第6話『正義の盛期』
どうも二日ぶりです。
さーて、前回から突然能力者が出て来ましたが…はい、そうです。
これ、異能バトルもんです。急展開ばかりで済みません。
ではでは、今回もパロネタ強いので注意してください。
第6話…
もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、
女の子にぶつかったら……
~始まります
…………………………………………………………
こんにちは…皆さん…
えっ?私が誰だって?
そんなことはどうだっていいじゃありませんか…
こんな冴えない男の事なんて…
まあ、敢えて言うならば私はこの物語の語り部とでも言いましょうか。
さて、こんな事より……とある高校生の話でもしましょうか?
とある高校生…
早乙女 魁斗は、幼き時に両親を亡くしましたが…逞しき根性と、無謀な程の勇気で…
無事、ごく普通の高校二年生へとなりました。
だが、彼がごく普通の高校二年生だったのは、つい最近のこと…
彼は…もう常識から外れているのです…
積川 アスカに出会ってから…………………
積川 アスカ…ナイトメール…そして、超能力…
それら全てが、魁斗を常識外れと導くのです………
“仲間たち”と共に……
さーーーーーて!!!!!!
今回の能力者は?!!!
ナイトメール所属、
不死身な男!!!!!!!!!!
トゥール・ルバーマン!!!!!!!!!!!!!!!!
ほお…中々変わった能力者ですね…
それでは能力者ファイト……………………………
レディ……
ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!
第6話『正義の盛期』
……………………………………………………
それは…春なのに…くそ暑い日のことであった…
春の気候は変わりやすいものである…
それに比べ教室で行うのは、会話と言う名のごく普通の行為である。内容は別として…
「なあ…アスカ…」
「どうしたのよ…」
魁斗と、魁斗の問いに本を読みながら面倒くさそうに対応すると見せかけて、本当は暑さにダレたアスカである。
「今日は朝食がバナナだったわけよ」
「で?」
「バナナが硬くなったんだよ」
「どうして?」
「右手で握ったら硬くなった」
「知るか」
「なあ…」
「………………」
無視である。
まあ、いきなりバナナが硬くなったどうこう言われても、女の子は困る話である。
しかし、バナナが硬くなったのはこれまた本当。
朝、バナナを食べようとした魁斗が“右手”でバナナを握ると、バナナが鋼鉄のように硬くなったのだ…
そして、硬くなったのはバナナだけではない。昨日からどうもおかしいのだ。
“右手”で触れたものが、生物…命が宿ってないもの全てがバナナ同様に硬くなってしまうのだ…
しかし…手を離して3分もすれば元に戻る………
「どうなっていやがんだ…」
己の右手…
原因で思い当たるのは……一つしかない…
昨日の…“あの時”以外ありえない…
しかし…何故…急に?
考える魁斗…どうも考え事をすると地の文まで冷めてしまうものだ……
そ・の・と・き・だ!!!!!!
不意に何者かが魁斗に声を掛けるぅぅうう!!!!!!!
誰だ?!
誰なんだ?!
新たな刺客か?!!
いや違う!!!
担任だ!!!!!!
牧士 砂間田だ!!!!
「ちょっといいかい、早乙女君?」
「えっ…何すか先生……宿題は出したぜ?」
答えを写してもらったのは秘密である。
「うん、偉いね。つか、出すのが普通……
いや、今日はそのことじゃなくて…部活のこと…兎に角、放課後に部室来て」
この男…実は、魁斗の部活の顧問でもあったりするのである。
「だが断r、」
「来ないと、早乙女君の成績付けないよ。つか、来て」
職権乱用である。
「後、積川君も連れてきて…つか、必ずだよ」
…………………………………………………………
そして、放課後!!!!
「で……何で私まで…」
「さあな……俺もホント解らん」
謎とは連鎖するものなのか?
謎の悪の組織、ナイトメールから始まり、右手の異常…
去年、途中から全く顔を出さなくなっても何も言われなかった部活からの突然の呼び出し…
そして…転校生である、アスカを誘えと…
謎が謎を呼ぶ……………
「…………………いきなり野球やるとかいわないよな…?」
「ハア?」
そして…続編は…ゴクリ…
と言いたいが、この物語を18禁にするつもりはない作者である。
さて、そろそろ…魁斗の部活について説明しようと思う!!
魁斗の所属する部活の名は!!
その名は、
『ジャスティス・メッセンジャー(正義の使者)』!!!!!!!!!!
ダッさい名前である!!
部室は社会科室である!!
部員は魁斗を入れて三人である!!!
