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第9話『重い、想い』

続けて第9話です。

しかし…難しいですね…設定上可愛いキャラって…どうすれば読者も可愛いと思ってくれるのかが謎です…

一応、下手ながらもピクシブの方で絵を描いてみたんですけどね…

これじゃない感が…


では、今回もパロネタあるので、苦手な方は注意してください。

第9話…


もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、

女の子にぶつかったら……

~始まります


…………………………………………………





時は…夕飯時だったりしたりするのである。


「……うにゃー…」


猫の鳴き声である。

……ではなく溜息である。


何故、溜息が?


そう!!!

今回の話は、溜息から始まるのである!!!!!


「どうしたんだよ…美穂?」


その溜息を心配するのは、さっき、骨付き肉を右手握ってしまい…

元に戻るまで待っている、この物語の主人公でもあり、溜息の張本人の美穂の兄…

早乙女 魁斗である。


「うにゃにゃ…ちょっとね…」


下を向く妹…


「どうした?…砂糖と塩でも間違えたか?」


硬化した肉を、何とか喰らおうとする兄…


「うにゅ、私がそんな間違いすると思うの?」


「いや、さっき俺が砂糖と塩の蓋入れ替えておいたからさ」


「うにゃ?!本当?!」


「嘘である」


そう、嘘である。


「………明日、レバニラね」


「お、オイっ!!お、俺が悪かった!!」


焦る兄。

早乙女 魁斗…冥府の使者で、正義の使者であるが、レバーとニラだけは食べれないのである。


一応、自分で作って回避する方法もあるが…今の魁斗の右手では、材料が迂闊に握れないのである。


さて、一先ずレバニラは置いといて…何故、溜息を…


「……えー、じゃあ何だ…恋愛関係とかっすか?」


「うにゃ……!!……」


ズズギュン!!!

それは図星の音!!!


「図星かよ!!」


こりゃまた……またまた…

面倒な事に口出ししてしまった…


「うにゃにゃ…実は今日さ…告白…されちゃって…」


「ふーん(棒)」


「一年生から同じクラスで…仲良くて…友達で、」


「ふーん」


「けど…」


「話の流れ的に、断ろうとして、どう断るか悩んでいると?」


「うにゅ……」


全く贅沢な話だ。

だが、妹のそんな恋の悩みを無碍にする程、魁斗は腐っていない兄である(棒)


「まあ…いいんじゃね?普通にゴメンなさいって、」


「うにゅにゅ…けど…」


不安がる妹…

不安…そう不安…

不安とは…心のミステリアスの一種…不思議な事に、積もれば積もる程、不安になる…ミステリアス。


「けどじゃねーよ。男から言わせれば、相手が納得してねーのに、自分の告白受けられても何も嬉しくねーつーの。

付き合うなら、相手がどんな男でも、優しくても、金持ちでも、自分が納得する相手だけしろよ」


「うにゃにゃ………そうだね…ちゃんと断る事にするよ、兄貴」


「ああ、そうか」


妹のその不安…まだ完全に晴れた訳ではないが、先程よりは良くなった…相変わらず不安とはミステリアスである。


「うにゅー、ところで…兄貴…」


「うん何だ?」


「私の学校……“女子校 ”何だけど......」


「……………ファっ?!!!」


妹の学校生活を不安に思うはめになってしまった兄であった……




……………………


さて…皆さん…

この言葉はご存知ですよね…


“プレッシャー”を…


その名の通り…重い言葉です。


『不安』『ストレス』『環境』『周りからの期待』…

それらは、時には人にいい影響を与え…

時には悪影響を与え…心の重み…プレッシャーに変化します…


しかし、プレッシャーは、あくまで心の重みですから…


本当の重さ…天秤で量れるものではありません…が、


もしも、“プレッシャーが本当の重み“に変わったら…どうなるのでしょうか?


さーーーーーて!!!!!!


今回の能力者は?!!!


ナイトメール所属、

最凶の心理学者!!!!!!!!!!

メンタマン!!!!!!!!!!!!!!!!


おお……これは…魁斗にとって、一番戦いたくない相手でしょうね…


それでは能力者ファイト……………………………


レディ……

ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!


