第二の生
手放した筈の意識が戻る。
すると、そこには草原が広がっていた。
見覚えのない景色に疑問を覚える。
とりあえず、喉の渇きを感じたので水源を探す。
意外とすぐに水源は見つかった。そして、水を汲もうと水面に目をやると信じられないものが目に映った。
そこには見覚えのない顔が映っていたのだ。
その顔は俺の意思通りに表情を変えた。やはり、これは俺の顔のようだ。
「一体これはどういう状況だ?」
全く理解が出来ず、困惑した。
しかし、このままここにいても、仕方がない。とりあえず行動することにした。
「訳が分からないが、とりあえず人のいる場所を目指す他ないな。」
高い所に上り周りを見渡せば、意外と近い場所に大きな街らしきものを見つけた。
「とりあえず、あそこを目指すか。」
そして、歩くこと数時間、目的の街らしき場所に到達した。
「何者だ!」
門番と思われる兵士がこちらに話しかけてきた。
「知らん。」
そう俺は答えた。
「なんだ!そのふざけた返答は!!」
なんか向こうの気に障ったらしい。
「もういい!一先ず着いてこい!」
着いてくるように言われたので、素直に応じることにした。
連れていかれた先で身分などの説明を求められ、俺はありのままの今の状況を話した。
「迷い人か。」
取り調べをしていた兵士が俺の話を聞いて、そう呟いた。
「なんだ?その迷い人ってのは。」
俺がそう聞くと、兵士は迷い人について説明を始めた。
簡単にまとめると、俺のように訳がわからず、見覚えのない場所で目覚め、自分の身分などがわからないと言う人間が稀にいるのだと言う。
彼らはそのような人間を総じて迷い人と呼び、なにか訳ありの人達として認識しているのだという。
「とりあえず、身分証明をするものが無ければ街では滞在が出来ん。だから、どこかで身分証明書を発行してもらうといい。一番簡単なのはギルドで探索者として登録することだな。」
と兵士が言った。
「ほう?その探索者というのは一体なんなんだ?」
「探索者というのは主に迷宮探索することを生業とする者たちのことだ。この世界には大きなものから小さなものまでいくつも迷宮があり、そこを探索し、モンスターを倒したりすることで得られる戦利品を金に換えることができるのだ。」
「なるほど。それは面白そうだな。
よし、その探索者とやらになってみることにしよう」
「ギルドはそこを真っ直ぐ行ったところにある大きな建物だ。詳しいことはギルドで聞くといい。」
「分かった。」
そうして、俺はギルドへと歩みを進めた。