部活ではなく、正確には同好会である!!!!
そして、正義の使者の癖して、内容はゴミ拾いなのである!!!
最初は魁斗も一応参加していたが…効率よくゴミ拾うためのレポートを書かされた時に、何だか馬鹿らしくなったので、
行くのを止めたのである。
さてさて…二人は部室の前に着いた!!
「汚いわね…」
「まあな…“旧”社会科室だからな」
所詮、同好会…
所々、ドアがガタついている学校…
よく解らん同好会の為に、まともな部屋を使わしてくれる筈がない!!!
だが、旧社会科室にもいいところはある!!!
実は校舎の裏にある井戸があるのだ…
その井戸と、社会科室の後ろに付いている…蛇口と繋がっているのだ!!!!!
今は、井戸の水が枯れて水が出ないが!!!!!
さてさてさて、アスカはガタついてるドアにイラつきながら、ドアを開けた!!!!
すると!!そこには……
汚らしい部室には!
不似合いな!!!
美しい白銀の髪!!!
美しい顔立ち!!!
美しい紅い眼の男が!!
「………あれ…?…新入りさんかな?こんにちは…お嬢さん」
「……………あっ!こ、こんにちは…」
アスカはみとれていた…
あまりの美しさに…みとれていたのだ……
そして、感動した!!!
やっとまともそうな人間に会えたことに感動した!!!
その時までは…
だが、そんな常識は打ち破られる!!!!!!!!!!
美青年=まともな人間
と言う常識は!!!!!!!!!
「ちわーす…部長…」
魁斗は美青年に挨拶をする。
「あれー?魁斗君久しぶりだね?どうしたの気紛れかな?」
「顧問に呼ばれたんすよ」
「そうか…先生に呼ばれたのか…じゃあそのお嬢さんもかな?………
……ところで魁斗君…?」
次の発言が…
一瞬でも感動したことに後悔することになる…
「や・ら・な・い・か?」
彼の名は…山梨 越智無…アッチ系である!!!
「丁重にお断りします」
「そうか…残念だ………」
唖然…
唖然である!!
アスカは唖然したのである!!!!!!!!
その時!!!
もう一人の部員!!!
神速 和琴が!!!!!
「よお!!積川さんに、魁斗じゃねーか!!」
「ああ!和琴君!!や・ら・な・い・か?」
「正気か部長?!!」
敢えて言わせもらおう!!!!
作者は決してあっち系ではないと!!列記としたノンケであると!!!!!!!!!
男が書くホモなんて所詮ギャグである事を了承してもらいたい!!!
それでもアスカは唖然するしかできない……
だが、勢いは待ってくれない!!
謎が連鎖するならば!!!
突然も連鎖からである!!!!!!!!!
突然現れた!!!!!!
誰が?!
顧問が!!!!!!!
牧士 砂間田が!!!!!!!!!
「やあ…皆揃ったね……つか、四人だけどね…」
頭を掻きながら、いかにも面倒くさそうだ!!!!
「じゃあ…大事な話をするよ…うん…」
大事な話とは?!!!!
「何だろうな…部活紹介の事か?」
時期を考えばそうだが…
「俺は積川さんが入部するのに2£賭けるぜ!!」
さて何だろうか?!!大事な話とは?!!!!!!!!
「実はね…………………
山梨と僕は親子なんだ」
「「「ハア?」」」
「まっ………父さんとは、血は繋がってないけどね」
意外!!
まさかの親子発言!!!!!
「な、なんだってえぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!
いきなり第六話から登場した、部長と牧師が親子だったなんて…気づかなかった!!!!
何で気づかなかったんだあああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!
そして、先生よぉ!!!
何でそんなこと態々隠していやがったんだよ」
そう!!!何故隠した?!!
「いや、アのね…何となく…かな?」
「えええええええええェェェェェェエエ!!!!!!!!!」
「いや、ゴメン…ホントに…」
「テ、テメー…なあ…」
「うんで…それだけの為に態々俺とアスカを呼んだのかよ?」
魁斗は呟く…アスカは唖然していた…つか、帰りたくなった…
この異常な空間から一刻も早く逃げ出したくなった………
「ああ…うん…今のが一番重要な話だけど……
もう一つあるんだ…………聞いてくれる?つか、聞いて」
魁斗もアスカと同じく早く帰りたい…
再びナイトメールの刺客がくるかもしれないから…
ではなく、
護衛を口実にアスカと共に下校し、上手くいったらそのまま喫茶店に行く予定なのである!!!
だが!!
魁斗は喫茶店に行けなかった!!!!
