第8話『隠る、籠る』
どうも二日ぶりです。
つか、二日ぶりしか言うことはないのかよと言われそうですが、それしか言えないので勘弁して下さい。
今回は、8話が一話完結ものなので、三話分投稿します。
パロネタは何時も通りなので、注意してください。
第8話…
もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、
女の子にぶつかったら……
~始まります
第8話『隠る、籠る』
………………………………………………………………
それは……四月の下旬…
桜も散り始め…
木も緑色へと変わり始める…
今日は日差しが強い…
眩し過ぎるくらいだ…
―そんな素敵な日に僕は見たんだ…
天使を……
その天使は…僕の方を向いて…ニッコリと微笑み…声を掛けてきた……
『少し…相談なんですけど………いいですか?
牧士先生…?』
肌の色は…もう溶けてしまった白銀の雪のように美しい肌…
そして…美しく純粋な…黒き髪…
だから僕は…声を低く落ち着いた声で答える…
この思いで、いっぱいな…この気持ちを隠す為に…
『何ですか…雪子先生?』
…………………………………………………………………
「で…………大事な話って…それなの?」
アスカが牧師に尋ねる……
「ああそうだよ!!つか、他に何があるって言うんだ!!」
嬉しそうに答える牧師…
アスカは無性に、こいつの腹に弾丸を捻じ込んでやりたかった…
「たく…何だよいったいよ…」
皆を呆れさせる事で有名な魁斗すら呆れてしまった…
さて、今の状況を説明しよう!!!!!!!!!
時は、四月の下旬!!!
ルバーマンの戦いから二週間程の時の過ぎた!!
特にあれからナイトメールの刺客は来ず、
只今準備中のようだ……
そして!!!!!!
魁斗とアスカの仲はあれからどうも進展しない!!!
やはり…恋とは時間を掛ける必要なのかもしれないのかもしれない。
そんなことよりも!!!!
相変わらず、ゴミ拾いしかしてないので、もう部活に行くのを止めようかと考えていたアスカと魁斗…
だが突然!!!
『大事な話がある』
そう牧師に呼び出されたのだ!!!!
何事か?!
アスカの持つチップの話か?!
それとも新たな能力者か?!!!!!!!
違かった!!!
牧師の恋愛事情であった!!!!!!!!!
「部長的にはどうなんです?自分の目の前で親父さんがあつーく、恋愛事情を語っているなんて…」
魁斗が一人、本を呼んでいる部長に聞く…
「さあね…ここで僕がどんな反応したって父さんは話すのを止める気はないだろうし…
父さんはまだ二十代だし…何より恋愛ってのは自由なものだから…
息子の僕が口出しする気はないよ」
そう言いながら、ベルトを緩める部長…
アンタのは自由過ぎです…
「ああ!!素晴らしい!!つか、素晴らしい!!雪子先生は素晴らしい!!!
なあ?なあ?!神速君!!早乙女君!!!」
「勿論だぜ!!」
「ああ…まあ…うん…雪子先生は美人だけどさあ…」
「……?」
アスカはどうも魁斗の先程からの態度に気になった………
何時もならこんな風な話題なら、自ら飛び込む筈だ……………
別にどうでも良いことなのだが、どうも気になってしまったアスカである。
(年上好き…ではないのか…)
と…なると?
「…………………誰がロリキャラだああぁ!!!」
御乱心である。
だがそんなアスカの深読みも全て違った!!
魁斗がこの話題に乗らないのは…
…下らない内容であった………
魁斗は知っていた!!
ここにいる誰も知らない雪子先生の秘密を!!!
一体どんな秘密が!!!
それは…牧師の話に隠されていた……
……………………………………………………………………………………………
『で…相談って何ですか?雪子先生』
牧師は聞き返す!!!
当たり前だが!!!!!
『実は……………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………
“私の息子”なんですが…………」
時が止まった…
THE・WORLD……………
じゃなくて!!!
比喩である!!
『息子さん?』
『ハイ、息子です』
『息子さんですか?』
『息子です』
『……………………………………』
ダターン!!
衝撃!!雪子先生は既婚者だった!!!!!
