第14話『無期と向きあう時』
どうも、二日ぶりです。
なんか同性愛ネタばかりで済みません…
作者はNL推進派だと言うのに…
なので、今回はヒロインに、ヒロインして貰いましょう。
では、パロネタ強めなので、今回も注意して下さい。
第14話…
もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、
女の子にぶつかったら……
~始まります
第14話『無期と向きあう時』
…………………………………………………
伊里町にも…勿論のこと警察はいる…
どの町も同じ…
そして、パトロールするのも同じ…
とある日…お巡りさんは、暗い夜道を何時も通りパトロールしていた…
近頃物騒だし…不審者も多い…
そんな奴を許しておくわけにはいかない…
このお巡りさんの正義感は人一倍強かった!!!!!!!!!
その時である!!!!
「あのー、県立伊里高校って…どこでしょうか?」
背後から!!何者かが道を尋ねて来た!!!
「ああ、はい。伊里高校ですね?そこならこの道を右に曲がってすg、」
お巡りさんは振り返り…
驚愕したあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁl!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「あああああぁぁぁぁ?!!!!!!!何て…何て姿をしてるだああああああぁぁぁ!!!!!!
アンタはあああああぁぁぁぁ!!!!!」
常識ではないその格好に驚愕したあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
「助かりました、お巡りさん…お勤め御苦労様です。それでは!!」
そう一つお辞儀をし…
何者かは走り出した!!!!!!!!!!!
「ま、待ちなさい!!」
お巡りさんも後を追う!!
しかし!!!!!
そいつの速さと来たら!!!!!
自転車よりも速い!!!!!!!!!!!!!!!
もう既に…闇夜に消えていたのであった……
「な…何なんだ一体…」
ヒュウ………ゥゥ~…
それは…夏が近づく風の音…
………………………………………………………………………………
キーンコーン♪カンコーン♪
それはチャイムの音…授業の終わり、学校の終わりの音である。
「よし…帰るか!」
魁斗は帰ったら格ゲ―である!
最近忙しくて出来なかったからだ!!
だだ今日は部活が休み!!
久し振りに暇ってやつだ!!!!
お休みバンザーイ!!!!!!!!
「……いや…待てよ…」
実は…
顧問である牧師が、前回の戦いで負傷したため休みなだけで、
そう喜べるものではないのだ…
寧ろ!!
この時ばかりかと、ナイトメールの能力者がアスカを狙いに来るかもしれない!!!!
そりゃーあテイヘンダ!!!!!!!
…………………………………………………
「ってな訳だ」
「何が、ってな訳よ?!!!!」
魁斗はアスカを家まで送ることにした!!!!
それでこそ男である!!!!
「…たく……私の家…遠いわよ?」
「ああ、大丈夫。同じ方向だから」
「歩いて一時間も掛るわよ」
「俺もそんぐらい」
「さ、先に言っとくけど…ぼ、ボロアパートだから…」
「ああ、俺も。多分この辺りじゃ一番のボロアパートで………って」
………………………………あれ?
「……えっと……なあ…アスカさん?」
「………き、気のせいよ…きっと気のせいよ!!!」
「……………………………………」
「……………………………………」
驚愕!!
互いに気付かぬ間に同じ屋根の下で暮らしていた!!!!!
「何号室よ…」
「…俺?…203号室…」
「アンタだったのね!!昨日の夜、上でギャアギャア騒いでいたの!!!!!!!」
「昨日?…違う!!あれは美穂の奴が、レバニラなんか作ろうとして…
って、お前下かよ!!!!!!」
驚愕!!!!!
アスカの部屋は、魁斗の下の部屋だった!!!!
どうして互いに気付かなかったのか?!
それは登校時間の差である!!
アスカは有り得ない程早く起きて!!
有り得ない程早い時間に登校してるからだ!!!
帰りは、アスカは学校に残って、長官のチップの解析作業をしている為…
遅くに帰っている…
世界とは…案外狭い…のかもしれない……
………
その後…二人は黙って歩いていた…
何かと気まずいからだ……
そう二人だ…“二人とも”気まずく感じているのだ…
アスカも今の状況を打開しようしている…
何か…話すきっかけを…
(……あれ…どうして…?)
