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第12話『光の怒り』

続いて、第12話…

って、これも前後半ものなので続いて、第13話も投稿します…

やべー早く続き書かないとストックが…


第12話…


もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、

女の子にぶつかったら……

~始まります


…………………………………





暗い…

目の前に広がるのは…何の温かみのない壁……

そして…鉄格子……


即ち、

ここは牢屋である……


「チキショー……コン、チキショーが………」


牢屋である。

ならば罪人が中にいても何も可笑しくないのである。


彼は随分と愚かな男だ。


彼は先ず、一人の少年を虐めていた…


何故かって?


そんな事に理由なんてない…

敢えて言うならば、生まれ持っての悪と言うものだったのかもしれない……


だからか、彼は悪事を繰り返した……


挙句の果て、強盗の真似事をし…共犯の仲間さえにも裏切られ…

今に至る。


愚かな男だ。


だが彼は、自分を愚か者とは思わない…


「チキショー…………チキショー……チキショー……!!!!!!!!!!!!!!!

あの糞どもせいだ…糞野郎どもめ……」


怒り…

何かぶつけたくなる…煮えぎった…溢れる怒り…


「……こんにちは………いや、こんばんは………」


誰かの声…


この時間には誰も訪れないはずだが……


「誰だ、お前は……こんな時間に面会か?ハア?ふざけんな…アマァっ!!」


見知らぬ…女にしては大柄な女…

服は随分とお高いスーツと来てやがる…場違いな女だ…


「初めまして……私、ナイトメールのリトと申します…」


女は、気にせず自己紹介を始めた…ある意味紳士的である。

性格の悪い方の……


「ハン?…ナイトメール?ナイトメールって、確か洋服屋だよな…?

その洋服屋さんが、俺に何の用だ…?」


「単刀直入で申し上げます…貴方をスカウトに来ました」


何を意味不明なことを…


「俺が洋服作って働けってか…?

ざけんなアマ」


どうやら、変な夢でも見てるようだ…


(なんなら、もっと美人で気のきいた奴寄こせよ…糞が…)


この女…気のきいたどころか…


「御冗談を…貴方の様な方に服など…フフフ…ププ!!

中々面白い御冗談ですね?!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」


一々…感に触るアマだ…


「な…何なんだテメぇぇぇぇは?!!!!!単刀直入とかほざきやがって?!!

何が目的だ?!!ぶっ殺すぞ!!!!!!!!!!!」


「いやいや…冗談ですよ。冗談…今回、貴方を雇いに来たのは服作りとは関係ないんですよ」


「アァッン?!!!じゃあ何だよさっさと言いやがれ糞アマ!!!」


しないといい加減に、


「では、言います。

ある人物を消してもらいたいのです」


いい加減に………?


「消す……消すって…何をだ?」


「だから人を」


イカレタ夢だ…


「フフ……ハハハハハハハハハハハハ…馬鹿じゃねーの?!!

洋服屋さんが、人を消す為に…態々刑務所の中の高校生を雇い来るなんて…

傑作だな!!!!!!!!」


スキャンダルにもならない程、バカバカしい話しだ…

世間は誰もこんなフザケタ話しなんて信じないだろう…


そう…

世間では……常識では……


「………まさか……我々ナイトメールが…貴方の事を何を知らないとでも思いましたか?

……もう既に調査済みですよ…貴方の経歴も…貴方の背中のほくろの数も……


貴方の“力”についてもね…」


「なん…だと?」


「どうしてでしょうねー…貴方の部屋…見晴らしの良い窓がありますけど…

どうして、“蛍光灯一つ無いんでしょうね?それどころか、豆電球すら有りませんね”?」


「ッ?!!!テ、テメぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


このアマ…“力”の事を…知っている?


「だからです……その“力”で消して欲しいんですよ……

彼らを……」


「彼ら……?」


「その彼らに……こんな名前があったら……どうしますか?