『まあ…夫は既に他界しておりますが…』
『そうですか…』
衝撃!!雪子先生は未亡人だった!!!
『で…息子さんが?何か有ったんですか?』
『ええ……今年からこの学校に入学したんですが………』
って…………待て?
『えっ?!こ、高校生?』
『ハイ、高校生です』
『高校生ですか…』
『高校生です…』
『…………………………………………………………』
衝撃!!!息子は高校生であった!!!!
『……失礼ですが…雪子先生って…おいくつ…』
『3○歳です』
『えっ?!!3○歳?!』
『ハイ、3○歳です』
『3○歳ですか………………』
『3○歳です』
衝撃!!!!!
雪子先生は3○歳だったああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
…………………………………………………………………………………………
「な、何てこったあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
あ、あの、肌が白銀の雪のように美しく、円らな瞳、天使のような笑顔!!
それでいて、まるで悪魔が誘っているような、あの二つのビックメロンを持っている、
雪子先生が………3○歳だったなんてええええェェェェェェエエエエ!!!!!!!!!!」
和琴の叫びは大地を揺らす……………
「しかも………既婚者なんてよお………」
ショックが大き過ぎた……
「常識外れだよな…あの人…」
魁斗は以前から知っていたのだ…
雪子先生が未亡人で、アラ○ォ―であることに……
だから興味がない……とは言っても、ロ○コンではないのである。
「まあ、僕は未亡人だからって、年上だからって関係ないけどね……
つか、夫が生きていても…」
「アンタ…最低ね」
牧士 砂間田…変人である…
「ハハハ…父さんには困ったものだよ」
そう言いながら、パンツを脱ぎ始める部長…
山梨 越智無…隠す事なきアッチ系すら超えた何かである。
「で、先生……話の流れ的に考えて…俺たちにその息子さんの事を解決させる気なんだろ?」
「おっ、流石、早乙女君。話が早くて助かる」
しかし、
話が早くても…気前が良いのとは別である。
「帰ってイイスカ」
「理由を聞こう」
「だって俺とアスカ…関係ないじゃん」
「俺もだぜ!!」
全くである。
「だいたい、自分の恋路なら自分でどうにかしろって、」
「そこで物は相談なんだが早乙女君」
牧師が魁斗の耳元で囁く…
「な、なんだよ、気持ちワリ―な」
「まあまあ…実は此処に焼き肉食べ放題無料券が二枚有るんだが…」
「えっ、まじ?!」
チケットを見せびらかす牧師…
「そいつをどこで…」
「まあ…色々と。つか、僕、元情報屋だし…こういうのは自然と手に入るもんなの」
昨日、商店街の福引で当てたのは秘密である。
「で……それで俺を釣ろうと?」
「まあね。二枚あれば君ともう一人誘えるわけだし、妹君でも、積川君でも好きに誘えばいいさ」
生徒を買収する教師…
「任務了解」
そして、釣られる主人公…
駄目だコイツら…
「腐っていやがるぜ!!この物語はよう!!」
「なら僕が魁斗君と腐ってもいいよね」
それはないのである。
「ハア………バカばっか…」
一人、溜息を吐くアスカであった…
……………………………………………………………………
「そうして俺たちは…バスに乗り…
あの雪子先生の家まで来たんだ!!!!!!!!!
流石、雪子先生の家だぜ!!!!!!!!!!!
輝いていやがる!!
全く、何処から誉めていいか悩んじまうぜ!!!!
さて…ここからが本題だぜ……………
実は、雪子先生の息子さん…どうやら引きこもりらしいんだ……
どうやら、中学生の時の虐めのせいで…高校にも馴染めないみたいだ…
心だ!!!
息子さんには今、心が必要なんだ!!!!!!
ちっぽけでもいいからよう………与えてやりてー!!
生きる希望をよう!!!!!!!!!!!!!!」
「神速君の能力…それは『物事を解説する能力』……つか、良い辻褄合わせだね」
さて…和琴の解説の通り…
魁斗たちは…とあるドアの前だ…
引きこもりの………雪子先生の家の二階にある息子さんの家である。
「さて…どうすんのよ。
魁斗、牧師……私たちは、カンセリングのプロじゃないのよ」
そう!彼らは、正義の能力者集団だが!!!!!!!
