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神様のかばん  作者: バイブルさん
1章 ギルド設立編
4/46

3話

 どうです? 今のところ、そこまで酷いものじゃないでしょうか?


 良かったら、感想ください。初ハーレムを書いて不安なんで(笑)


 感想は、ログインしてない人でも書けるように制限を解除してありますので、よろしくお願いします。

「そうだ、ワシはお前が持ってるカバンだ。説明できる時間は限られてる。質問はするな。聞きたい事は後で全部聞け。ワシの中に手を突っ込んで、これがあれば、この場を切り抜けられると思う物をイメージして掴んだら出せ」

「お、おう、分かった」

「誰と話をされてるのですか?」


 俺がどうやら独り言を言ってるように聞こえる少女は、追い詰められておかしくなったとでも思われたのかもと思うと純粋にヘコむ。どうやら、このカバンの声は俺にしか聞こえないようである。


 もしかしたら、本当に俺はおかしくなったのかもしれないという思いも過るが、目の前の事実をどうにかできるなら、何でも縋ろうと決めると俺はカバンに手を突っ込む。


 後ろをチラッと見た時、本気でこの人、駄目かもという目で見られていたが気にしてる余裕はなかった。


 テレビでよく見かけるアレを連想する。


 そして、俺は手に感触を感じると握ると同時にカバンから取り出す。


「本当に出た」

「ニューナンブ式リボルバーの22口径か。扱った事がない小僧には悪くない選択肢だが、遠くから打つと殺傷能力に難ありだ。まあ、狙える腕があるとは思わないが、近接武器だと思って使え」


 刑事モノのドラマなどで見かける、お巡りさんが持っている銃である。


 俺が持つ黒光りするモノが分からないようで、首を傾げる冒険者達に駆け寄る。

 真っ先に俺は、炎を放った冒険者に駆け寄り、見よう見まねで両手で構えると一瞬の躊躇をした後、引き金を引く。


 多少の狙いは外れたが、胸にしっかり当たり、血を吐いて倒れていく男を見て、胃液の逆流を感じるが、ここで立ち止まったら死ぬしかないと自分を叱咤して、次の標的を近くの男に決め、引き金を引く。


 俺が使う物がさっぱり理解できずに固まっていた者達も我を取り戻すと一斉に襲いかかってくる。

 冒険者達から逃げ回りながら、1人、また1人と始末していき、弾が尽きるとカバンから新しい銃を取り出し、使い終わった銃を仕舞う。


 そして、最後の1人は腰を抜かして命乞いをしてくる。銃を突き付けてはおくが、先程までは命の危機を感じていたから撃てたが、無抵抗なものを撃てるほど剣太郎は割り切れてなかった為である。


「さっきの様子じゃ、たまたま、この子を狙った訳じゃないんだろ? 全部、話せ!」


 銃をチラつかせるが、躊躇する顔をしたので、上空に無駄撃ちをするとペラペラ話出す。


「俺達は、ラインアンダ―家に雇われたんだ。最初にお前達を襲ってた奴らもな」


 ラインアンダーという言葉を聞いた少女が息を飲むのを見て、知ってるようだから、そこは本人に後で聞こうと決める。


「どんな依頼なんだ?」

「そこの嬢ちゃん、篠山家の一人娘の美砂を手籠にして傷モノにしろ、と言われた」


 息を飲む少女、美砂は、体を守るように後ずさる。


「何の為にそんな馬鹿な事を?」

「そこの嬢ちゃんには求婚者が山のようにいる。だが、篠山家は、正妻しか募集枠を設けてない。だが、その娘が傷モノと分かれば、候補者達は激減するし、嫁に払う祝い金のセリも安く済む」


 俺は、セリ?と首を傾げると後ろから美砂が言ってくる。


「娘を嫁に貰う時に自分達の財力はこれだけあるから娘を幸せにできます、と言うのを示すのがセリです。それで一番の者に嫁に行くのですが、負けた者が出した金額も娘の親の下へ渡されます」

「娘を売り買いするなんて馬鹿げてる」

「まあ、俺も上流階級の考える事は分からねぇが、奴隷も似たようなもんだと俺は思ってる」


 俺は、奴隷という言葉を聞いて、改めて、ここが自分が住んでた場所じゃないんだと再認識した。


「それで、ラインアンダ―家は、既に正妻になる者が決まっているんで、傷モノになった娘を正妻にと言えなくなる篠山家に妾として受け入れるという話に持っていくという腹らしい」


 なんてゲスの考えるような事を実行する奴だと怒りに燃えるが、今は怒ってもしょうがないと割り切る。


「もう俺が知ってる事は全部話した。助けてくれよ」

「ああ、だが、2度と俺達の前に顔を出すなよ」


 俺は行け、と銃で示すと脱兎の如く男は逃げ出した。


 溜息を吐いて、落ち着いてくると吐き気を催したが、意思の力で抑える。


 そして、振り返ると美砂はいなくなっており、慌てて見渡すと、おっさんの傍で膝を着いて泣いていた。


 俺は美砂に近づき、「オッサンは?」と問いかけるが、黙って首を横に振られる。


「済まない、俺がもっと早く助けていたら……」

「いいえ、爺は既に致命傷だったので、最後の一刺しがなくとも間に合わなかったでしょう」


 静かに涙を流し、「弔って上げられなくてごめんなさい」と言う美砂になんと言ったらいいか分からない剣太郎に美砂は、涙を拭うと無理に笑顔を浮かべて、頭を下げてくる。


「紹介が遅れました。私は篠山家、長女、美砂と申します。貴方のお名前は?」

「ああ、俺は、橘 剣太郎。君の言い方を真似るなら、橘家、長男、剣太郎かな?」

「剣太郎様ですか? 助けて頂いたお礼をしたいので、我が家まで来て頂けませんか? ささやかではあると思いますが、是非に」


 俺は、ここがどこかすら分からないので渡りに船だと思い、頷くと美砂に案内されるがまま、森を抜ける為に2人並んで歩き出した。

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