         “姫川 百合野”がいたとしたら……」



ドクン…

心臓が揺れた…確かに揺れた……


その名前を聞いて…心臓が揺れ…血液が沸騰し始めるのを……身体全体で感じた…


「百合野…?…百合野だとぉぉぉぉぉ?」



忘れもしない…忘れるはずのない名前だ……


何故なら…何故ならば……


その名前は人生が狂った原因であり…残してはならない…汚点だからだ…


「フフフ…フヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

そいつは最高だなああああぁぁぁぁ!!!!!!

良いぜぇぇぇ!!!テメぇぇの言う通り消してやるよぉぉ!!!!!!!!!

この世から綺麗さっぱり消してやんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


愚か者は…愚か物だ…

笑っていても…愚か物だ……





……………………………………………………………………………


さてされ…どうやらナイトメールは本気で魁斗たちを潰しに掛った様です…


これは大変だ…

魁斗はこの怒りで煮え上がった愚か者の脅威を…無事に打ち倒す事ができるのでしょうか?


さーーーーーて!!!!!!


今回の能力者は?!!!


地獄の牢獄からの帰還者!!!!!!!!!!

屋三川やみかわ りょう!!!!!!!!!!!!!!!!


リトが言っていた…彼の能力とは?!!!!!!!!!!!!


それでは能力者ファイト……………………………


レディ……

ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!



第12話『光の怒り』





………………………………………………………………………………………………


ある日の部室である。

魁斗たちは一体何をしているでしょうか?…


「あああ!!!もういやああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


アスカの叫び声だ!!

一体何事かああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!!!!


「まあまあ…叫ばないでよ…つか、雪子先生から折角貰ったんだしさ…」


「そうだぜ、アスカ」


「嫌よ!!絶対に嫌!!!!!」


アスカは只今戦闘中だ!!!!!!!!!!!


これまでのない程の強敵と!!!!!!!!!!!!!!!!!


納豆と!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


アスカは和食は好きだ!!!!

刺身は大好きだ!!!!!!!


だが!!しかし!!!!

納豆だけは食べれないのだ!!!!!!!!!!


「済みません…アスカ先輩…。母さんが作り過ぎてしまったせいで…」


「流石に今回ばっかりは驚いたぜぇ!!!!まさか、あの雪子先生が納豆を手作りしてるなんてよう!!!!」


しかも藁納豆だ!!!

一体何者?!!!!!!!


そしてコイツも!!!!!!!!!


「アハハハハハ!!魁斗君!和琴君!百合野君!!!

僕と一緒に納豆まみれになって、納豆を肉と肉で擦り合わせて潰していこうじゃないか!!!!」


部長は酸素欠乏症に……

いや寧ろ通常運行である。


ただ今の部長の姿を地の文で表現したくはない…

後は頼んだぞ…神速 和琴君。


「ェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエ?!!!!!!!!」


「もう!!!!なんなのよぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


と、まあ……何時も通りな感じであった……


「……フフ…」


「ん?どうかしたか百合野?」


百合野の笑みを訊ねる魁斗…


「いや…何だか…楽しいな…って思ったら…何だか可笑しくなっちゃいまして…」


「ふーん…そうか」


「………魁斗先輩…ありがとうございます……」


「…どうしたよ急に?」


「…ボクをこの部活に入部させてくれたおかげで…そんな気分になれたんです…

だから…お礼が言いたくて…」


百合野の感謝の言葉…

こんな言葉は掛けられたら誰だって嬉しい限りだ…

だが…


「……ここで素直に、どうもって言えねーんだよな…俺…」


素直に受け取れない魁斗…

何故なら、百合野を説得しに行った要因は焼き肉屋の無料券の為である。


「そういえば…アスカ先輩とは行けたんですか?」


「……いや……あの……なあ…」


どうやた未だらしい…

喫茶店にはあれ程誘おうとしたのに…

…妙に距離が近づき過ぎたせいか?恋と言うのは変に人をシャイにさせるものらしい…


そんなシャイな先輩が……優しい先輩たちが…百合野は大好きであった………………

















次の瞬間!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


パリィィィィィーン!!!!!!!!!!!