カンセリングのプロではない!!!!!!!!
「積川さんの言う通りだぜ?!!
どうするんだよ?!!!!!!!牧師さんだよ!!!」
「確かに…僕たちは、カンセリングのプロじゃない…けど…能力者だ」
つまり?
「少し荒っぽいけど…早乙女君…宜しく…」
「ああ解ったよ、これもアスカとの焼き肉の為だ」
おいおい……アスカは一言も焼き肉に行くとは言ってないだろ……
そんなことはお構いも無く…魁斗は胸ポケットに挿していた、シャーペンを取り出し、右手て握る…
「物質硬化!!!!!」
シャーペンは、この世の中で最も硬い物質に変化する!!!!
「ちょ、ちょっと!!魁斗止めなさい!!」
「雪子先生の家を壊す気かテメー!!!!!」
「大丈夫だよ、和琴君。雪子先生の許可は取っているから♪」
「やれ、早乙女君!!」
「了解!!!硬化・玉砕弾!!!!!!!!!!!!」
魁斗は投げた!!!!!!!!!!
シャーペンを!!!!
ドアをぶっ壊す気だ!!
それとも、主人公か?!!
だが安心してくれたまえ…ドアが壊れなかった…
何故なら………
「なっ?!」
「何が起こっていやがるんだあああぁぁぁぁ!!!!!!
ペンが急に空中で静止しやがったああぁぁぁ?!!!!」
そして!!!!!!
グギギギギギ、バキ!!
「は、ハア?!ペンがまるで、何かに絞め付けられる様に、砕け散りやがった?!!!」
「コ、コイツは?!」
「能力者?!!!!!」
そう!!能力者である!!!!!!!!
「ふむふむ…これは…
『絞め付ける能力』だね…?」
驚愕!!!雪子先生の息子さんは能力者だった!!!
「そ、それって!凄く危険じゃない!!!私たちまで、絞め付けられて、さっきのシャーペンになっちゃうじゃないの!!!」
「それは大丈夫。つか、大丈夫…発動条件は“自分より小さいもの”…みたいだからね…
僕たちは皆、170㎝以上だからね」
そう170㎝以上である!!!!
女子を除いて!!!!!
「あっ…先生……アスカの奴は……」
「………あっ……そうだったね…」
アスカは…金髪美少女だが……身長は………
「まあ…特別低いわけじゃ、」
「ああ!!もう!!!うっさい!!!!!!!」
アスカはキレた!!
ホルダーの銃を引き抜き、口径9mmの銃口をドアへ向ける…
「あ、あの~、アスカ?…流石に発砲は…」
「そ、そうだよ。雪子先生の家だよ?つか、誰でも家でも、」
「うっさい!!うっさい!!!うっさい!!!!」
バギュン!!!バギュン!!!!
放たれた、弾丸!!!!
しかし!!!
グギギギ、バキ!!バキバキン!!!!!
絞め付けられ…砕けた…
「もう何なのよ!!!!」
「これじゃ焼き肉行けねーなー」
「テメーは、心を与える気あんのかよ?!!!!」
「そうだよ…魁斗君、アスカさん…
………北風では旅人の服は脱がせられないよ…僕に任せて」
どうやら部長は、説得を始める気のようである。
部長はドアの前に立ち…ドアをノックをした…
コンコン…
「…初めまして…雪子先生の息子さん……
僕の名前は、山梨 越智無…猫に宜しく」
だが返事はない…
「君のお母さんに頼まれて僕はここに来たんだ…いや違うな…
僕は…僕たちは、自分の意思でここに来たんだ……君を救いたくてね…」
「いや、俺は焼きにk、」
「魁斗は黙ってなさい!!」
「君の過去の事は…僕は知らない……
いや、今さら知る必要なんてないんだ………
だって、今には“今”が有るじゃないか!!
これから僕と二人で、今を作らないかい?!!!!」
だが返事はない………
「………太陽でも服は脱がせられないか………………なら………」
部長は…自分の服のボタンに指を掛け…そして……………
「僕が脱ぐしかないじゃないか?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
服を脱ぎ始めた!!!!
