第四話「ジェイ子」
前回のあらすじ
ここで一句
宿題を
やるのを忘れた
めんこいのぉ
「ぬわぁぁぁぁぁぁ!」
俺の名前は佐藤。相変わらず全力ダッシュで坂道を通学中だ。
宿題終わらせて頑張って通学中だ。
これ絶対遅刻だな。
「間に合う!絶対間に合う!絶対に!」
「ちょ,ちょっと佐藤君!」
後ろから昨日来た初代とかいうやつが呼び止める。
お前も遅刻だろが!周りに誰もいないし!
「ま・・・まだ六時だよ!」
どう見てもありがちです本当に有難う御座いました。
誰もいない教室は静かだ。
俺と初代だけ。
これがもし女とだけならよかったんだけどな・・・
そう思ったとき机の中に何かが当たった。
(こ・・これは!!)
佐藤くんへ
ら・ぶ・れ・た・あ☆まさかの
おおおおおおおおおおおおちつけ。
まずは素数を数えて・・・いやそれどころではない・・・
とりあえず内容を読もう・・・
「もし今日速く学校に来たのなら是非あってくれませんか
理科室で待ってます。」
早起きは三文の徳というのは本当だな。
「ちょっと俺はトイレにいってくるぜ!朝だからな!ついてくんなよ!」
「うんいってらっしゃい。」
こいつ・・・スルーするなんて・・・まるで俺が馬鹿みたいじゃないか!
せっかく振っているのに。このやろう・・・
まぁこいつももうすぐすれば俺を追いかけてくるだろうな。
そして俺は理科室についた。
がらがらと戸を開けるとそこには一人の少女がたっていた。
そいつはなんとうちのクラスナンバー1の美女
咲野莉子だった。
わーい,俺って勝ち組?
「あ・・・あの佐藤君だよ・・・ね?」
「あ・・・うん」
喉が詰まる。
「佐藤君ってあのさ・・・最近さ・・・」
「え・・・」
「初代君と仲いいよね?」
・・・は?なんでそこで初代?
そのとき!俺のイマジネーションはどんどん深まった!
(初代君の電話番号聞いてもらってもいい?)
これが俺の考える未来だ!
あながち間違ってはいないと思う!
「そ・・・そうだけど・・・」
あれ・・・目から汗が・・・
そのとき彼女が口から発した言葉は俺の予想とはまた違うものだった。
「やっぱり・・・」
「へ?」
「ここで殺すべきかも」
オーケー。状況を説明しよう。
その女が持っているのはなにやら武器のようだ。
なんというか・・・ブーメランみたいなの?
そしてその目の前に俺がいて。
そして女がブーメランぽいものを投げて・・・
そのブーメランは刃でできていて・・・ あれ?
「・・・・!!ぎゃああああああぁぁぁぁ!!!!」
制服が切れた!おっそろしい!やせててよかった!
「な・・・なにするんだ!銃刀法違反だろそれ!」
咲野の手にブーメランが戻る。
「ここであなたを殺さなきゃあなたも死ぬし初代も死ぬ。
でもあなたを殺せば初代は生きるのよ!」
「なるほど。」
ビュッ。すぱっ。
なんということでしょう。
ベルトの鉄の部分が横に真っ二つ!
「ちょちょ!!!それひとにつかうもんじゃないんじゃないのか!?
sYれにならんでしょ!」
鉄が切れるのを身に受けたら・・・ 冗談じゃない!
「私の宝玉の力は"身体能力を上げる"!"戻鳶爪"の餌食になりな!」
ひゅうッ! すぱっ!
戻鳶爪が理科室のいすを真っ二つに。
いすに当たって戻る軌道がそれて天井に突き刺さる。
しかしそれをいとも簡単にジャンプして
天井まで飛びそれをとる。
どうやら宝玉とやらの能力は本当のようだ。
顔との・・・顔とのギャップが激しい!!
どうしろと!
考えている間に今度は上からブーメランがふってくる!
「ぬおおおお!上から来るぞ!気をつけろ!」
「微塵切り・スライス!」
縦に回るブーメランなんて聞いたことがない!
もう夏服はあちこちがびりびりだ!
「私に勝つんだったらあなたも宝玉もつかったらどう?持ってないと思うけどね」
ビシィという効果音がにあいそうな感じに赤い石を突きつける。
ん?ああいうの俺も持ってなかったっけ?
ポケットにはあんな感じの石は入っている。
しかし・・・
こんな中二病設定でいいのか?
本当にいいのか?
これ始まったらもうやめれないぞ?
「宝玉よ!俺に力を!」
一瞬教室が光で照らされた。
「何!?なぜあなたが宝玉を!」
「あ・・・あいつから渡されたんだ!」
「な・・なんですって!? それじゃもっと殺さなきゃ!」
うう・・・もう・・・光っただけかよあいつみたいに超人的能力を得れないのか・・・
ざんねん!わたしのがっこうせいかつはおわってしまった!
ビュッ!スパッ!
ん?俺の腕が切れたと思ったら別の何かが切れたぞ?
これは・・・薬の瓶だよな・・
ラベルには・・・えっと・・・
「クロロホルム」・・・だと?
クロロホルム (chloroform) は化学式 CHCl3 で表されるハロゲン化アルキルの一種である。IUPAC名はトリクロロメタン (trichloromethane) であり、トリハロメタンに分類される。広範囲で溶媒や溶剤として利用されている。
Wiki参照なんだが・・・簡単に言うと麻酔ということだ。
これのにおいをかぐと眠ってしまうというのをよく聞きますね。
うん。この瓶の液は飛び散って俺の顔に。
咲野の体には戻鳶爪の回転で液が飛び散り顔についたようだ。
「・・・!! ふぇ・・・」
ばたん!
「やった・・・倒した・・・」
ばたん!
両者引き分けってやつかな。
後で俺だけ怒られたけどな!
つづく
クロロホルムじゃ人は眠りません!
やっちゃだめですよ!
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