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砂漠の星 郵便飛行機乗り  作者: 降瀬さとる
第4章 動く世界・三人の友情編
129/136

再会 1

格納庫へ走って向かいながら、僕はカジから色々なことを聞いた。

今までのこと、ここまで来てしまった経緯などについて。

僕も掻い摘んでだが、外の状況を伝える。

もちろん未確認のこともあるので、僕の予想も含めて。


けど、カジは


「そうですか……へへっ。そりゃあ、確かに十中八九、リー少尉が絡んでるでしょうね」


と、僕の予想を否定することもなく嬉しそうに言った。


僕もそれが、なぜだか妙に嬉しい。

大の男と男が男のことを思いながらニヤニヤしているのは気色が悪い気がしなくもないが仕方がない。誰も見ていないのだからよしとして、僕達は二人でニヤニヤした。


「しかし、まさかあの時、尾行していたど素人二人組がカジさんとミニスさんだったなんてなぁ……」

僕が話を戻して言うと

「ど素人って……ラシェットさんは、俺らのことをそんな風に見てたんですか? ……ったく、ひでぇ話だぜ……まぁ、巻かれたのは事実ですけど」

と、カジは口を曲げた。


「そ、その節はどうもすいませんでした……あまりにも分かりやすかったもので、つい……」


「はぁ……謝る気ないですよね、それ。全然フォローにもなんにもなってないじゃないすか」


僕の謝罪に対してカジは呆れたように言う。

心なしか言葉使いも崩れてきたようだ。僕はそれにほっとしつつ、つい調子に乗ってしまったことを謝ろうとも思ったが、自分でもおかしくなってしまい、結局笑い飛ばしてしまった。

カジはまた呆れたようにため息をつく。


「大笑いしてる場合でもないんすよ? こう見えても俺ら、かなりマジでヤバかったんですから。ショットの野郎……わかっちゃいたが、あれは俺らの手には余りやがる。ラシェットさんは何か勝算はあるんですか?」


僕がのんきに笑っていると、カジが割と真剣な顔で聞いてきた。それで僕も真顔に戻る。

だけど僕には


「勝算は……わからない」


と正直に言うしかなかった。


「わからないって……そんなんじゃ…」

「でも、負ける気はしてないですよ」


僕は真っ直ぐに前を見たまま言う。廊下には僕達の足音がカンカンカンカンと響いている。


「なにせ僕にはリーを始め、お人好しの仲間がたくさんついてますからね。そのお陰で僕は、なんだかんだ今ここにいる。そのことを知ったから、僕にはもう負ける理由が見当たらないんです。だから……きっと大丈夫です」


「ラシェットさん……」


僕はカジに向かい力強く頷いた。

それは自分に言い聞かせる意味もあったかもしれない。


「安心してください……カジさんの仇は必ずとってみせます」


「……いや、俺死んだみたいに言わないでくださいよ」


ここでやっとまたカジが笑ってくれた。


僕はその表情を窺って苦笑いする。

本当に見ていて苦しいのだ。


カジがいくらかほっとしているのはわかるのだが、それ以上にまだ背中のミニスのことにかなり責任を感じてしまっているのがありありとわかったから。それと、キミのことも。


けどわかったところで、僕にはそれを完全に消してあげることはできない。

僕がしてあげられるのは、つまらない冗談を言うことと、


「それとキミのこと、本当にありがとうございました。あの子の側にカジさんとミニスさんがいてくれてよかった」


と、僕がカジに本当に感謝しているということを伝えることくらいだった。


僕の言葉を聞き、カジは一瞬目を見開き、これまでのことを思い返したような顔をした。でも、すぐに片手で鼻を擦り、へへっと笑って


「なぁに。お安い御用ですよ」


と言ってくれた。

その言葉を聞いて、却って救われてしまったのは僕の方かもしれなかった。



ーー僕達はしばらく廊下を直進していたが、あるポイントで左折する。


もうかなりの距離走って来たから、そろそろ着くとカジは話す。

でも、僕達二人にはずっと気になっていることがあった。それは、


「……さっきから、いくらなんでも静か過ぎないですか?」


ということだった。

カジはバランスが傾いたミニスを担ぎ直し、頷く。


「ああ。俺らがまだ戦っていた時には、奥から戦闘音がしてたんですが……これは、まずい雰囲気かもしれねぇ……急ぎましょう」

「はいっ」


僕達はまたピッチを上げた。

カジは相当無理をしているようだが、ちゃんとついてくる。この男、気力もすごいが、回復力も高そうだ。


と、


「……ん? ありゃあ……?」


僕がカジの方を見ていると、前方に何かがあるのをカジが見つけた。それで、僕も視線を元に戻す。


人だ。

あの軍服、ボートバルの軍人だ。

倒れている…三人…いや四人か?

