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彼はあなたよりも賢明な選択をしました

これは一つの物語ではなく、物語の選集です。この最初の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。


パラレルワールド「B00B5」では、**純一郎じゅんいちろう**という30歳のサラリーマンがいます。彼は会社で、**残業攻撃(オーバータイム地獄)に苦しみながら働いているのが大嫌い。


結婚当初、若くて美少女胸ゆる(きょにゅう)の優良ゆうら**と一緒でしたが、すっかり夫婦生活はマンネリ。純一郎は、彼女に気を配れる余裕なんて一切なし。――残業後、エネルギーゼロで帰る毎日です。




ある日、10分の休憩時間。


純一郎は同僚たちと「Comfood」(“Comfort food”のダジャレ)へ昼食へ。


そこで、なんと**隣人の智宏ともひろくん(18歳)**を見かけます。大学には行かず、バイトで店員として働く彼。その仕事ぶりには脱帽! 店はいつもピカピカ、料理も時間通り、接客も完璧。


でも智宏くん、「ワーカホリック」ではありません。


午前8時出勤→午後9時退勤。祭日でも12時以来にはサクッと帰宅。


ちゃんと寝て、ちゃんと食べる。


だけど、給料は安くて困る程度。




一方、純一郎は“エリートサラリーマン”なのに、彼の給料は等しく


安いです。


で、なんだかんだ言っても、智宏の方がずっと幸せに見える。


智宏くんには彼女がいて、その彼女が超・巨乳美人です!


純一郎曰く「うちの優良なんて足元にも及ばないほどセクシー」。


ふたりのキス、デート現場もバッチリ目撃したのに、


彼女の顔はしっかり見てない謎っぷりです。




夜、純一郎が帰宅すると、優良が「お母さんとこに2日間行ってくる」とメモだけ残して不在。


「ふーん、そう。」とだけ思ってベッドへ直行。




ベッドで思い出すのは――


かつては成績トップ、優等生だった自分。大学も首席卒業。


「一流企業で社員として活躍して、その先昇進して…」


親のスローガンは「サラリーマンは日本を支える未来のエリート」でした。


でも、現実は真逆。


中年でもないのに「人生を会社に捧げた感」に打ちひしがれ、


約束された昇進もなく、虚しさだけが積もる日々。




そして、衝撃の大どんでん返し。


実は、智宏の彼女は優良その人。


純一郎は気づかなかった。


・だって優良はカツラをかぶってるし、


・そもそも妻に全然目を向けていなかったんだから。




隣の部屋では、智宏と優良が情熱的ラブロマンス。


純一郎は壁越しに**「智宏よ、君は本当に幸運だなあ」**と呟くばかり。


そして、衝撃の大どんでん返し。


実は、智宏の彼女は優良その人。


純一郎は気づかなかった。


・だって優良はカツラをかぶってるし、


・そもそも妻に全然目を向けていなかったんだから。




隣の部屋では、智宏と優良が情熱的ラブロマンス。


純一郎は壁越しに**「智宏よ、君は本当に幸運だなあ」**と呟くばかり。


でも純一郎には分かっていない。


智宏が幸せなのは“運が良いから”じゃない。


彼は国民全体の利益よりも、国の利益よりも自分の幸福を選んだ。


国とか社会のためじゃなく、自分の心のために暮らし振りを選んだ。

この最初の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです。次の物語はすぐにアップロードします。

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