それは窓の割れた音!!!!


「外からだ!!

外から何かが…何かがとてつもないスピートで飛んできやがったあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


そして…そのまま…


グサリ!!

「ウギャャュャ?!!」


「ええええええェェェェェエ??!!!!!部長の頭に突き刺さりがったあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


「あーあ…窓割っちゃって…つか、誰が弁償するのかなこれ?」


相変わらず…マイペースな牧師…

瀕死の部長…


だが今はそんな二人を構う暇はない!!!!!!!!!!!!!


「何だ?!!新手の能力者か?!!」


魁斗は胸ポケットから、シャーペンを取り出した!!!!


だが周りには怪しい人物の気配は感じられない…何処に隠れている?!!


「待ちなさい魁斗!…このカード…何か書いてあるわよ」


「何っ?」


アスカは部長の頭からカードを抜き取り…書かれている文字を読もうとするが…


「……何これ……汚い…」


文字が汚すぎて読めない…


「どれどれ…汚ね…」


魁斗も唖然とした…

右から読んでも左から読んでも…縦から…逆さからにしても読むことができない…

こんな汚い文字は初めてだ!!!!


「おおっと?!ならこの、お節介焼きの神速 和琴の出番だぜ!!」



そう!!!

彼の能力は解説能力!!!


即ち、

手紙の内容など、お茶の子さいさいである!!!!!!


「………こ、コイツは?!!!!!!!!!!」


「何?何なのよ?!!」


「ナイトメールからの挑戦状だあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!

日時と場所がキチッと指定されているぜ!!!」



ダダーン!!!!

それは挑戦状!!!新手の敵の能力者からであった!!!!


「たく…何でそんなもん…何時もみたいに堂々と来りゃいいのによ」


魁斗は愚痴る…まあ、何時も通り堂々来られても迷惑なのは変わらないのだが…


「んで…和琴。その日時と場所は?」


「おうよ!!日にちは今日!!夜の八時以降にこの学校の校庭だとよ!!」


夜の…八時…?


「八時?!ふざけんなよっ!!今日は俺が夕飯作る当番なんだぞ!!!」


この最近、夕飯を妹に頼みぱなしで…そろそろ交代しないと…

色々ヤバイ魁斗である…特に、レバニラとかレバニラとか……


「………せめて明日じゃだめ…挑戦?」


「さあね…つか、それは挑戦者しだいだからね…」


お困りの魁斗君…

てか、悪の能力者からアスカを守るのなら…態々、敵の挑戦に乗っちゃダメじゃね?

とか、主人公らしかなる…常識的な事を考え始めたが…


魁斗は夕飯を作る為に、家へは帰れなかった!!!!!


何故?!!


彼がやはり常識外れだからか?!!


いや違う、

大切な仲間との約束のためだあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!1


「………っ?!!おい百合野!!!」


「何ですか和琴先輩?」


和琴は…最後の行に書かれた文字!!

その文字を見た和琴は百合野に問う!!!!!!!!!!!


「おめぇー……

       屋三川 猟って…名前知っているか…?」


「…………えっ…何で…突然…………え?…まさか…え…?」



デギュューーーーーーーーンン…


それは…察してしまった音…


魁斗は気づく!!!!


百合野の顔色が明らかに悪くなっていることに!!!!!


「おい和琴!!!今回の奴は!!!!」


「おう!!!!間違いねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

今回の刺客はああぁぁぁぁ!!!!

屋三川 猟はあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!



百合野を虐めていたクソ野郎だあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!!!!!!」


手紙の一文に…こう短くこう書かれていら……



≪……百合野おぉ…オまエをケス…フヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!!!!!≫


和琴は感じた!!!

これまでにない愚かで邪悪な悪意があああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!


「ああ.......」


「百合野……」


魁斗は百合野の恐怖で怯えた顔を見て……

強く強く…シャーペンを握り締めていた…


人は…強く変われるのだろうか?


第12話…完


次回、第13話『愛憎の象』

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