手の届かぬ恋をした
目があった瞬間
世界が鮮やかに色付いた
全てのものが
輝き 煌めき 光った
私は恋をした
確かにその日
恋をした
世界ってこんなに綺麗だったんだね
今まで知らなかった色彩が
鮮明にこの目に映る
今日も見つめる君のこと
髪の毛はさらさらで
瞳の色は海のように青く美しく
私は君を見るために生まれてきたんだって
胸を張って言えるよ
ありがとう ありがとう ありがとう
君のお陰で私は今日も幸せ
ありがとう ありがとう ありがとう
君がいたことでこの私がいる
確かに私は恋をした
画面越しの君に
恋をした
手を伸ばせば
届きそうなのに
届かない
近そうに見えて
遠い
君は遥か彼方
私は知った
君に向けて手を伸ばして
初めて知った
君と私は違うんだね
私と君は違う
私と君は違う世界に住んでいる
画面越しの君は
やけに美しくて
優しい顔して笑うんだ
嗚呼 私は違う
その笑みを見てそう悟った
手の届かぬ恋をした
身を滅ぼすまでの
辛くて苦しい恋をした
手を伸ばそうとした私が愚かだったみたい
なんでこんなに好きになっちゃったのかな
なんで出会っちゃったんだろうね私たち
好き 好き 好き
画面越しに見る君は格好良くて
苦しくなる
好き 好き 好き
鏡越しに見る私は醜くて
息ができなくなる
嫌い 嫌い 嫌い
こんなにも君のことが嫌いなのに
なんで嫌いになれないんだろうな
私はあの日
確かに恋に落ちた
例え違う世界に住んでいようと
私はあの日
確かに君と目を合わせた
手の届かぬ恋をした
画面越しの彼に
手の届かぬ恋をした
触れたくても触れられなくて
喋りたくても喋れなくて
会いたくても会えなくて
手を伸ばした先には
命のない無機質なものがあった
こんなの君じゃないってば!
思わずスマホを投げ出した
手の届かぬ恋をした
確かに私は
君に恋をしていた