別に、アスカに誘いを断られた訳ではない!!!!
行けなくなったのだ!!!
牧師の話により!!!
「大したことじゃないんだけど…………
僕は実は情報屋なんだ」
「「ハア………ハア?!!!!」」
驚愕した!!!
久しぶりの驚愕だ!!!!
「牧師が………情報屋?」
即ち!!!
どういう事だ?!!!
「ちょ、!!牧s、…牧士先生!!!その事は!!!」
「うん…秘密だったんだけどね…全て話すつもりだから、無理に猫被らなくてもいいよ。№14」
「!!!!!」
どうやら本当らしい…
牧師は本当に情報屋だった!!!
「…二年生って色々あるんだな…面白いぜ!!」
魁斗はテンションは上がる!!!
日が経つに連れ、周りが常識から外れていく!!!
テンション上がらないはずがない!!!!!!!!!!!
「…どうなっていやがるんだよ…一体…」
「それは、これから父さんが話してくれるよ…和琴君」
かくして、情報屋、牧士 砂間田の目的とは?!
……………………………………………………………
「ェェェエエエエ!!!
実は、積川さんは元組織の人間で、牧師はまた別の組織に所属していた情報屋で、あの有名なブランド会社のナイトメールが、
悪の組織だってえぇぇ?!!!!!!!!!!!!!」
和琴は信じられなかった……
「信じられねえ…能力者が積川さん狙っているなんて…」
「違うぜ、和琴。アイツらが狙っているのはアスカの持っているチップの方だ…」
「つか、積川君を狙っているのは、早乙女君だけどね」
「そんなことはどうでもいいわ!!!
それより、何で急に正体を明かしたのよ!!!」
「そうだぜ!!
突然すきる!!突然過ぎるぜ!!!
世の中には順序があるだろ!!!普通!!!!!」
そう!!和琴の言う通りだ!!何故、今!急になのか?!!
「…まあ…色々あるんだけど……。
第一の理由は……昨日…僕の所属していた組織がナイトメールに完全に滅ぼされちゃってね…
つか、今まで無事だったのか不思議…」
「えっ?!!アンタの組織ってそれなりに大きかったでしょ?」
そんな一日で……
「でも滅びた……君の組織も…でしょ?お嬢さん」
「っ!……………」
ナイトメールとはそんな組織なのだ!!!!
「それは解ったぜ。けど俺は兎も角…何で和琴にも話すんだ?無関係だろ?」
「何でアンタが兎も角なのよ!!!!」
「それは…ね。
僕、前から思っていたんだよ……
何時か、こんな日…
組織がナイトメールに滅ぼされることを……」
やる気のない顔つきが…………別に変らない……
ただ大切な話をしていることは伝わる………
「どうやって…僕一人で…能力者と戦うかって…。
そして…答えが出た……」
バックから水筒を取り出し、カップに水筒の中身の珈琲を注ぎ!!
それを吸う!!!!!!!
「一人じゃ無理だって…
“仲間”が必要だって…………そう思った時…僕は覚醒した……」
―覚醒(rouse)
「僕の能力は、『相手の能力を見極める能力』…
相手が能力者……どんな能力者か解る能力」
「マ、マジかよ…」
「…アンタ…能力者だったの…?」
衝撃…担任の先生は…情報屋で…能力者だった………
「うん…戦闘には役に立たないけどね…つか、秘密にしてね…特に、隣のクラスの先生の雪子先生とかには」
雪子先生は美人なのである!!!
「ま…待てよ。じゃ、じゃあ、この中で一番無関係な俺がこの部活に集められたのも…」
「うん…そうだよ、神速君。ここにいる皆は全員能力者だ」
衝撃!!!!!まさかの全員が能力者!!!!!!!
「ええええええェェェェェエエエエエエ!!!!!!!!!!
魁斗も俺も、積川さんも、部長も!!能力者あああああぁぁぁぁぁl?!!!!」
「俺が………?」
魁斗は自分の右手を見る…確かに、昨日から変だとは思っていたが……
「早乙女君…君の能力は…『右手で触れたものを、この世で最も硬い物質に変化させる能力』…
対象は…“命が宿ってないもの”…だね」
それが魁斗の能力…
「……何か地味だな」
魁斗としては、もっとアレだ…何か派手な感じが御望みであった…
Dボタンで体力吸収的な感じの奴…
「まあ良いじゃないか魁斗君。
僕なんて、『擬態する能力』だよ?潜入には向いてても、戦闘向きじゃないね…」
部長…趣味にだけには悪用しないでください…ワリとマジで…
「わ、私は!!私は何の能力なのよ?!!」
牧師にせがむ!!せがむアスカである!!!!!
