プロローグ
さて、ハーレムを理解してるとは思えないバイブルのハーレムがはじまるよぉ~(笑)
シーンと静けさが逆に耳が痛くなるような板張りの床の上で正座している少年がいた。黒と白のツートンの時代を感じさせる日本装束、道着を纏い、目を閉じていた目を開く。
少し垂れ目気味であるが意思の強そうな瞳しており、カッコ良いというよりは可愛い顔立ちをしている。正座しているので正確には分からないがおそらく平均以上、170以上はありそうな体格をしている。
閉じていた目を開くと腰に添えるように持っていた木刀と共に立ち上がる。
静かに正眼の構えで時を待つように微動だしない。剣の極みへと登ろうとしているように思うかもしれないが、少年の顔がそれを裏切っていた。
眉を寄せて、苦悩するような表情をし、今、考えるのは悲しいに頭を悩ましていた。
彼の名は橘 剣太郎。年は今年で17歳になる。タチバナ流の師範代である。だが、門下生が1人としていない寂しい剣道道場であった。
死んだ祖父の意思を継いで、タチバナ流を盛り立てていこうとしてたが、やはり、このご時世、剣道は流行らない上に、こんな雰囲気だけは一人前だが現在の有様では誰もやってはこない。
両親は健在だが、剣道など時代遅れだと父親は早々に剣を捨てて、今は海外出張で至る所に飛ぶ営業マンである。母親も父親についていっている。
父親には、一応、辞めるようには勧められたが剣太郎は自分から頭を下げてやらせてくれ、と言うと大学に行く事を条件に続けるなら、それまでに形を残すか、趣味として仕事と両立するかを選ぶように言ってくれた。
「やっぱり、親父が言うように趣味として両立するしかないかな……何より、剣を鍛えても世の中に役に立たないし、拳銃に剣とか馬鹿げてる」
そんな立ち合いなど、この平和の世の中で起こり得ないが、精神修養以外に使えないと割り切れるぐらいには頭も冷めてきている。
だが、剣を無心に振る事は剣太郎は嫌いではなかったので、ばっさりと辞めるのだけは嫌だというのが本音である。
漸く腹が決まって、眼前を見つめて、肩通りの素振りを始める。
いくらか振り、〆とばかりに剣太郎の得意技を放つ。
「稲妻斬り! えっ?」
大上段から飛びかかるように斬ろうとしたところに突然、光の柱が生まれ、生存本能の訴えに従い、そのまま斬り払う。
「うわっ、何事!?」
おっさんぽい声がしたと思ったら、光の柱は消え、いつも通りの道場風景に戻る。
「今のは、なんだったんだ? なんか、おっさんみたいな声がしたけど?」
辺りを見渡すが、誰も居らず、首を傾げる剣太郎であるが光の柱があった場所に小汚いカバンがあるのに気付く。
「なんだ、この汚いカバンは?」
そう言いながら、カバンを持ちあげると剣太郎を包むように再び、光の柱が生まれる。
「うわっ、何事!?」
思わず、叫んだ後、二番煎じで面白くないなと剣太郎が思った瞬間、意識が遠くなっていった。
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