「何でよ?!!」
だが次の瞬間!!!!
服が皺くちゃに絞め付けられ!!!
弾け!!ボタンが飛び!!!部長に直撃!!!!
「うぎゃー!!!!!」
「部長!!!!!」
「あーあ…一応、服は着ている人の一部だったから発動しなかったけど…脱いだから、別の扱いになって発動したんだね…
つか、何故脱ぐ?」
「それを、先に言ってよ…父さん…」
つか、何故脱ぐ?
もう一度言う…何故脱ぐ?
「で、どうするんだよ?!!説得も失敗しちまってよう!!」
だが、和琴…お前は何もしていない………
「そうだね……このままじゃ…雪子先生のフラグが…」
それはどうでも良いが…
彼は…雪子先生の息子はほっとけない…
彼は能力者…ナイトメールに目を付けられてしまうかもしれない…
皆は考えた……
よく考えた……
そして……魁斗は
答えを出す…………
「なあ……やっぱりさあ…普通に説得とかダメだと俺は思う…」
「決まっているだろアスカ。常識外れで行く」
常識外れ?魁斗の常識外れの説得とは?
……………………………………………………………
「で、俺たちは何故か……一階に下り…庭に出た…
そして、魁斗は何をしたと思うか?!!!!!!
アイツ、急に庭でサンマを焼き始めたんだぜ?!!!!!」
サンマを焼き始めた?!
何故?!!!!!!
「おっ、良い感じ」
「サバじゃなくて、サンマだ」
「……どっちだって良いでしょう!!!!」
「もしかして…魚の焼いた美味しそうな臭いと煙を二階の…あの窓に送って、臭いに誘われて外に作戦かな?」
牧師が尋ねる。
何とベタな…常識外れなのか…?
いや、常識外れだった!!!!!!!
「確かに、窓にまで煙を送るまでは合ってるけどな…」
煙が二階の窓へと入る!!!!!
そして!!!!魁斗は触れた!!!!
何に?!
サンマからの煙を!!!!
「物質硬化!!!!!!」
「……あー、成程。つか、成程」
「な、何てこったあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
魁斗の奴!!!煙を固めて、二階への道を作りやがったあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「名付けて!!!硬化・煙・道!!!!!
作者の奴は、煙を固めると下に落ちると友人から聞いたらしいがそんな事は無かったぜ!!!!」
それはこの物語のタグにギャグが付いているからである。
「で、それでどうすんのよ!!魁斗!!!」
アスカの問い!!
勿論、魁斗はこう答える!!!!
「決まっているだろ?!アイツの閉鎖空間(常識)をぶっ壊す!!!!」
魁斗は煙に乗り!!走る!!!
二階へ!!!!
彼の!!閉鎖してしまった心の壁を破壊するために!!!!!!!!!
……………………………………………………………………
「………あの人たち…帰ったのかなあ……」
(早かったなあ……
どうせ………ボクの能力に気持ち悪がって、帰ったんだ……うん…)
「……母さんには悪いけど…学校辞めようかな…人が来るのも…もう嫌だし…」
部屋の中には…彼が一人…
一人…静かに過ごしている………
それが常識………
彼の常識だ!!!!
しかし、常識など……
直ぐに破壊される!!!!!
モクモク……
「何だろう…煙たいなあ…近くで火事かな?」
そう思った、次の瞬間!!!!
「うおおおおおおぉぉぉーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「な、あ、えっ?!!」
窓から何者かが侵入してくる!!!
新手の強盗か?!!
その侵入者は、勢いのまま彼の胸ぐらを掴み上げる!!!!
(…殴られる……)
彼は思った!!!しかし………侵入者は力を緩め…手を離した……
そして……何て言ったか?