「え、えっと……№14?
君…今まで一度も通った道で迷ったことあるかい?」
「えっ?な、ないけど………」
「…じゃあ…そう言うこと…
君は『一度憶えた道を、完全に記憶する能力』」
「…………………ハア?」
「だから君は絶対に道に迷わない」
アスカは無言でホルダーから銃を引き抜き…
カチャ♪
銃口を牧師に向ける………
「や、止めてよね?工作員とか中々使える能力でしょ?つか、僕は何も悪くない」
だが、この能力では戦闘向きではないのは確実である。
「安心しろ、アスカ…
もし何かあってもこの俺g、」
「うっさい!!!アンタは黙ってて!!」
ここまで来ると夫婦漫才の域である。
「なあなあ、牧師さんよー!!!
俺は?俺は何が使えるんだ!!!!」
唯一、まだ能力が不明な和琴…
そりゃー、誰だって能力者って言われたら誰だって自分の能力が気になるもんだ。
「神速君のか…それは…」
牧師が告げようとした瞬間だった…
先程も言った通り…
突然とは連鎖する!!!!!!!
突然だった!!!!!!
突然聞きなれない声が?!!!!!!!!!!!
「ブニャ、プニュプニュ…見つけた、見つけた、№14!!!!!!!」
「だ、誰?」
「ナイトメールか?!!」
突然の声…?
しかし何処にも姿はない…………
いったい何処に?
「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
和琴が叫ぶ!!!!
どうやら真っ先に見つけたようだ!!!!!
指を指す!!!
指を指した!!!
その先は!!!!!
蛇口だ!!!!!
もう使われてない蛇口からだ!!!!!!!!!
だが!!
「な、何だこいつ?!!!!!!異常じゃねぇぇぇ?!!!!!!!!!!!!
蛇口から出て来やがった!!!!!!
あんな!!あんな狭い蛇口の中からあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!
こいつ?!どうなっていやがる!!!
全てにおいて!異常で満ち溢れていやがるぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
そう!!!ハッキリ言って!!!
キモイ!!!!!!!!!!!
「こんにちは、プニャプニャ、僕、ルバーマン♪
プニュプニュ、安心して、プニュ、№14以外は危害は与えないからプニュプニュ」
「キモイ!!!コイツキモイ!!!絶対にキモイ!!!ゴキブリの羽より!!!納豆のネバネバよりずっとキモイ!!」
アスカは生理的にだめらしい…
ルバーマンは涙目である。
だがそんなのはお構い無しだ!!!!
アスカは口径9mmの銃口をルバーマンに向け!!!!!!!
弾丸を放つ!!!!!!!!!
バギュュュュュン!!!!!!!!!!!
だが?どういう事だ?!
「あ、アイツ!!!口径9mmの弾丸を、まるでゴムみたいな肉で受け止めやがったああああああああぁぁぁ!!!!!!!」
それだけではない!!!
その弾丸を!!!!
ボヨヨヨヨヨン♪
「は、はねかえしやがったああああああぁぁぁぁぁ?!!!!!!!!!!!!!!」
跳ね返された弾丸!!!
危ない!!!!
危なかった!!!!
ギリギリだった!!!
あともう少しで、和琴に直撃するとこであった!!!!
「ヒ、比叡ー…あ、危なかった…ぜぇ…」
「な、何なの…このキモイの…」
「キモイって酷いなあー…プニュプニャ、僕、不死身のルバーマン♪」
「不死身ってか…ザケンナっ!!!」
おお!!魁斗がルバーマンと戦う為に立ち上がった!!!!
今、魁斗の精神テンションは貧民時代に戻ったりしたりしているかも知れないのである!!!!
フラグを立てた女の子を守る為にあるぅぅぅぅl!!!!
だが、何も策無しで、能力者と戦うなど!!!!!!!
無謀である!!!!!!
「落ち着け、早乙女君…
奴の能力は『ゴムのように柔らかくなる能力』…つか、普通にやっても勝てないよ」
珈琲を注ぎながら告げる牧師…
「じゃあ、どうすんだよ?!!」
「それは自分で考えろ…
つか、何時も言ってるよね?
北風がバイキングを作ったって、」
「初耳だ!!!!」
「ブニャブニャ、僕、と戦うの?いいよ♪殺してあげるよー♪プニュプニュ」
これから行われるのはゲームではない…
命を賭けた…真剣勝負…能力勝負である…
第6話…完
次回、第7話『難かいな軟化』