周囲には、かなりの血痕や、弾痕が……。


僕達はそれを認めるとさらにピッチを上げ駆け寄った。


「おい…っ! 大丈夫か!? 」


僕は膝をつき、その内の一人の男性兵士にそっと手を触れる。

すると、うっすら目が開き、うっと唸った。

反応はある。まだなんとか息があるのだ。けど……このままではあまり保ちそうにない。カジがミニスを地面に横たえ、他の兵士の様子も見たが、皆まだ息はあるが一様に状態は良くなさそうだった。


「うっ……あ、あなたは?」


僕が触れた兵士が声を出した。

本来なら、あまり喋らせない方がいい。しかし、今は聞きたいことが山ほどある。僕はなんとかできないものかと思案し、イメージしつつ話を続ける。


「僕は元第1空団のラシェット・クロードという者です」


「ラシェット……? そうですか、あなたが大佐の……マクベス大佐の仰っていた……よかった……本当に来てくれたんですね」


「マクベス? ……そうですか、あなた方はマクベス中佐の部下の……」


「ええ、そうです……ですので、俺らのことはいいんで……それよりも大佐を……大佐のことをお願いします。この先で……きっと俺らよりも重傷で…」


「わかりました。しかし、あなた方も放ってはおけませんよ。少し待ってください……」


僕はそう言葉を切って、掌に意識を集中させた。

イメージするのは、あまり訓練でも使わなかった特殊な医療道具。いや、薬だ。


僕はそれを慎重にイメージする。バルスから一応の説明は受けたが、僕にも得体の知れないものだから時間がかかる。


けど、次第に掌に光が集まり始めた。

そして、なんとか無事に転移させてくることに成功した。


光が晴れると、僕の手の中にはひとつの緑色のビンが残された。


それを男性兵士は不思議そうに見つめる。カジも同様だ。しかし、現象の説明をしてはいられないから、薬の説明だけをすることにする。


「これは、特殊な飲み薬です」


「く……薬、ですか?」


「ええ。人間の体は数え切れないほどの細胞から出来ていることは知っていますか? そして、細胞は壊されても再生する力を持っている。強い力です。これは、そんな細胞の働きを活性化し、強制的に傷を治す薬……らしいんです」


「傷を治す……? 薬を飲んで?」


「はい。半信半疑なのは、僕も同じです。残念ながら僕も試してみたことがないんです。果たして本当に効くかどうか……それに…おそらくは何かしらの副作用があることも否めません」


「副作用……」


「そうです。けど、僕はこれを飲んでいただきたいと思っています。もうそれしか方法はなさそうなんです。失敗したら、僕を恨んでいただいていいですから」


僕はそう言いながら、薬のビンを開け、キャップに分量ぶんを注ぎ、男性兵士の前に掲げた。


我ながらバカバカしいものにすがったものだと思う。

しかし、バルスがこの存在を教えたということは、何かしらの資料と根拠があるからに違いないのだ。今はそれを信じるしかない。

そして、この人には僕を信じてもらうしかないわけだが……。


男性兵士はしばし薬の注がれたキャップを見つめた。


しかし、意を決したように微笑むと、起き上がってキャップをそっと僕の手から取り、一気にぐいっと飲み干した。


「……ありがとうございます」


僕はキャップを受け取りながら言う。

それに、男性兵士はにこっと返し、


「いえ、俺が実験台になれるなら、むしろ喜んでなりますよ。ですから……もしうまくいったら、皆と大佐にも飲ませてやってください」


とお願いした。

僕はその逞しく、仲間思いな言葉にうんと頷く。本当に、僕は好きではなかったけれど、マクベスの部下を見る目だけは相変わらず確かみたいだ。


「もちろんですよ。しかし、もう心配はなさそうですね。しっかり効いているようですよ。ほら」


僕は男性兵士の腕の弾痕を指差す。

見ると、そこにはもう傷口の塞がった肌があるだけで、出血も止まっていた。


「し、信じられない……こんなことって……」


男性兵士はゆっくりと立ち上がり、自分の腹部の傷口も確かめる。そこはまだ治りかけだったが、もうすぐ完全に治りそうな感じだった。


「正直僕も信じられない気持ちですよ。でも、油断しないでください。強い薬だからこそ、副作用の心配をしているんですから。で、どうですか? 何か違和感などはありませんか?」