「えっ………あ…いや…あの……ゴメン。おっかしなー…何の手違いだ…?」
「……?」
困惑している侵入者…それもその筈であった…
「いやさ…お前の母さんから…
“息子”だって聞いていたんだけど……
まさか………“娘”だったなんて……いや、行き成り手荒くして済まん…」
だって、目の前にいるのが、どう見ても…“息子”には見えないからである。
だが、この部屋に居るのは、“彼と侵入者”だけである…
そう…即ち…
「ボ、ボクは男だああぁぁ//!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「なっああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!!!!!」
驚愕!!!!!
雪子先生の息子は男の娘だった!!!!!!!!!
………………………………………………………
「で………お前の名前は?」
「……姫川…姫川 百合野」
「……女みたいな名前だな…」
「それで、虐められた……」
互いに落ち着きを取り戻した後…魁斗たちは話始めた…
流石に、百合野も勘弁したのか…素直に質問に答える……
「どうして、学校に来ない?」
「…虐められる……」
「………どうして虐めらると思うんだ…?いや、もう学校で何かやられたのか?」
「いや…されて………ないけど…」
「じゃあ……どうしてそう思うんだよ?」
「…………………恐いんだよ…」
そうボソっと…呟く…
百合野は恐怖しているのだ。人との関係に完全に恐怖の念を張っているようだ…
「……ボクの能力だって……何で覚醒したと思う……?
雑巾を絞るために覚醒したんだよ?」
雑巾を絞るため…虐めが原因だ……
だが、自分より小さいものだけ……
アスカより小さい百合野は…発動条件が限られている…
「ボクを虐めていた奴は…悪い事して捕まったけど…けど…けど…
もう嫌なんだ…虐められるのは……」
「させねえよ……」
「えっ……」
「させねったら、させねえよ…そんなこと…
何だって俺は、冥府の使者、兼、正義の部活(兼、ゴミ拾い)の使者なんだぜ!!」
「……正義の部活……?」
「そう!!俺たちは、今!!
少女を狙う悪の能力者集団と戦ってんだ!!虐めなんか許せるかよ!!!」
正義が悪を見逃す道理なし!!!!!
「………魁斗さんは正義の味方だからボクを……部屋から出そうとするの?」
「いやまあ…それもあるんだけどさ…焼き肉の為でもあってな…」
「……隠さないんですね…」
「…だってそうだろう?人は何かあるから…何か出来て…張り合いがあるんだ…。
正義の味方だって同じなんだよ」
それが…人の人生…である。
「だからさ、急とは言わねーけどよ、少しでも、小さくてもいいからよう…張り合い見つけようぜ?」
「ボクは……見つけれるのかな?」
「それは後で考えようぜ?考えて出る答えじゃねーからな」
「……そうですね、後で考えます」
百合野は外に出る事にした…
別に、覚悟や決心が着いたからではない…
心はまだ弱いままである…
だけど……だけど…
目の前にいる…この人となら…
覚悟や決心が着ける…強い人に変われるかも知れない…そう感じたのだ。
「魁斗さん…いや、魁斗先輩?」
「何だ?」
「この先…何が有っても…先輩は…ボクの味方でいてくれますか?」
「ああ、良いぜ!!冥府の使者、 早乙女 魁斗に任せておけ!!!」
さて…後は、この閉鎖空間(常識)をぶっ壊すだけ!!!!
魁斗は机の上にあったシャーペンを右手で握る!!!!!
「物質硬化!!!!!!!!!!!!!!!!」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!
シャーペンはこの世の中で最も硬い物質へと変化した!!!!!!
「硬化・玉砕弾!!!!!!!!!!!!!」
投げた!!
シャーペンを!!!!!!!!!
バギュギュギュギュンン!!!!!!!!!!!!
ぶっ壊した!!!!!!
ドアを!!!!!!!!!!
ぶっ壊したのだ!!!!!!!!!
彼の…今までの百合野の常識を!!!!!!
第8話…完
次回、第9話『重い、想い』
*プロフィール
姫川 百合野
ひめかわ ゆりの
性別、男....
年齢、今年で16歳。
身長、145㎝
体重、作者だけが知っている。
瞳の色、茶
髪の色、黒
誕生日、5月5日
頭脳、そこそこ…(ブランク)
体力、あまり無い。
好きな食べ物…甘いもの全般
嫌いな食べ物…無し
家族…
父…故人
母…雪子先生