何で話す必要があるのか?
黙っていられるのならそれで良い筈…
魁斗とは無駄に話さないことに越したことはない筈なのに…
確かに、認めてはいるが…
何で態々話そうと…?
ドクン…ドクン…
何の音だ…?
脈だ…
心臓の鼓動の音だ!!
何故…?別にただ歩いているだけなのに…
走ってたわけではないのに…
心拍数が…上がっている…?
「おい?顔赤くなってるけど、どうした?」
「ふぇっ?!」
心拍数だけではなく顔まで?
いや、そんな筈は…そうだこれはいつぞや魁斗にやられたハッタリだ…
(ふん!またそんな子供染みた嘘に騙されn、)
「風邪か?」
魁斗は右手をアスカのおでこに触れた…
「~~//?!!!!!!!!!!!!ふ、触れるなぁ!!バ、バカイト!!!!!」
ドズンっ!!
「アウチッ!!!!」
魁斗の脇腹に鋭いエルボーがああぁぁぁぁぁぁぁ入ったああぁぁぁぁ!!!!!!
「イテテ…おいっ!!何すんだよ!!!!!」
「こっちの台詞!!!!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!!!
このバカイト//!!!!!!!!!!!」
ドクンドクンドクン…!ドクン!!!
高まる心臓の鼓動…それは…乙女の音……
……………………………………………………
またしばらく歩いた…
魁斗は脇腹を抑えながら歩いた……
アスカは顔を赤くしながら歩いた…
(今日は暑いからよ…絶対にそうよ…)
それだけ夏が近づいているのだ!!
出会いの春が終わり!!!
熱い暑い夏の始まりって訳だ!!!!
だがそんなに暑ければ喉が渇くもの…
喉が渇いたアスカ…
ふと横を見てみると…曲がり角と一方通行の狭い道…
そんな道にタイミングよく自動販売機があったので、アスカは何か飲み物を買う事にした…
「……ドクぺがないじゃないの」
販売機のラインアップに愚痴を溢しながらも、財布を開くアスカ…
すると…
コロン…
「あっ!」
今度は愚痴ではなく、小銭が溢れた…
コロコロコロと、転がっていく小銭…道の反対側まで転がって行き…何かぶつかり止まった…
「…?これって…」
花だ…道端に花だ…生えているのではなく…花屋で買うような花…花束が置いてあるのだ…
それは即ち…
前にこの場所で…人が亡くなったことを意味しているのだ…
「……まだ…置いてくれている人がいたのか…」
魁斗がポツリと呟く…
「えっ…?…魁斗…」
「もう…何年も経ってるのになあ…随分と顔が広かったんだな…親父たちは…」
親父たち…
すると、即ち…即ち…
「じゃあ…ここって…?」
「…うんまあ……俺の親父と母さんが死んだところだ…」
魁斗の表情は…いつとも違う表情…
らしくない魁斗…まではいかないが…寂しそうな…哀しそうな…悔しそうな…そんな眼である…
前に聞いた…
魁斗の両親は…魁斗を庇って亡くなったんだと…
「…聞かせて貰っても…良い…?」
あまり思い出したくないことだろう…そもそも自分には関わりのないこと…
なら…互いに聞かないのが一番だろう…
だが…気になるのだ…魁斗のことが…
魁斗の過去が…
そのことを知らないと…後で後悔するような気がしたのだ…
「そうだな…前は俺がアスカのことについて聞いたし…俺も話さないとな…」
ヒュウゥ…………
哀しい風の音…が聞こえた…
…………………………………………………………………………
「親父は正義感が強くてな…悪や悪質な嘘が嫌いだった…
母さんは…穏やかで…家事を何でもこなせる人だったな…
ああでも、料理だけは駄目だったけな?」
そして…二人とも魁斗や美穂…子供たち二人を愛していた………
「………………………………」
アスカは…両親を知らない…両親と言う人がどんな人なのかも解らない…
だが、これだけは解る…そこに“愛”と言う言葉が似合うと言う事は…アスカでも解った…
アスカは黙って…魁斗の眼を見続けながら話しを聞く…
「親父は弁護士で…それなりに有名だったらしくて…それだけ怨みも買っていた…正義を貫いたばかりに…」
それは…とある日である…
