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第10話『心理の心裏』

そして、後半戦の第10話!!

それだけです。

パロネタあるので一応注意してください。


では、また明後日。


第10話…


もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、

女の子にぶつかったら……

~始まります


第10話『心理の心裏』


…………………………………………




敵とは!!!

急に現れる!!!

何事だ!!!!!!!


魁斗たちの前に立ち塞がるのは!!!!!

メンタマン!!!!!!!!


保健の先生だった男だ!!!!!


「さて……診断の時間ですよ……」


何だ?!!

何をする気なのか一体?


両手を!!!

両手を大きく振り上げる!!!!!

叫ぶ!!!!!


「重力・心理的圧力グラビディ・プレッシャー!!!!!!!!」


叫んだあああぁぁぁ!!!!!!!!!!

すると、どうだろうが?!!!


「か、身体が…?!」


「な、何てこったあああああぁぁぁ!!!!!!!

か、身体が…まるで、何十トンの重りを付けているみたいな重さを感じるなんて………?!!」


しかし!!重りなどは身体の何処にも付いていない!!!


どういうことだ!!!!!!


「これは…貴方たちの心の重さですよ…キキキキキキキキ!!!!!!」


そう!!!心の重さだ!!!!

メンタマンの能力『心の重さを質量に変える程度の能力』!!!!!


「お、重い…」


自分の心の重さに耐えきれなくなった百合野は、その場に座り込んでしまった!!!!


「キキキキキキキキキキキキキ!!!!!!そうですそうです!!!それが君の心の弱さですよ!!!!

君は何も変われてない、弱い弱い子羊ちゃんなんですよ!

役に立たない、守られる事しかできない子羊ちゃんキキキキキキキキキキ!!!!!!!!!!!」


煽る!!メンタマン!!!

煽れば煽る程、百合野の心の重さは重くなっていく!!!!!!!!!


「ざけんなぁっ!!!!テメぇぇぇー!!!!!!!!!」


魁斗が叫んだ!!


「何が心の重さだ!!何が百合野が弱いだ!!!!

百合野は自分で変わろうとして、自分から家から出たんだよ!!!!

それをチマチマ言う、テメェーの方が何百倍、弱いんだろーがぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」


「か、魁斗先輩…」


そうだ!!!

そうである!!!!!


こんなのは、ただの!!

よわっちぃの、よわっちぃ汚いやり方だ!!!!!!!!


「キキキキキキキキキキキキキ………言いますね…魁斗君…」


「ああ、俺は言うぜ。そんで、ついでにテメーの汚い常識もぶっ壊してやる!!!」


気を強く保つ魁斗!!

そう、百合野を励ますことで、自分の心も強くできる!!!!


「即ち、心の相乗効果!!!!友情の力!!!俺も加わるぜぇ!!!!!」


和琴も力強く叫ぶ!!!!


「良い流れだぞ!!

さあ積川君、君も友情パワーだ!!!!!!」


牧師もジャ○プ漫画的流れに便乗し、テンションを上げていく!!!!


「何が友情パワーよ…バカじゃないの?……………

まあ…アイツにチマチマ言われるよりは…まだマシね…。


やるなら、ささっと思いっきりやっちゃいなさいよ!!!!魁斗!!!!!!!!」


男の友情パワーに呆れつつも、ここで、ツンデレ要素をトッピングし、より強力なものに進化させたアスカさん!!!


これだけの仲間の支えがあれば、恐れるもの何も無しッ!!!!!!


「おうよッ!!!任せろ!!!!」


魁斗は走り出した!!!

重い身体も仲間からの友情フレーバーで突き通す!!!!!!


今回はこんなノリだ!!

楽勝だぜ!!!!!!!!


第十話…完!!!!!!!!







とは問屋が下さないぜ!!!!



そう何事もそう簡単にはいかない!!!

簡単にいってしまえば、人は“不安”になる必要がないではないか!!!!!!


この男!!

メンタマンも一筋縄ではいかないのだ!!!!!


「キキキキキキキキ………つまらない展開ですよ…魁斗君…私は君のそんな顔を見に来た訳じゃないんですよ?」


「知るかっ、タコ!!」


魁斗は気にせず走り続ける!!!


「全く……何時もそんなテンションだけで押し切る……

“あの時も”そうだったんですか?」


「あの時?……ッ?!!!」


魁斗は気にせず走りt.....どうした魁斗?何故止まった…?


「な、何言ってんだ、テメー…“あの時”って…何時だよ?」


「キキキキキキキキキキキキ……“あの時”に決まっているじゃないですかー…






“貴方が人を殺した時ですよ”…………」















……………?


魁斗が人を……? 殺した……?


「な、何言ってんですか…魁斗先輩が人を殺すなんて…そんなことありえませんよ。

ですよね、アスカ先輩」


「そうね、あのバカイトに殺される馬鹿なんてそうそういないわよ。

ほら、そんなホラ吹きをさっさと倒さないと、風評被害が広がるわよバカイt、」


「………………」


「魁斗?」


おかしい…アスカは一瞬で魁斗の様子で気づいた…

らしくない…魁斗らしくない魁斗…顔が完全に青ざめている……


「キキキキキキキキ……否定しませんね…そうでよねー本当なんですからね」


ほ、本当なのか……?


