第十四話「「僕の意味って何?」」
前回のあらすじ
入った瞬間に死ぬ熱湯って最低何度くらいなんだろ?
100度は絶対死ぬだろ…?
90も同じだろうから70くらいなのかなぁ?
誰か教えて欲しいなぁ…
そう密かに思う佐藤だった。
いっておくけど前書きだけは絶対にふざける!それだけはいわせろ!
「それでいいってどういうこと…!!」
目がとてもにらんだ形の初代。はじめて見たよ。
「僕の生き方が間違ってるって言うの!?死んだ人のことを思って何が悪いの!?
その人の分まで楽しめって言うの?そもそもきっと彼らは楽しむことを知らない!
僕だけ知ったそんな秘密のことをどうして僕だけがすごさなきゃいけないんだ!」
ものすごく日本語がめちゃくちゃになりながら、すごい剣幕で怒る初代。
「それが摂理なんだよ!たぶん!」
「それを力説できる佐藤君はバカなんじゃないのか!?
そんな過酷な状況を生きたことないからそんなことを言えるんだよ!」
俺はどうしても許せないことがあるのだよ。
それはな?ネガティブな思想を持ちながら他人を全否定する奴のことだぁぁぁ!!!
「てめぇ!いい加減に…「何をうるさくしてるんだぁっぁぁぁぁ!!!」
扉が開け放たれた。
そこには咲野と赤石がやってきたのだった。
「お前!初代は倒れてたんだぞ!」
「いきなり怒鳴るなんて!外道にもほどがあるよ佐藤君!」
え?何この理不尽?ものすごく腹が立つぞ?あ?
「おめぇらハァゐd3ぐぇ位fジェlkrgしふぉpwdんえぐぅいfhんxこbv!!!」
俺はいったい何を叫んでいるのだろう。
自分でも分からない。
とにかく怒りがあった。
そんな大きく怒ることではなかったかもしれない。
けれどなぜか異常に腹が立ったのだ。
その時。
ドゴォ!
俺の左ほほが動いた。
チャーチャーチャチャチャ-みたいなファンファーレが耳奥に流れながら
俺は初代の顔を見た。
顔面に水をぶっ掛けられたような顔だった。
ああ、俺は殴られたんだな。
そのことが分かった瞬間俺はぶっ倒れた。
「ちょ!佐藤大丈夫!?」
「大丈夫か佐藤!傷は浅いぞ!」
初代はささやいた。
小さい声なのだがとても響き
今まで聴いたことのないような声で。
「僕の意味って何」
時計が九時を告げた。
つづく
今回は短め。
この話は元から短めと決めておいたのさ!
次は気分一新アウトドア編さ☆