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フェイクムーン ー偽りの楽園ー  作者: 幻燈 カガリ
第2章 白き聖域

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☽ 序幕


 ガヤガヤと騒がしい庶民の賑わう憩いの場。その片隅に風変わりな黒いフードの男が独り、腰を下ろした。

 ギシギシと音を立てる椅子と、足の長さが合っていないテーブル。落ち着かない男のもとに店の女将が、ぶっきらぼうに注文は?と声を掛ける。

 男はメニューも見ずに、隣と同じものをと返事をした。

 テーブルには濁った粗悪なビールと一色しかない料理が運ばれる。適当に切った肉を口に入れると、興味深い話が耳へと届いた。


「……らしい」

「……が、で……」

「冗談だろ?」


 酒の入った客たちの話は真実味が感じられないが、斜め前に座る数人の若い男たちは、酒よりも話に夢中だ。ジョッキに注がれたビールの泡はとっくに消え果てている。


「知ら……連中……だ」

「……また、違う日に……」


 具体的になる話に、男は眉根を寄せ耳を澄ませる。食事を適当に済ませ、お代をテーブルに叩くように置く。足が合わないテーブルはビールを零しながら揺れ動く。


「女将、お代はここに置いとくよ」


 足音を鳴らしながら、男はとあるテーブルへと向かう。立ち止まった男は、空いている席に大胆に腰を据え、フードを取ると懐っこい顔を見せた。


「なあ?兄さんたち、その話もっと詳しく教えてくれない?」






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