第六話「真相・・・!」
前回のあらすじ
窓ガラス割ると先生って
微妙な怒り方をする気がする。
そしてなぞの女子がやってきて学校に嵐の予感。
「とりあえず私の名前を言うわ。水野二代。」
見た目に似合わず名前が・・・よくもないな。
「ちょ・・ちょっと,無理やり引っ張んないでよ!」
よく見ると咲野が引っ張られている。
「ここじゃ狭いから運動場にいきましょ!」
「いや次の時間理科だからあまり外に行ったりすると洒落にならん・・・」
「うっさいはげ!いいからいくぞ!」
・・・最近の女はこんなうるさいものか・・・
運動場のど真ん中に俺たちは立っている。
・・・正直めっちゃはずい。三年生もろこっち見てるし・・・
いやだいやだ 理科室遠いからかえらせろよ・・・
「さて,お互い【宝玉】を出してもらいましょうか。」
こいつは自分がえらいとでも思ってるのか?
同級生だぞ馬鹿野郎。
「ほうぎょく?これのことか?」
俺は仕方なくポッケに入れていた緑色の石を出した。
するとなぜか初代はそれを手に取り,
耳の後ろにそれを運んだ。
カチッ
・・・人間の体からは聞こえてはいかんぞ今の音は。
「よしはまったみたい。もうすぐなるからね。」
初代はそういって目を閉じた。
その瞬間。
ゴウゥ! すごい風が吹く。
アニメなどで主人公が覚醒したときのシーンみたいな感じである。
「ええええ!!ど,どういう理屈だこれ!?」
「それじゃ私も!」
そういって水野も初代と同じことをし覚醒シーンに入った。
こ,こ,心の準備がまだできてない・・・
まぶしい光が辺りを覆った後,
そこには初代と水野の姿はなかった。
代わりにいたのは
二匹のドラゴンだった。
片方のドラゴンはなんていうか・・・オーソドックス?
緑色の鱗に黄色い腹。しかし予想以上にスリムで体格がよく小さめである。
もう片方は水色の鱗。足は小さく翼がやけにでかい。
「・・・・・・」
俺,いわゆる佐藤絶句。
生まれてこの方ドラゴン見るの初めてだぜ?
よく出没するとは知ってるが
それはもっと危険地域だろ?
「うはー,いつ見てもすごい・・・てか初代君かっこいい・・・」
咲野・・・俺の中でのお前のキャラはおしとやかなキャラだったが違ったのか・・・
俺がすげーと放心状態で眺めていると
「おい見ろよ!校庭にドラゴンがいるぜ!」
三年生がざわめきだした。
あれ?やばいんじゃね?
「おい!お前ら!早く人間に戻らないと・・・」
「なってるよー」
・・・あれ?いつのまに?
そこには覚醒前の光景はありのままに流れていただけだった。
チャイムが鳴り響いた。
「・・・・・!!理科だあああぁぁぁぁ!!」
俺たちは走った。命の限り走った。だめだった。
「まぁ何でこうなってるかはいえないけどこういうわけ。」
もう信じるしかないな。俺は悟った。
大体知り合いが実はドラゴンでした^^ というのは普通信じれないが
見てしまったものは仕方がない。
「まぁこれからもよろしくね!」
「だ が 断 る
・・・そういえばそれって通学に使えないの?」
「だめだよ!もろバレじゃんそれ!」
初代は俺に突っ込みを入れるが
「校庭のど真ん中でやったやつに言われたくない!」
むしろ俺が言いたかった。
あと覚醒シーンで驚くのもいいけど
あれってやばいな。小石が飛んできてめちゃくちゃいてぇ。
つづく
七話を投稿したらしばらくとまります
ごめんなさい。