第2話『春を貼る、恋』
続いて、第2話です。
ピクシブでは、後半の辺りまで書いてあるので二日に二話ペースぐらいで投稿しよう思います。
この話もパロネタが強いので苦手な方は注意して下さい。
第2話…
もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、
女の子にぶつかったら……
~始まります
第2話『春を貼る、恋』
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鳴り響く音…
何の音だ?
恋の音だ!!!!
彼は…魁斗は曲がった!!
左にいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギュュュュュュュュュュュュュュュュュュュュンンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さて、回りくどい言い方はよそう…
一言で言う!!!!
魁斗はぶつかった!!!!!
何に?
女の子にだだだだだだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「イテテ………ヤベ…」
「くう…いきなり何よ…全く………」
「……!!!」
魁斗は驚愕した!!!
いや、現在進行形で驚愕し続けている!!!!!!!!!
ぶつかった女の子が、夢にまで見てた金髪美少女だからだ!!!!!
(え?!何だこれ?…もしかしてフラグ?)
その時!!
魁斗の自慢の一つの邪眼(視力)がある部位を捉える!!
足か?太ももか?股の間か?
それとも、彼女の低い身長に反比例している首と腹の間か?
いや違う!!
腰だ!!
腰のホルダーをだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
彼女の腰には……
明らかに物騒な物が……
「あ…え?銃?」
魁斗はそれを指さし…
「……えっ?……し、しまった!!!!!!」
少女は魁斗に見られてしまったことに気づく!!!!!
そして、少女は腰のホルダーの物騒な物を引き抜き魁斗の額に突き付ける!!!!!!!
「……ふわぁっト?!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「貴様、ナイトメールの者だな?!!!
クソ!!もう刺客が来たか…あの情報屋…いい加減な情報を…」
魁斗は感じた!!!!!!!
殺気を!!!!!!!
生温かい日常では味わえない殺気を!!!!!!!!!!!!!
正直に言う…
魁斗はビビった!!!
汗がダラダラだ…
「…あ、あの~………」
「少しでも動いてみろ…頭に穴が開通するぞ…」
「あ、いや、その…なんですけどね…」
「何だ?!!」
「いやですね…な、なんのことでしょうか……
…その…ナイト何とかって……?」
何だがチキンみたいだが仕方ない……
皆さんも考えてくれたまえ…
朝!!!
何時も通りに登校しようとしたら!!!
いきなり銃を構えられたら!!!!!!
どんだけ恐いか!!!!!!
「……えっ…?えっ…?」
戸惑い同じ言葉を連呼する少女…
大事な事かもしれないからだ……
少女は気づいた!!!!
目の前の少年がごく普通の男子高生であることに!!!!
真剣にビビってることに!!!!
「……………………………………………す、済みません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひ、人違いでした///!!!!!!!!!!!」
それだけを言い残し…
少女は顔を赤くしながら走り去ってしまった……
まるで嵐のように……
「な、何だよ…本当に………」
魁斗はその場から立ち上がる…
「……アイツ…俺の学校の制服を着ていたな…」
ならば、また会えるのだろう…
いやまた必ず会える………
恋の音は鳴り響いたのだ!!!
驚愕している!!!
魁斗は現在進行形で驚愕し続けている!!!!!!!!!!!!!!!
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そう言えば、言い忘れていたのだが…
この町の名は、伊里町…
“いさとちょう”である…
なので魁斗の通う高校の名は、県立伊里高校…
実によくある話である。
この高校、設立してもう数十年…
汚れや、ヒビ割れが所々目立つ…
言えば、味のある高校とも言うが…
通う学生からすれば、嫌味である。
味のあるのは高校ではなく、ラーメンの方が百倍嬉しいに決まっている。
だが仕方がない…
それが自分の学校なのだから…
「…………………………………」
クラスは変わった…
だが別に何も感じない…
仲良くしている奴、仲良くしてない奴…そこそこ…つまり…
よくある“常識”である…
いつもの常識…嫌いな常識…
だがその先まで行くと、
常識と現実の違いの境がよくわからなくなる…
結局…常識の常識とは何なのだろうか?