「い、いえ。特に今のところは……」


「なら、よかった。では、時間がありませんので、他の方々にも飲ませて回りましょう。カジさんも手伝ってください」


「……お、おう、よっしゃ! 任せろ!」


そうして、僕達はまず残りの三人に薬を飲ませた。

それで幸い、三人とも立ち上がれるまでに回復させることができた。

本当に驚くべき薬だ。しかし、体の中に弾丸が残っていた場合はどうなるのだろうか? 排出されていたらいいのだが……。


三人からのお礼を聞くのもそこそこに、僕達はさらに奥へ、他の負傷兵とマクベスを探しに行く。


しかし、そこから先の通路の状況は思った以上にひどいものだった。


既に事切れている兵士も何人かいた。


皆、マクベスの部下達だと言う。

僕は間に合わなかったことを悔い、助かった兵士達は全員神妙な面持ちになり、憚らず涙を流した。


僕はそんな兵士達を見ていられなかったので、必死にまだ息が残っていた者達に薬を飲ませて回る。でも、そうやって一人一人息を確認する作業もとても苦痛だった。


結局、男性兵士4名と女性兵士1名の死亡が確認され、連れて帰ることもできないので、丁寧に横たえられた。

その光景を僕はしっかりと目に焼きつけ、今更のように艦の入口で亡くなっていた兵士達にも、涙を流してくれる仲間や家族などがいたはずなのにと思い至った。


そして、その通路の最後にマクベスは待っていた。

それは遠目でもわかった。

彼は僕にとっても、同じ部隊の先輩だったのだから。


「……随分と久しいな、ラシェット。やっと来たか」


「マクベス中佐……」


僕は腹を押さえ、壁に寄り掛かるように座っているマクベスの前に膝をついた。

目が合うとマクベスは微笑む。

第1空団にいた頃は特に好きな上司でもなかったはずなのに、その顔を見るとやはり懐かしさが込み上げてきた。


けど……。


「ふふっ、なんて顔をしているんだ。貴様がそんな顔を私に見せたことがあったかな……?」


「それは誤解です……僕だって、いつも無茶苦茶な作戦を立てるあなたのことを心配くらいはしていましたよ。それよりも中佐、早くこれを飲んで下さい」


僕はそう言って薬を注いで渡した。

こうやって喋れているのが不思議なくらいの出血なのだ。

しかし、マクベスはこれを拒んだ。


「気休めはいい。自分の体のことは自分が一番よくわかっている。それよりも私の部下を……」


マクベスは部下達とはまるで逆のことを言う。

ほんと、よくできた部隊だ。

それに……こんなに優しい目をする人だったのだなと思う。


「大丈夫ですよ。助けられる方は皆、助けましたから。僕は皆さんから、そんなことより中佐を頼むと言われています」


僕は安心させるためにそう言った。それでやっとマクベスは


「ふんっ、あのバカどもが……」


と言いながら、僕の差し出した薬を受け取って飲んでくれた。

僕はとりあえず胸を撫で下ろす。


「で、助けられたのは何人なんだ?」


マクベスは聞いてきた。それに僕は嘘は望んでいないと感じ取れたので、


「8人です」


と本当のことを伝えた。

それを聞いたマクベスはぎゅっと目を瞑り、


「そうか……では私は5人の若い命を道連れにしたわけか……」


と、寂しそうに言った。

それに対し、僕はどんなふうに返せばいいのかわからなかった。

僕はこんな時にかけてあげられる言葉など持ち合わせていない。

けれど、沈黙は耐えきれなかったので、僕はなんとか口を開く。


「すいません。こうなる前になんとかなればよかったのですが……」


「ふふっ、気にするな、ラシェット。これは私の判断だった。それと、貴様のお陰で助かった部下のことは感謝してもしきれない。本当に、心から礼を言う……ありがとう」


「中佐……」


僕はマクベスからそんな言葉をかけられたことがなかったので、自然と頭が下がった。マクベスはそんな僕を見てまた鼻を鳴らす。


「ところで、外の様子はどうなのだ? 貴様は外から来たのだろう?」


「はい。外は大変なことになりかけましたが、ひとまず終戦となりそうです。アストリア王が亡くなったとのことで」


「なに? …そうか…ふふっ、それにしても随分と話が早いな。おそらくビクトリア辺りが動いたのだろうが。そうか、もう終わってしまったか……」


「……やはり、悔しいですか?」


僕が聞くと、マクベスはニヤッと皮肉な笑みを浮かべた。


「悔しいか? か……わからない。少しほっとはしているがな。だが、私はダウェン王子が特別間違っていたとは思っていないからな……」


「……ボートバルとアストリアが争うことにもう意味なんてありませんよ」


僕がそう言うとマクベスは、驚いたようにじっと僕の目を見つめてきた。

そして「やはりな」と呟く。


「貴様は全部知っているのだな?」


「ええ。大体のところは。もちろん、全部なんて誰にもわかるはずがないですがね。ですが、そうやって過去の歴史を今の営みの中に無理矢理持ち込まなくちゃならない理由なんて……」


