である、だが、これを飲むことで人として何か大切なものをうしなうのではないか?

 ベルウッドはチャカの視線を感じる。

 ――これは、指導者としての行動を期待する視線だろう…確かに、自分から提案した事だ。これを「やっぱ無理だ」といって突き返す事は出来ぬ。しかも、自分が出来なければ、他の面子に提案する事など不可能だろう。正にリーダーとしての資質を問われているのではないか?

 ベルウッドはまじまじと兜の中身を見たあと、覚悟を決めた。少しの逡巡の後、目をつぶり一気に飲み干す。

 ――不味い。不味いが、渇いた喉を潤し、胃に入る液体は確かに不味いが、水分だ。


 飲み終わった後、しかめっ面を崩さないベルウッドに、ギンスズがPOTをもって走りよる。

「マスター! POTです!」

「不要だ。飲みたくない奴は飲まなくても良い、と一応断ってから通達しろ」

 そうベルウッドが返すと、いつもなら即座に返事をするギンスズが白い目で見ていた。

「ソレをボクが言うんですか」

 ベルウッドは不貞腐れたように自分を睨むギンスズと、羨ましそうに見るオジジ、困惑した表情のグッさんと、顔を真っ赤にしたチャカを見回した。


「矢張りこれも自分の仕事か」


 その場に居る全員が頷いた。




「諸君らに提案がある」


 無駄に偉そうで、無駄に威圧感がある、それで居て従わざるをえないような、そんな王者の風格を醸し出すベルウッドが、出発前に言う。

 シン、とした空気が生まれ、ざわめきが止む。

「尚、この提案も拒否してもらっても構わない」

 ダン、とベルウッドは戦棍を地面に付きたて、一拍の溜めを置く。

「だがしかし、一考して欲しい。これも生き残る為だ」

 更にベルウッドは溜める。一体彼は何を提案するのか。全員にざわめきが広がる。

「尿だ。排尿の際に水分を無駄に捨てず、それを飲む事を提案する」

 ザワッと広がるざわめき。

 「そりゃ無理だ」「うへぇ」等の否定的な言葉が群集から飛び出す。当然だろう。だがしかし、更に続けられる。

「実際に自分は既に飲んだ。また、遭難した場合に「飲めた」奴ほど生還率が高かったという話もある。諸君らはどちらだ?」

 一気にどよめきが広がる。

 生還率と聞いて脳内の算盤をはじく者や、悲壮な表情で周りを見渡す者、「容器はどうするんだ!」「正気か!」等の野次が飛び出す。


 その演説の最中、チャカは羞恥の余り下を向いて、プルプルと震え続けていた。

 ――確かに飲んだよ! 奴は飲んだよ! くっそ! 私のだけどな! くっそくっそ!