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と言う、何だかよくわからん哲学ぽいことを妄想するこで、アニメの主人公ぽい気分になっている魁斗であった……
「なーに、とぼけた面してんだよ、魁斗」
誰だ?
何者かが魁斗に話しかける!!!!!
「何だよ…和琴…お前も同じクラスだったのかよ?」
話かけた者の正体は、魁斗の友人。
神速 和琴…
中学からの仲である…
「おうよ。しかしまあ…暇そうだよな…」
「まあな…暇だな…
クラスには可愛い子とかいねーしなー」
「まっ、可愛い子がいても…俺たちなんか相手にされねーけどな」
悲しい…
哀しい…
だが仕方ないのだ…
仕方ないものは仕方ない…
諦めかけの和琴…
だが魁斗は違う!!!!!!!!!!!
「俺は諦めねーぞ和琴!!!ぜってー今年こそはぜってー!!!!!!!!!!!」
ロマンティクで、壮大な“常識から外れた恋”を!!!!!!!
今、魁斗は燃えている!!!!!!!
熱く、太陽よりも熱く!!!!!!!!!!!!!!
だが、水を刺された!!!
キンコーン、カンコーン♪
常識から外れた意識を、一気に常識に連れ戻すチャイムの音………
「……チっ……」
チャイムとともに各々の席に戻る生徒達…
そして、ドアを開け教室に入るこのクラスの担任…
「ホラ…さっさと席に着きなさい君たち」
担任の名は、
牧士 砂間太
あだ名は牧師…
夏でも彼は黒い服を着込んでいるからである…
その見た目通り少々変わり者であり、やる気が無い時と自分が興味がある時とのテンションの差が激しく、
何を考えているかさっぱりな人物である。
そんなにも関わらず、ミステリアスな雰囲気と割合ハンサムな顔立ちからか、
女子生徒から人気があるとかないとか…まあ、当の本人は隣のクラスの担任の雪子先生に夢中である。
まあ何にしても…魁斗は気に食わないには変わりない。
「うん…皆席に着いたね…まっ、これから始業式なんだけどさ…」
相変わらずやる気なし…
彼は、教師にも関わらず…学校行事…特に式とかが大嫌いである…
それでも教師か…
それが牧師なのである。
そんな、何時と変わらずの教師にクラスの生徒は興味なし…
何故ならば、クラスの殆どの者が、教室のある一点に集中しているのだ…
そいつは、魁斗!!!!!!
の、隣の席!!!!!!!!!!!!!
そいつは空席である!!!!!!!!!!!!!!
だからどうしたかって?
教室に空席があっても良かろう?
確かに…この説明だけならそうだろうが…
この説明を聞けば…訳が解るだろう…
実は…今日休みがいないのだ…
それでいて、だーれも…トイレになんかに行っちゃいねー。
何なのだ?
この謎の空席は?
一体何を意味していうのか?!!!
解らない…解らないのなら聞けばいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!
「せんせーい。魁斗の奴の席の隣が空席ッすけど…まさか…」
生徒の一人が質問する……
「あ…あ、あん。そうそう、実はこのクラスに転校生がくるんだっけ?
……あ…そういや、廊下に待たせていたんだよね…ヤベ…」
牧師の返答により、明らかにクラスの雰囲気は変わった…
正確には騒ぎ始めた!!!!!!!!!!!!
「なあ…和琴…。転校生ってどんな女の子だろうな?」
「俺は言っとくぜ、魁斗…。オメーの想像するようなことは絶対に無い。
2£賭けてもいいぜ」
後、魁斗…その台詞は主人公の友人の台詞だろ?…普通……
「さーて……入ってきなさい…つか、入ってきて」
牧師がドアを開き、その転校生が教室へ入る…
その瞬間!!!!!!!!