第9話『重い、想い』


…………………………………………………………





その次の日…部室でのことである。


「早乙女君…これを着けてみてくれないか?つか、着けて」


牧師が魁斗に何かを手渡す…


「何だこれ…?軍手…ってか、手袋?」


そう…渡されたのは手袋だ!!!!!!!!!!!


しかし、これはただの手袋じゃ、ねぇー!!!!


「兎に角、右手に着けて。つか、はめて」


「右手って、おいおい…」


言われた通りに右手にはめる、魁斗…


バチバチバチバチバチバチ!!!!!


だが、右手に装着し手袋は勿論、硬化する。


「で、それが何なんだよ…牧師?」


「そうだぜ!!本来、常識外れだが、魁斗にとっちゃ、それが常識だぜぇ?!」


魁斗と和琴の言う通りだ!!


これでは、常識じゃないが、常識だ!!!


「うん、それはただの手袋だよ。…けど、」


「けど…どういう事だ…先生?」


嫌な予感…


「…越智無の毛が練りこんであるんだ…」


「うげっ?!!!!」


魁斗は慌てて手袋を外そうとするが…硬化しているため、上手く外れてくれない!!


まるで、呪いの武器!!!


「酷いじゃないか~魁斗君」


「げっ、?!!!」


何処からか突然現れた、部長!!!!!

魁斗は、今一番会いたくなかった人物である!!!!!


「正に、絶対絶命ってヤツだぜ!!!」


「おい!!!見てないで助けてくれよ!!オイっ!!!オイっ!!!」


「神速 和琴はCOOLに去るぜぇ..」



「てめぇぇぇーー!!!!!!!!」


こんなに親友を憎く思ったことのない魁斗である!!!


さあ、魁斗!!

このまま、この手袋と共に一生を過ごすのか?!!!!


「早乙女君…想像しろ!!君が硬化しているのは、“手袋”じゃない!!!

中に練りこんである“毛”だ!!」


「練りこんである…“毛”…?…物質硬化!!!!!」


バチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!


すると…どうだろう?

手袋は元に戻り、代わりに、手の動作に不自由にならない部分に練りこんである、

毛が硬化する…


「外せる…」


「そう!これは、君の考え方によって、硬化したり元に戻ったりする、

魔法の手袋!!!!

魔法使いの手袋マジシャンズ・グローブ!!!!!!!!」


「ス、スゲー!!!」


「コイツはスゲー!!!

魁斗の新しい力になる臭いがプンプンするぜぇ!!!」


感心する二人…


だが、誰か一人忘れてないか?


「バカじゃないの…全く」


そう、この物語のヒロインさん、アスカさんである。


まあ、アスカさんの意見も御尤も。

なぜなら、別に“毛”じゃなくてもいいのだ。

手袋に何かしら縫いこんでおけば、それでいいのである。


バカだ…アスカはそう思いながら、キーボードを打ち始める…

何をしているか?

そりゃ、パソコンを使っている。

いやいや、そのパソコンで何をしているかの話である。


実は、アスカは解析をしているのだ。


何を?