「ふんっ、確かにないな。だが、一応の戦う言い分にはなる。そして、私は王子の言い分に乗り、その信念についていったのだ」


マクベスははっきりとそう言う。

それを聞き、やっぱり僕は軍人には向いていそうにないと思った。


「戦う時の言い分なんてそんなものですが……その過程でこんなことになりました。両者、戦った結果は痛み分けです」


「……そうだな」


「次からは仲良くしましょう」


「ふんっ、相変わらずの反吐の出る甘さだが……そんなこと、貴様は貴様の好きなようにするがいい。ひとまず、私は終わったのだ……ラシェット、くれぐれもダウェン王子のことは頼んだぞ。ショットのやつはつい先ほどここを去ったばかりだ」


「はい、了解しました」


「ふふっ、頼もしい返事だ。貴様も私の部隊に入れたかったな」


「はは、冗談は止めてください。さ、痛むでしょうが、立ってください。すぐに追いましょう……」


僕はマクベスの手を取って立ち上がろうとする。


とそこへ、仲間の弔いを終えた兵士達とカジがこちらへ向かって来るのが見えた。

皆、マクベスの様子を心配そうに見つめている。


「あ。ほら、皆さん来ましたよ」


そう言いながら、僕はマクベスの方へ振り向き、立ち上がらせようとした。


が、持ち上がらない。


僕はしっかりとマクベスを見た。

信じられなかった。

その時には、もうマクベスは静かに息を引き取っていた。


「そんな……傷口は全部塞がっているのに」


僕は思わず震える声で漏らす。

しかし、その安らかな表情を見て、僕は涙をぐっと堪え、そっとその手を置いた。


「マクベス中佐……今まで、お疲れ様でした」



ーーマクベスの部下、男性兵士6名と女性兵士2名はその場から離れるのを嫌がった。


しかし、最後にはちゃんと別れを告げ、ついてきてくれた。


辛いことをさせてしまった。


僕とカジとマクベス隊は、急いで装備を整え、格納庫へと向かう。願いは一つ。


頼む! 間に合ってくれ!


おそらく、僕達全員がそう心の中で叫び、もがいていた。




ーー「あっ」


疲れ果て、座り込んでいたキミはその強い思念に気がつき、声を出した。


「マクベスさん……ラシェットが来た? それと外はもう大丈夫って……あ……」


キミは呆然と座り尽くした。

マクベスが死んだ。

マリアに続いて、マクベスまで。


キミにはテレパシーの代償として、その意識の喪失感が重くのしかかる。


こんなのってない。

私にもう少し力があれば……もしかしたらマリアさんも、マクベスさんも死なせずに済んだかもしれないのに……。


本当はそうやってしばらく座ってうつむいていたかった。

けど、そうもしていられない。


マクベスが最後の力を振り絞ってキミに伝えてくれたのだ。無駄にはできない。それに、もうショットもそこまで来ている。


そして、ラシェットももうすぐここに来る。


それまでキミは、ただへたり込んでいるわけにはいかなかった。


キミはまたキッと目つきを鋭くし、ぴょんっと勢いよくベンチから立ち上がった。


それをすぐ側で見ていたノノが慌てて駆け寄ってくる。


「どうかしましたか? キミさん?」

「すぐに出発よ!」


キミは手に持っていたカーディガンに腕を通しながら言う。


「えっ!? 出発って……脱出ポッドを出すんですか!? でも、外にはまだアストリアの……」


「その心配はなくなったわ。だから、今すぐに全部のポッドを射出してもらう。皆にも、そう伝えて」


「う、うん……わかった!」


ノノは詳しい事情は聞かぬまま、キミから離れて行った。


キミはそれを尻目に今一度痛む頭を押さえ、暗闇に問いかける。


「ノアさん、どう? いけそう?」


と。それに、ノアが小さな声で応じる。


「ええ、いけそうよ。ポッドのことは任せて。でも、艦を沈めるにはまだもう少しかかりそう……」


「そう……」


キミは思案するようにつぶやいた。

それを察したノアは


「あまり無理しない方がいいわよ。なんなら、あなたも先に脱出した方が…」


と言うが、キミは間髪入れずに


「ううん」


と首を横に振った。


「気持ちは嬉しいけど、逃げてばかりじゃダメだもの。ちゃんと、ここで終わりにする。これは守人である私の問題でもあるんだから」


とキミがそう言った、その時。


キミは格納庫の扉の前に、その気配を感じた。

もう間違いようもない、じっとりとまとわりつくような気配を。


「来たわね」


キミは扉を睨みつけた。


「じゃあ、ノアさん。船のことはよろしくね」

「言われなくとも。私の愛する船だ。キミは……ただ無事を祈る」

「ありがとう」


通信は終えた。


そして、キミは少女らしからぬ決意を胸に、脱出ポッドとは反対方向に歩を進める。


様々な再会がすぐそこまで来ていた。


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