「俺が…俺がまだガキの頃…妹とケンカした…
内容はイマイチ憶えてねえけど…下らない内容だったことは憶えている…」
あまり喧嘩をしない兄妹だった…
だがその日に限って、激しく喧嘩した…互いに物を投げ合い…殴り合った…
その時は、両親は…魁斗を叱った…
妹が先に泣きだしたからだ…
兄なのだから妹に優しくしなさいと…そう言ったのだ…
今考えれば…当たり前のことだ…叱られて当然のことをしたのだから…
だが…幼かった魁斗に…それは理解できなかった…我慢できなかった…
「…俺は…家を飛び出して…町中を一人で駆け回って…ここに迷いついたんだ…」
そこで泣いていたかは…忘れた…ただ酷く哀しい気分だったのは…忘れていない…
兎に角…そこにずっと…そこにいたのだ…
そんな時であった…
「この通りは…滅多に車は通らない…狭いし、先に何もない一方通行の道路だからな…
だけど…だけどそんな時だ…トラックが…トラックが突っ込んで来たんだよ…」
後で聞いた話によると…
そのトラックは…魁斗の父親が内部告発側に就き、見事、不正を暴いた企業のトラックだった…
その時の怨みで…息子を殺しに来たのかもしれない…
「足ががくがくして…何も考えられなくなっていて…そしたら…そしたらさあ…」
背中から押された…手で…
二つの優しい手で…
魁斗は押し出された…道路の端のくぼみに…
小さな子が…一人ぐらい隠れるぐらいの隙間に…だ…
「…………………………」
魁斗は…一旦…口が止まった…
汗が…一滴垂れた…そしてゆっくりと口を開く…
「そこから…あまり…憶えていない…」
言わなくたって解る…その後…どうなったかは…
「………まっ…今は…妹と二人暮らし…叔父さんが支給してくれているから金には困ってないし…
それなりに暮らしてる…って感じか?」
魁斗の話はこれで終わり…魁斗は苦笑いを浮かべながら…
手で汗を拭いた…ハンカチは持ち歩いてないのである。
全く、不潔な男だと自負する魁斗であった。
そして…アスカは…
「……ごめん…」
そう呟いた…
「……えっ…?」
「…気の効いた言葉…思い付かないから…」
「別に、そんなのは互い様だろ?」
さっきまでの哀しそうな顔とは打って変わって…明るい笑顔を見せる魁斗…
「…でも…でも…一つ聞いて良い?」
そんな笑顔に疑問に思ったアスカは…聞いた…
あの時、山で聞けなかったあの質問を………
「魁斗は…魁斗はどうして…何時も平気そうでいられるの?
勿論…魁斗が平気じゃないことは解ってるけど…どうして今みたいに…笑っていられるのよ?」
どうやって…割り切って生きているのか…
それが前から疑問であった…
魁斗は強い…能力者としても…人としても…
だが心は弱い…誰よりも弱い…涙だって流す…
なのに何時もは涙を見せずに強く生きている…何故か?
魁斗は…アスカの問いの意味を考え…深く考え…答えをだした…
「……“代償”かな?」
代償…?
「…親父と母さんは…俺を助ける為に…“命”を懸けた…
その結果…俺は生きている…俺は大きな代償のおかげで生きている…なら…
何時までも…泣いていられないだろ?
親父たちの分も…確り生きなくちゃいけないだろう…?」
魁斗は自分の為だけで生きているのではない…
両親から受け継いだ…大きな代償を背負い生きているのだ…
「……なら…なら…何で…よ?」
「ん?」
「何でそんなに命とか…理解とかしてるのに…死ぬ気も…死ぬ覚悟もないのに…もっと自分を大切にしないのよ!!
何時も危険な事ばかりして…何で、自分には関係ないナイトメールの戦いに命を懸けてるのよ!!!!!」
「別に、自分は大切にはしてるぜ?だからこそ、やりたいことはやる。嫌なことは、面倒臭がる。
ナイトメールの事だって、単純に俺が気に喰わないだけだ…
アスカにとっては迷惑だったかもしんねーけどな…」
「……………べ、別に迷惑とかじゃ……」
眼を逸らすアスカ…
今は違うが完全に迷惑だと思っていました…ハイ…
「……それにさ…約束…しただろ?……お前と…」
「………?」
約束…?
