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寝相と里芋

作者: クレヨンババア

あれ?なんか寒い。おかしいな。重ねて掛けて寝たのに。


あーあ。二枚もめくれてた。肝心なところ肩からお腹にかけて。脚は妙に温かいから、熟睡してる間にゴロゴロしたのかも。


朝の、ふと起きた時、特に冬は体に掛けたものが全てそのままでいてくれたら、と毎日思う。けれど、ときどき、何か起こったのか半分くらい横にズレてたり、裏返っていることがある。


どんな夢を見たのか、覚えていない日は何が原因だったかと、しばらく気にしている。掛け直して、目覚ましがなるまで自分を温め直し、マッサージをして、アラーム止めて、ゆっくりと支度をする。


冷え症に近い体質かもしれない自覚はあり代謝を上げる健康法はマメに調べている。生姜やスパイス、食事にストレッチ、昔習った太極拳、体験教室で少し覚えたヨガ、無理せず怪我せずと、休憩でほんの少し、ほぐす程度にしている。ゆったり、じんわり。ちょうどよい加減で凝りや疲れを回復させるのに適しているようだ。激しいトレーニングより相性も良いらしい。


ランニングよりウォーキングを好むのに寝ている間の自分は一体何をしていたのだろうかと、思い返してみることもある。追いかけられたり、空を飛ぶ夢は幼い、育ち盛りの頃何度かあった気がするが、今となってはモノクロか、カラーだったのかもぼんやりするくらいである。飛び起きることも、頭をぶつけて途中で目覚めることもなかったのに。


そんなことを考えながら、醤油、みりん、それから生姜を少し入れた里芋を小鍋の中でコロコロとさせた。


若い頃は苦手だったが、最近はふと、食べたくなることが多い。ふっくら白いご飯、豚汁、里芋の煮っころがし。


食が細くなったわけでもない。その日、その時、体が求めているものに素直になる。


心身の健康とは、自ずと示すサインを受け入れて、やさしいケアをすることなのかも。

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