それは、謎の…長官から託されたチップである。


見た目は、何処にでもあるコンピューターのチップだが、

あの大企業が態々、能力者を送ってまでも手に入れようとしているものだ…

どれだけこのチップが貴重な物かが解る。


下手したら、世界がひっくり返ってしまう程の物かもしれない…


それに…自分をあれだけ愛してくれていた長官が託してくれたものだ…

中が何であれ、自分はこれを守る義務がある。


そう考えたアスカは、先ず、これがどのようなか調べることにしたのである。

中身しだいでは、長官の仇を取れるかもしれないと思ったからだ…


だが、一つ…いや、一つどころではない問題がそこにあった…


解いても解いても、ブロックだらけの、厳重なパスワード…暗号文章…ロックだらけだったのだ…


あれこれ、一週間…何とかして少しずつ解析を進めているのだが…まだ、三割すら満たしているかすら怪しい…


その解析した三割すら…花言葉とか、洋服屋メーカーとか、ハサミの使い方とか…そんな関係ない事ばかりであった…

ハサミにいたっては、人の心臓に突きさせと、何と物騒な話である…


「……………………………………ハア…」


溜息である。

最近、溜息ばかりしているような気がしてならないアスカ。

組織が崩壊し、慣れない学生生活を送っているのも原因の一つ。

そして、不安なのだ…


自分が…本当に託される程の人間だったのかと…


拳銃の腕は組織で一番だった…だが、それでは能力者に勝てなかった…

下手すれば、今頃チップは奪われてしまっているかも知れない。


悔しいが…アイツ…早乙女 魁斗に運良く、助けられたようなもの…

能力者いえど、少し前は何も知らなかったバカ何かに…


そんなバカに助けて貰いぱなしで何もできない自分は…


「………もっとバカね…」


パチン…


アスカはノートパソコンを折りたたむ…


どうも、捗りそうな気分ではない…

休憩することにする…


一人、シリアスな雰囲気になってるアスカ…

それに比べコイツらは……


「そういや、部長…?これってどこの毛…」


「聞きたいのかい、魁斗君///?」


「…えっ、いや…結構でs、」


「仕方ないなー、魁斗君///。ココだよ、コ・コ」


「ええええええええェェェェェェェ!!!!!!!!ア○コのォォォォォ?!!!!!!!!!!!」


「聞きたくなかったあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


全く…ファニーな連中だぜ!!


そんなファニーな連中をアスカは…


カチャ♪


黙らせることにした…


バギュギュギュギュギュギュギュギュギュュュュゥゥンンン!!!!!!!!!!!!






……………………………………………


さてここで、可哀想な子羊ちゃんの話をしよう!!


彼は少し前では、自ら、檻の中にこもっていた…だが、しかし!!!

ある一人の獅子により!!自ら檻を壊し、外に出たのである!!!!!!


彼もまた、その獅子になるため!!!正義の使者となったのである!!!!!!


「お、遅れました!!済みません!!!」


慌てて部室に飛び込む子羊ちゃん!!!!

そう!!その名は、姫川 百合野!!!!!!

姫川 百合野である!!!!!!!!!!!!!!


そして、百合野は見た!!!!


「……えっ…?」


部室内で弾丸をぶっぱなす先輩を!!!!

それを、硬化させた椅子で受け止める先輩を!!!!!

更に、それを実況する先輩を!!!!!!!!!!!


そして、全裸な部長を!!!!!!!!!!!


「…………………正義って…一体……」


百合野は思う…

この先、絶対、この時より辞書が欲しいと思う事はないだろうと………


「おうよ!!一見、この部室は、今!!!!悪意に満ち溢れているように見えるかもしれねーけどよう!!!!

よく見てみろよ!!!!!!」


バキュン!!バキュン!!!


カキン!!カキン!!!!!!


「お、落ち着け、アスカ!!!!俺は何も悪くない!!!!無実だ!!!!!」


「うっさいうっさい!!!!

アンタ達にデリカシーってのはないの?!!!!!!」


「だから、俺は関係ない!!!!!!!!!」


「うっさい!!!バカイト!!!!!!!!」


バキュンバキュン!!!!!!!!


カキンカキン!!!!!!!!!!


「乙女の怒りを素直に受け止める…それが男ってもんだぜ!!!!

これが男女の愛ってやつだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」


「い、いや、意味が解りませんし…愛ってもっと…何か清楚な感じものじゃ…」


異様なテンションの部室に…困惑気味な百合野…


そんな百合野に…ひっそり、近づく影が……


「いーや…愛ってのは…時には激しくしないと…ね?」


「えっ?」


「ヤ・ラ・ナ・イ・カ?」


「うわわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」


バギュン!!!!

「ヌワッチィ?!!!!!!!!」


ヤッター!!クリティカルヒットだ!!!!!!!!


バタン!!!!!!


アスカの弾丸の流れ弾により…部長…暁に死す…


「…だ、大丈夫…ですか?」


返事がない…ただの屍のようだ…


「大丈夫だよ、姫川君…

つか,キーワードにギャグが付いているからね…

例え、ICBMでも、

『アニメだからね!』ってな感じで生きているから」


「そう…なんですか?」


マイペースな牧師…

何処までもマイペースなのだ!!!!


