第二十六話「ケガ率5%ですぐ折れる~恐怖の野球少年~」
前回のあらすじ
タイトルあぶない
「んじゃノックいくぞ~!」
俺の掛け声がグラウンドに響く。
とりあえず俺はノッカーとしてノックをすることに。
「ほいっ!」
カキン!ぽろっ。
野球未経験者が多いこのクラスでは、攻撃、走塁は何とかなるにしろ
守備がまずい。
カキン!ぽろっ。
それに経験している人でも動き方はとても大変だ。
カキン!ぽろっ。
こうやってノックをしてまずは基本技術を養わないとね。
カキン!ぽろっ。
「全員エラーかよおい!」
「難しいもんだ…」
「無理ね。取れる気しないわ…」
「Can't♪」
「…もう少しだった…」
うぅむ…思った以上に下手だぞ皆さん方…
これは俺が手本を見せてやるしかないな…!
「【エキストラ】君!ノックお願い!」
「だから【エキストラ】っていうなー!」
【エキストラ】君にノッカーを代わってもらい、
今度は俺が受けてやることにした。
「ボールをとるときは腰を出来るだけ落として、あまりグローブを
寝かせずとるとやりやすいよ。
片手で取るのも良いけど両手でも良いかもしれない。」
「へぇー佐藤って以外に詳しいのね」
咲野が声をかけてくる。純粋にこれはうれしい!
(ここで俺がナイスキャッチをすれば咲野が俺に好意を持つかもしれん!)
「佐藤、顔、顔。」
赤石になんか言われたけど気にしない!
フラグのために!佐藤!行きます!
カキン!来た!
「でぇりゃあああああああ!!!」
俺のスタートダッシュを切ったのは一塁!
そして玉が飛んでいったのは二塁ベース!
「【エキストラ】め…俺のフラグをへし折りやがって…」
どれだけ人の幸せを憎むのだろうか。あいつめが…
「佐藤君。やっぱり全員でノック練習をしたほうが良いかもしれないね。」
「ああ…そうしよう。」
「千本ノックだぁぁぁ!!」
「「うおおおおおおおお!!!」」
【エキストラ】君の声が響いている。
俺たちは全員でノックをしてみることにした。
皆、すっごくぽろぽろ落としている。
そして俺もポロッポロだった。
畜生がああああああああ!!!俺の野球経験!なぜ生かせない!
「佐藤、野球経験あるっつってたけどそんなうまくないな」
赤石が鼻をならしながらいう。正直めちゃくちゃ腹が立った。
「とるんじゃごりゃぁぁぁ!!!」
パシィ!ショートバウンドを難なくキャッチ!
「ほらみたことかぁ!」
こういった感じで全員の補給率はどんどん上がっていった。
これなら結構上の順位狙えるんじゃないかな…
そう思ってちょっとぼーっとしていると
「うお!ミスった!」
剛速球のライナーが休んでいる咲野の頭に一直線に飛んでいっている!
「咲野、危ない!」
俺は全力で咲野のほうに走っていった。
「…はっ!?」
咲野のほうも気づいたみたいだけどあれはもう間に合わない!
「間に合えええええええええ!!!」
俺のダイビングキャッチ!
ボールに当たった感触はあった!取れたか!?
グローブを見てみると、そこにはしっかりと白球があった。
「よかった…」
「…(ドキドキ」
ドキドキしている咲野かわいい… ハッ!
「よかった怪我なくて…んじゃ!練習再開しようか!」
よし!気を取り直して俺もとるぞー!
カキン!
パスッ!
ポロッ!
まぁそうなるんですけどね。
最近投稿送れて本当にごめんなさい!
ちょっと私生活で忙しかったです!
ごめんなさい!
明日から元に戻ると思うので!多分!
んじゃ!