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読んでくださった方。本当に有難うございます。拙い文章アンド短いですが完結まで読んでくださると嬉しいです。

んー眠い……って誰だこれ!目の前になんかめっちゃ美人がいるぞ!

「タツミ〜あ〜可愛いわねぇ〜」

あ、なんかイケメンが入ってきたぞ!てか二人とも西洋系の顔だな……てことはこれが転生って奴か……

「あぁそうだね。カレン。でも君も可愛いよ。」

「あらまぁ。プロデはお上手ですこと。」

この感じからするとプロデってイケメンが父親でカレンって美人が母親か。俺の将来にも期待が持てそうだな。っとまた眠くなって……


まぁそんなこんなで5年ほど過ぎ……俺は魔力を鍛えまくっていた。2歳頃から魔法の使い方の本を読み始めた俺はそれからひたすら魔力を使っては倒れ、使っては倒れを繰り返し、魔力の訓練をした。今では火、水、風の上位魔法たる炎、氷、嵐の習得に成功し、なんと勇者の属性たる聖魔法まで習得できてしまった。つまりは俺が勇者で彼女が魔王ってやつだ。会いやすいっちゃ会いやすいかもしれないけど……大変だろうなぁ。


そして10年後の15歳の時、「水晶の選定」という簡単に言ってしまえばステータスを見る儀式で俺は桁外れのステータスを晒してしまい速攻勇者認定されてしまった。あと追記しておくと父と母は公爵夫妻で俺はそこの次男だった。まあそのおかげで結婚とかは結構自由なところがあったからよかったけども。ああ。明日からが憂鬱だ。なんと勇者学園というものに入って戦闘訓練するらしい。この世界の勉学の大半は覚えているのでいいが戦闘訓練なんて俺より強い奴なんていないと思うんだよな。早く会いに行きたいな。そうだ。飛び級しよう!


入学して一ヶ月が経ちましたが卒業しました。去年の卒業試験を全問正解して技能試験の教官をワンパンで気絶させたら卒業させてくれたんだがまあ厄介払いみたいなものだな。この世界には4人の魔王がいて名前が「魔導王デストロイ」「骸の王エルダーリッチ」「邪龍ヘクソカズラ」そして「花園の主ヒマワリ・ブルースター」の四人らしい。正直この中じゃヒマワリしかありえないだろう。あいつは花が好きだったから花言葉もよく知ってるだろうしな。というか俺が教えられたし。あいつも待っててくれたのかな・・・


魔物を倒す、倒す、倒す。はあ。嫌になってくる。早くあいつのもとに行きたい。待っていてくれよ。あと少しで行くからな。


「魔王様。お伝えしたいことが。」

「なに?勇者でも来た?」

「ええ。我が軍は重傷者がどんどん増え続けています。」

「重傷者?死亡者は?」

「それが、誰も死んでいないのです。しかもその者たちの証言によればその勇者は早く魔王のとこに行きたいと言っていたそうで・・・」

「そう・・・私ももう終わりかもしれないわね。転生なんてもうないだろうしね。ああ。もう一度会いたかったなあ。タツミ・・・」



これが魔王の城か。あと少しだな。って中でなんか戦ってないか?最上階の一番大きな気配は・・魔王じゃないじゃないか!てことはその隣の衰弱した気配がヒマワリか!このままじゃまた守れなくなっちまう!何のために力をつけたんだ!あいつを守るためなら空でもなんでも飛んでやろうじゃないか!行くぜ!待ってろよ!


目の前には下卑た顔の男がいる。ああ。私はコイツに殺されてしまうのかな。せめて魔王らしく勇者に倒されたかったな。最後がオーガに殺されて終わりなんてなんか微妙だなあ。しかも名前トラックなのよねコイツ。生き返ってもトラックに殺されるとかとことんトラックに運がないわね私。

「最後に何か言い残すことはあるか?花園の。」

「あんたに言うことなんて何もないわよ。」

「そうか。ならばさらばだ。花園よ。」

ああ。会いたかったなあ。あって今度は幸せに暮らしたかったなあ。二人で生きたかったなあ。

「辰巳・・・」

あいつの剣が私に振り下ろされて、私の意識は――



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