「それよりも、姫川君…

学校はどうだい…?楽しいかい…?」


「…ええ…楽しいです…。

仲良くしてくれる人とも会えましたし…


それに…魁斗先輩がいますし…///」


百合野は照れながら…そう呟いた…

頬が赤色である。


(待て待て…つか、待て。早く軌道を戻さないと)


このままでは、雪子先生の息子も、自分の息子と同じになってしまう…

つか、この物語すら危うくなってしまう。

※作者にそんな趣味は有りません…


そう…牧師が思った時である…










ダターン!!!


敵は!!!

敵とは!!!

急に現れる者なのだ!!!


「キキキ…百合野さん…。君か本当にそう思っているのかな?」


知らない誰かの声が!!!!!!


「誰だ?!!!」


全員が辺りを見渡す!!!!


「ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


和琴が叫ぶ!!!!!

どうやら和琴は見つけたようだ!!!!


和琴が天井を指さす!!!!!!!!!!!!


ビシッ!!!!!


「あ、アイツ!!態々、御丁寧に天井からあああぁぁぁぁ!!!天井の裏から来やがったあああぁぁぁぁ!!!!!」


流石、敵役である!!!!

しかし…残念なお知らせです…



「………おーい…ナイトメールさんよー。この部屋の天井…腐っている部分があるから気を付k、」


バキン!!ドスススン!!!!!!!!


魁斗が言い終える前に墜ちた…

流石!!旧社会科室!!!!

空気が読めてやがるぜ!!!



「オー…イテテ…酷い部屋ですね…」


「って…アンタは…」


「保健の妥目妥先生じゃねーか!!」


そう!彼は!!

妥目妥先生!!!!

今年からの新人教師であるが…何処か、薄気味悪くて有名である!!!!


しかし……何故?!!

何故、保健の先生が天井から?!!!!!」


「そう……ある時は、さえない保健の先生…しかし!!!ある時は!!!!


ナイトメール所属!!!

最凶の心理学者!!!!

メンタマン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ダダーーーーーーンンン!!!!!!


何と!!!ナイトメールの刺客!!!!


だが、絶体絶命である!!!!

メンタマンが!!!!!!!


何故なら!!!!!


「なら、容赦しねぇえ!!!!

硬化・玉砕弾ハルデン・ミサイル!!!!!!!!!!!」


「迂闊過ぎるわ!!!!」

バキュンバキュン!!!!!!!!!!!


コイツらは…常識外れなのだから……


「正に罪悪感無し!!!!」


硬化したシャーペンと、弾丸がメンタマンを狙う!!!!!


だが、常識外れはお互い様だ!!!!!!!!!


「キキキ…サイコ・チップ…ダウンロード…」


「なっ?!」


メンタマンが取り出しのはサイコ・チップ!!!!元は敵の物だ!!敵が別のを持ってても何もおかしくない!!!


メンタマンは中に記録された能力を取り出す!!!!!!!!!


カタ…カンカンカン……


「弾が……ペンが…吸いこまれるように…地面に落ちやがった……?!!」


「キキキ…今使ったのは…

『間接的な障害を零にする能力』…弾丸は無効化ですよ!!!

しばらくの間、このフィールド(部屋)はね!!!!!キキキキキキキキ!!!!!!!!!」


そう!!この教室内で、飛び道具は使えなくなってしまったのだ!!!!!


「銃が使えねーだと?!!だけど、テメーも使えねーじゃねーか?!!!」


和琴の解説の通り!!!

“互い”に飛び道具は使えないのだ!!!!


即ち!!!


「接近戦か…?メンタマンさんよ!!!」


「なら…魁斗でも有利ね」


そう有利である!!!

圧倒的有利!!!!!

魁斗の能力は接近戦こそ光る能力である!!!!

残念ながらメンタマンは接近戦には向いてない体系である。


なら何故?


「…キキキ…そうです!!!魁斗君の方が、有利でしょうね!!!

けど…“まともに動けたら”の話ですがね!!!!!!!!!!!!!!」


メンタマンは着てた上着を投げ捨て構える!!!!!!!!!!!!


「…さて、診断の時間ですよ?皆さん…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!!!!!!!!!!!!!!」


最凶の心理学者、メンタマン…はたして…その実力は如何に?


ここから先は、強い心の持ち主の戦いである………………


第9話…完


次回、第10話『心理の心裏』

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