クラスの生徒は全員、
驚愕した!!!!!!!!!!!!!!!!
魁斗は、
その瞬間まで、自分が現在進行形で驚愕し続けていることを気づき、驚愕した!!!!
転校してきた…人物とは…あの金髪美少女であった!!!!!!!!!!!!!!!!
「あ、アイツは!!」
「な、何てこったああああああああああああ!!!!!!!!
あ、あの、金髪、蒼い瞳…白い肌…
なのに…外人独特の顔つきじゃねぇぇ…
こいつは、日本人とイギリス人のハーフの匂いがプンプンするぜえぇ!!!
あの、身長と首と腹の間がそいつをものがッていやがる!!1
俺には解る……解るぜ!!!!!!!!!!!
こーんな金髪美人が転校して来たんだ!!!!!
他のクラスの連中が羨む目で俺たちのクラスを嫉妬してくる姿があああああああああああああああああああああああああ
ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
和琴の解説が終わる頃には、金髪美少女は黒板に自分の書き終えていた…
「積川……積川 アスカです…」
「積川…アスカか…」
そう、それが彼女の名はだ!!!!!!!!!!!!!!!
「積川君は少し事情があって転校してきたんで…
皆仲良くしてやって……
つか、仲良くしてあげて………
うんじゃ、積川君…あそこの空いてる席に座りな…座って…」
「………りょ、……はい、わかりました…」
積川は向かう!!!
空いてる席へ!!!!!
そして勿論!!!!!!
「………………ん…?……………………ああああああああ!!!!!!!!!
お前は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
気がつく!!!!!!!!!!
隣の席の男が!
登校時にぶつかった男であることにぃぃぃ!!!
「お、…おう……」
返す言葉が出てこない…
つか、出てくる筈がない!!!!!!!
だって、もしかしたらまた会うかな~って思っていた相手が!!!
数時間もしないも内に現れたのだ!!!!
正に、こまっちんぐ!!!!!!!
気不味い魁斗!!!
出会いも出会い方だけもある!!
だが周りの空気は!!流れは待ってくれない!!!
ザワザワザワザワ…
ざわざわする生徒たち…
当たり前だ…大人しそうにしてた転校生が、
魁斗を見た途端に叫んだのだ…こちらを振り向かない筈がない…
そして、担任すらこちらを見ている…
何でこうなった…
「何だ。早乙女君…この転校バリバリの金髪美少女の積川君の知り合いだったのかい?」
ニヤっとする牧師…殴りたいこの笑顔…
「いや、えっと、」
魁斗は即座にこの教室に漂う誤解と言うなの空気を払拭したかったが…
時もうすでに遅し…
「な、何だってエェェェ!!!!!!!!!!
見るからしてヒロインオーラが漂う積川さんと、
何処にでもいそうな、ちょいと身体が鍛えられている、
中二病オタクの魁斗の野郎が、知り合いだったなんてェェェェ!!!!!!!!!!
こいつはヤべぇ!!!!!!!!
ヤバ過ぎる!!!!!!!!!!!!
俺は別に、魁斗の野郎が俺の知らない間にフラグを立ててようが構いやしねぇ!!!
けどよオ!!!!!!!!
こんな金髪美少女と知り合いだった魁とは!!!!!!!!
明日からクラスの男子!!!!!
いや、学校の男子全員から!!!!!!!!!!!!!!!!!
成敗されちまうじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
その叫びは……
学校中を駆け巡った……
第2話…完
次回、第3話『堅実と現実…実る二つの木の実』
*プロフィール
積川 アスカ
つみかわ あすか
性別、女
年齢、今年で17歳
身長、150㎝
体重、(削除されました)
瞳、蒼
髪の色、金
誕生日、3月3日
首と腹の間、個人によるが…作中では大きい方
頭脳、かなり出来る。
体格、運動は少し......
好きな食べ物、イチゴ、寿司
嫌いな食べ物、納豆、ワサビ
家族…
父…故人
母…故人