 そして、他人のを飲むのと自分のを飲むの、精神的障壁はどっちが低いのかと言う疑問は浮かぶものの、ベルウッドは絶対に生き残るタイプだとチャカは確信した。



 「飲む事」を選択した者はかなりの量となった。人間、追い詰められると結構何でもするものである。



 その後、行進を始める。特に変わった事というのは無い。ただ淡々と進み、ただ淡々と魔法使い達が引っ張られてきたMOBを「処理」し、また、淡々と進み続ける。

 ただ、昨日と比べると処理が明らかに遅くなっていた。魔法の密度が薄くなって来ている。「飲まない選択肢」を取った魔法使いが遅れを生じているのだ。

 そして、チャカも止まらない頭痛に襲われている。

 ふらふらと歩く様が痛々しい、とナイトウがチャカの手を引く。

 更に火力密度が下がる。

 悪循環だ。

 怪我をした際やその他の緊急時以外にPOTを飲む事は「今は」ベルウッドに禁止されている。

 おおよそ18時間、その行軍は続いた。

 全員がただ、足を前に出すことだけを考えていた。


 そして、2日目のキャンプが終わる。



 3日目


 ベルウッドは、悩んでいた。

 幾ら尊大な口調を取ろうと、元々は一介の学生である。迷いが出ても仕方が無いのである。

 全員が程度の差はあれ、脱水症状を訴えていたのだ。


 ――やはり、POTを使わざるを得ないか。出来る限り温存しておきたかったが。

 ベルウッドは、朝の『演説』で、POTを飲む許可を全員に与えた。一度に5本、朝昼晩の3回まで、という条件付きで、だ。


 そして、行軍。

 POT解禁のお陰か、全員がまた気力を取り戻して、進む。

 空腹は閾値を越えると、急速に感じなくなるものが増えた。

 空腹も感じすぎると別の脳内物質が発生するのだろうか。しかし、全員の集中力や気力は明らかに落ちてきていた。

 魔法使い陣の火力密度は2日目よりも薄くなり、所々打ちもらしが出てくるようになったのだ。

 ――まだ、側面に展開した戦士の弓矢が間に合う程度ではあるが、いつか事故を起こす。

 ベルウッドのしかめっ面はより酷くなった。


 そしてチャカの脱水症状は、酷くなっていた。

 「飲めなかった」のが一番の問題であるが、POTも朝の分でなくなってしまったからだ。

 見かねたナイトウが、チャカにPOTを渡す。

「こ、子供は我慢すんな」

「や、うん……悪いよ……。持ってなかった私が悪いから、仕方ないや……」

「い、いや、その代わり『聖水』をくれれば、いい」

 ――お前もか、ナイトウ。

 渇きは、脳を悪いほうに、悪いほうに向かわせる、そうチャカは思う。

 チャカの拳がナイトウの顎を捉えた。


 その後の休憩時、脳が膿んだナイトウが、何かを美味そうに飲み干していたのは、チャカのトラウマになる。その何かを渡したチャカもチャカだが。


 そして3日目のキャンプも終わる。


 4日目の朝になって、その事件は起きた。





 迷宮通路に、血飛沫飛び散る。浴びる魔物が7匹、芋虫1匹。

 後は動かぬ、死体が4つ。


 ひぃひぃ、はぁはぁ、息が乱れる中、流れ出る血と痛みに耐え、希少回復薬(GPOT)を飲む。即座に塞がる傷を確認する事も無く、<影渡り>を駆使して影から影へ渡る女暗殺者。


「イヤッホゥ! やっぱりPKはこうじゃないといけねーな! 糞ったれなリア充PTは皆殺しだぁ!」

 全く目立たない、若い暗殺者の男が叫ぶ。唯一目立つとしたならば、その目だろう。その目に完全な狂気の焔を宿していなければ、いっそ善良なと表現してもおかしくない。その暗殺者の男が。嬉々として両手に装備したダガーで、既に息絶えた死体を刺し、切り、捻り、抉り、解体する。


「前の輩は真性の一匹狼(ソロ)の武人だったからな…チュイオ、貴様が邪魔しなければもっと燃える死合いができたろうに」

 鍛え上げた一本の妖刀のような雰囲気を持つ、片目の武者が憤怒の表情を崩さず、傍らの異常に下品な派手派手しい装備をまとった魔法使いに吐き捨てる。


「……ムショ、貴様が一騎打ちに拘らなければ即決着はついた。無駄な時間をとった」

 チュイオと呼ばれた下品な魔法使いは、小ばかにした口調で片目の武者に返す。

 身内にも容赦が無い言い方は不快感しか感じれない。価値観を共通できない者同士で、なぜ一緒に居られるのか。


「OKPK」

 痴呆のような表情を浮かべたその様、まるで全てを許す神の使者。ブツブツと同じ言葉を繰り返す。

「オケピケじゃねーよ、おい、ニクマンも! いつまでも食ってるんじゃねーよ!」

 筋骨隆々としたデザインが多いMMO(ディープファンタジー)の中でも、一際異常を放つ、全ての外見(アバター)のパラメータをMAXに振ったような巨塊が、何かをムシャムシャと食べている。何を食べているのかは想像してはならない。

 それに傍若無人な蹴りを入れた男は、全てを飲み込む漆黒。黒い猟犬。まるで機械で鍛え上げたかのような整った筋肉、無駄の無い動き。


「ゼロちゅわああん、このPT違ったで御座るよぉ。チャカたん居ないで御座るよぉ」

 その男の異様さ。粘つくような口調。まるで女のような顔と、極めてバランスの取れた成人男性の骨格。だが、女性向けの、呪われた針の筵のローブを着用したその体は、外装の鎖と針で常に血に濡れている。

「おうよ、女混じりのPTだったからアタリと思ったがなぁ。しょうがねぇ、行きがけの駄賃だ。おいシゴ! <不完全な復活>でもう一度殺っとけ!」




 ――どうしてこうなったんだろう。もう何日か前に、「一緒に行こう」という誘いを断ったのが原因だったのかな。最初に、一緒に行きませんか?と話しかけられた時に、あたしも賛成すればよかったのかな。ベルウッド(BOT野郎)と一緒に行くのはどうも怪しい、と主張しなければ良かったのかな。POT(みず)が山ほどあるから、水が無いなんて嘘っぱちだと言わなければよかったのかな。

 女暗殺者は悔恨の表情を浮かべ、思う。あの時、一緒に行けばこんな事にはならなかったと。


 その結果が、これだ。

 後ろから突然襲われた。

 不意を撃たれた彼らが、反撃の態勢を取るまでに2人死んだ。

 3人目が殺られた時に、彼女は全力で逃げ出した。

 4人目が絶叫を上げる中、彼女の背中にブスリと何かが刺さった。

 彼女は背中に刺さる何かを引き抜く事すら考えず、逃げた。必死になって逃げた。

 流れる血が目印になって追いかけてくるんじゃないかと、傷をふさいだ今でも彼女は恐れている。

 ――兎に角走って、走って、走って。



 何時間走ったかは彼女には判らない。


 集団が彼女の目に入った。


 ――あれが、あたしを助けてくれると、いいな。

 彼女は意識を手放した。


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