ドラゴンなのに弱すぎた
『く…そ…これで三十連勤目だぞ…!?』
『はい、この仕事が終わるまで帰しません。あ、ついでにこれもよろしく。』
そこに置かれたのは身長170センチある
優を悠に超える(ダジャレじゃ無いよ★)
書類だった。
『こんな会社、辞めてやる!!!!!』
『や、やっと終わった。』
『大丈夫か?』
『ん?ああ、高橋か。』
こいつは俺と同様にこの会社に勤める
犠牲者だ。
『お前はこんな会社辞めたくねえの?』
『辞めてえに決まってんだろ!
当然のように徹夜だし、月収20万だし。
アットホームな職場です★とか書いてたくせに本当に会社がホームになるし…。』
『だよなぁー。俺、転職しようかな。』
『いや俺達もう三十路のおっさんだし雇ってくれるとこねーよ。』
『ハハハ…。悲しいなぁ…って!
高橋危ない!』
キィィィィィィドーン
あまりに突然の出来事で理解できなかった。
恐らく車だとは思う。
高橋…大丈夫、か?
もう何も聞こえない…。感覚が、、、
意識が。薄れてい、く
どれほど眠っていただろうか。
目が覚めると何も無い暗い場所にいた。ここどこだ?
なんか硬いものに包まれてるし…。
落下してる感じするし。
死後の世界ってこんなもんかな。
パキパキバキパキ
お、なんか割れそう?
バギ!
割れたぜおはようございます!
とかいってる場合じゃねえ!
ここ天空じゃねえかぁぁぁぁぁぁぁぁ!
いでで…。地面にたたきつけられた…。
が、血は出てないっぽいな。
どうやら俺を包んでいるものがクッションと
なったらしい。
にしても、ここどこだ…?
落下の速度が速すぎて、
外の世界の様子は分からなかった。
で、この場所に落ちてしまったのだが
ここは洞窟のような場所で、ざらざらとした
石でできている。
とりあえず探索してみるか。
うーん、結局ここはどこだ?
俺は死んで、異世界的なとこに
飛ばされたってことか?
考えれば考えるほど分からなくなる。
それにしてもさっきから歩きずらいな…。
そう思い、自分の体を見てみる。
そこにあったのは、
人間とは言い難い黒と灰色の模様が描かれた体だった。
何だこれ!?????!
社畜の末、急に死ぬしモンスターになるし…
何なんだ。あんまりじゃねぇか!
いやいや、待て。まだ俺がモンスター
になったと決まった訳ではない。
俺はきっと肌がちょっとだけ特殊な人に
なったんだよ、うん。
[ウィークスモールドラゴン レベル1]
!?
頭の中に直接響いて来た…?
いやそれにしても弱くて幼体て!
これ俺のことだよね…。
でも俺がドラゴン?
ってことはこの世界には魔法みたいなのがあるのかも。
そういうの憧れるわ!学生時代に
漫画読んだりとかゲームやったり
したなぁ。
懐かしい…。
まあ、この世界について分からないこと
だらけだが考えても仕方ない。
探索再開!
出口見当たらないなー。
まずここどこだよ。場所がわからん。
[フライトモンスターケイブ
名前の通り恐怖を感じるほどのモンスターが
生息する洞窟。大規模な洞窟で、人間が
迷い込めば命はないと言われている。]
見るからにやばいやつじゃん!まあ敵に遭遇してないけどね★
それにしても、またさっきと同じ感じのやつだ。
これってもしかしなくても鑑定…だよな?
チートスキルの代名詞やん!最強に近しい
スキルやん!
と、喜んでいたらそこに青色の生物がいた。
スライムか?
ファンタジーといったらスライム、
スライムといったらファンタジーだ!
まあ、スライム如きに負ける
わけないけどな。
鋭利な爪で攻撃する。
スカッ
スライムはそれをギリギリ避けた。
ダンッ
スライムは体当たりをしてくる。
人間でも勝てそうな生物にまさかの、
俺は負けそうになっている。
痛ぇぇぇぇぇ!
え?スライムだぜスライム。
とにかくわかったことは、俺YOEEEE!
くそ、もう一回爪!
次はその攻撃が通る。
なんともやわらかく、スライムは弾け飛んで消滅した。
スライム相手にこれとは…。
思ったよりも、ずっと俺は弱かった。
確かにスモールでウィークではあるが、
ドラゴンだから…と思っていた。
まさかのスライムに負けそうになるとは。
気を抜いたら一瞬でお陀仏ですね。はい。
これどうしようなぁ…。
とにかくがんばるしかないか。
[ウィークスモールドラゴンは、
レベル2に上がった。
スキル{斬撃}レベル1を獲得した。]
お?レベルとかあんの?これあげたら強くなるのか?そしたら希望あるかもしんねーわ。
よし、死なない程度に頑張るわ!
初投稿です。
なのでよくわかっていないことが大半ですし、
面白いといえるものではないかもしれませんが
これからよろしくお願いします。