「…おいおい…まさか…忘れてねーよな?」
……トン、トントン…ピカン!!
それは閃きの音!!!!
「あっ//!!!!!!!!!!」
「忘れてたのかよ!!!!!!」
まあ…あの時の魁斗もノリで言ってしまったもんだが…
約束!!!!
それは!!!
ナイトメールを滅ぼしたら、魁斗と付き合う約束である!!!!!!
(第3話参照)
魁斗の死ねない理由の一つである!!!
はっきり言おう!!!
アスカはあの時…
魁斗を馬鹿だと思った!!!
消えて欲しいと思った!!!
殺していいなら殺してしまいたいと思った!!
そんなこと浅漬け食べたいと、そんなことあまり深く考えていなかった!!!!!
しかあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁしッ!!!!
アスカにとって、魁斗は…魁斗は!!!!!!!!!!!!
大切な何かになりかけているのである!!!!!!!!!!
「うっさいうさっい!!!このバカイト//!!!!
わ、忘れてるわけないでしょうが!!!!!!!!
け、けど!アンタなんかじゃ、ナイトメールを滅ぼせるわけないんだから//!!!!」
本心ではない…アスカは思っている…
魁斗なら…ナイトメールを倒せると…そう信じている!!!!
それなのにツンデレて…ピョコピョコしているアスカが可愛く…
魁斗は笑みを浮かべようと…
した瞬間であった!!!!!!!!!!!!!!
「その通りだ!!!!!!今の君ではナイトメールを滅ぼす事は無理だ!!!!!!!」
第三者の声…?
「誰だ?!!!!」
魁斗とアスカは声の聞こえた方へと振り向く!!!!!!
「「なっああぁぁぁぁ?!!!!!!!!!」」
二人は驚愕した!!!
道に男が立っているからだ!!!!
その男がほぼ全裸だからだ!!!!!!
その男!!!!
普通であらず!!!!!
先程の言った通り…
彼は“ほぼ”全裸なのだ…
即ち!!!!!!
彼の腰回りは一応隠されている!!!!!!!!!!!!!!!!
スリッパで!!!!!!!!!!!!!!!
「ナイトメールか?!!!!!」」
「私の名はスリッパの男!!!!!!!!!
スリッパパ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ダダーーンン!!!!!!!!!!!
「す、スリッパの男?!」
「な、何で?!スリッパの男なのよ!!!!!!」
ほぼ全裸なんてどうでもいい!!!!
何故、スリッパの男なのかああぁぁぁぁ?!!!!!!!!!!
「フフフ……柱の○がいるならば…………
スリッパの男がいても…
よかろうなのだァァァァッ!!」
ガァーン
「よくねーーーーーーよ!!!!!!!!!!!!!!!」
「この頃どうしようもないJ○J○ネタばっかで苦情が来てるんだからね!!!!」
「フンっ!!感想やコメントなど一つもないのに何を言うのか!!」
「それは言わない約束だろうがッ!!!」
べ、別に媚びてるわけじゃないんだからね!!!
と作者はツンデレてみる!!!
「そんなことよりだ!!魁斗君!!!
今の君では!!!ナイトメールを滅ぼすどころか、生き残るすら不可能!!!!!
正に万死に値する!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ババーーンン!!!!!
(コ、コイツ…俺じゃ力不足だって言うのかよ…ふざけやがって!!!!!!)
「……って、前までの俺は思っていただろうな…………
今も思ってるぜ!!!!!!!!!!
何なんだ?!!今の俺に何が足りないんだ?!!!!!!!」
魁斗に足りないもの?!
それは一体?!!!!!!!
「その答えは決闘の中にある!!!!!!
私と闘えぇぇ!!!!!!!早乙女 魁斗!!!!!!!!!」
その決闘の先にある答えとは……一体?
続く!!!!
第14話…完
次回、第15話『悲しみの染み』
「ああそうそう、私はフリーキャラなのでね、お好きにどうぞ」
「誰も使わねーよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」