「ち、違う…」


「んー?そろそろ貴方のお仲間さんにも教えるべきでしょうかね?キキキキキキキキキキッキ!!!!!!」


「違う…」


「みなさーん!!!!!!!!

この早乙女 魁斗君は昔、人を殺めましたー!!!!!!!!!


そしてその人物は、“自分の両親”でーす!!!!キキキキキキキキキキキキキキキ!!!!!!!!!!!!!!」


魁斗が自分の両親を殺した…?


「か、魁斗先輩、う、嘘ですよね?」


「こ、答えなさいよ魁斗!!!!」





「違う…」


ぼそりと…呟く…


「違う違う…」


そして…叫んだ…


「違うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!

あれは俺じゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


魁斗の苦渋の叫びが…教室内を木魂する…


「キキキキキキ…殺人をした人は皆そう言いますよ…キキキキキキ…この殺人鬼…」


本当に魁斗は人を…両親を殺してしまったのか?


「それは違うね」


チャ!!!


誰かが唐突にマッチの火を付けた!!


「キキキ…誰だ?!!」


「俺はお節介焼きの、神速 和琴!!

魁斗とは中学からの仲で、意外と豆腐メンタルな魁斗の奴の代わりとして言わせて貰うけどよう…


魁斗は人なんか殺しちゃいねー!!!!

ましてや、両親なんてもってのほか!!!!!


あれは、誰が見ようが“事故”だぜぇ!!!!!!!!!」


ダダーン!!!!!!!


そう!それは事故!!哀しき事故である!!!


「あれは…魁斗の親父さんとおっかさんが、命を懸けて助けてくれた…そうだろ魁斗!!!!」


「ああ………そ…そうだな…」


魁斗の両親はトラックに引かれ…死んだ…

全ては愛する息子を助ける為に……


守られただけだ!!!!!!

魁斗は人殺しではない!!!!!!!!


「なーにが、事故ですかー?キキキキキキキ!!!!!!!!

君さえいなければ二人は死なずにすんだのですよー?

妹さんも、両親がいないなんて寂しい思いをしないんですんだのですよー」


グサ!!!グサっ!!!!

魁斗の心に何かが刺さる…!!

重い…重い何か………


「お………重………」


それは…自分自身の心の重さである……これが…メンタマンの恐ろしいところ…

一度ハマると…一人で勝手にハマっていくのである……………


机にもたれ掛る魁斗…魁斗はもう普通に立っていられない…自分の心に…押し潰されかかっている!!!


「か、魁斗先輩!!!!!!!!!!!」


「魁斗、確りしやがれ!!!!!!」


「早乙女君!!!!!!!!!!!」


仲間たちの熱い叫び!!!!

だが、今の魁斗には届かない!!!!!!!!!!


どうする?

どうする?!!!!!!!!


「キキキキキ…もうどうしようもありません…そのまま心に押し潰されなさい…」


もう駄目だ…全てが重さに変わる…

両親のこと…妹のこと…過去のこと…託されたこと…思い出が全て重さに変わる…


「あ.....ああ…………重……いぃ.............」


もう駄目………d、


「何してんのよ!!!バカイト!!!!」


誰かの叫び……?


「ア…アスカ?」


「諦めるなんてないでしょ!!だからアンタはバカなのよバカイト!!

バカならバカなりに前を向きなさいよ!!!!」


そうアスカの叫びだ!!

先程の魁斗の叫びに負けないぐらい強く叫んでいる!!!!!


見ていられないからだ…

バカやってない…らしくない魁斗なんて、見ていられないからだ!!!!


「アンタ死ぬ気も、死ぬ覚悟もないんでしょ!!

それなのに、こんな奴にやられちゃっていいの?

妹だっているんでしょ!!負けるわけにはいかないでしょ!!!」


「お……俺は……」


「あーあもう!!!私を守るんでしょ!!!一緒にナイトメールを倒すんでしょ!!!!!!

私を守りたいなら、一緒にいたいなら!!

“常識”を破壊しなさいよ!!!!!!!!!!!!!!!

自分で言ったことぐらい…守りなさいよ魁斗!!!!!!!!!!!!!!」


その言葉は決して優しい慰めの言葉ではない!

自分を強く保つための励ましの言葉だ!!!!!!


「……そ…う…だな…アスカ……

約束は…守らな…くちゃなあ…」


魁斗は重い足で…立ち上がる…


「キキキキキ………なニッィ?!!!!!」


一歩一歩…重い身体を進めていく…その度、身体が軽くなる…


「俺の今やるべき事はただ一つ…テメーの能力(常識)をぶっ壊すことだ!!!!!」


「そうだ!!強い心と強い精神を持て!!早乙女君!!!!」


「メンタマンの言葉を信じるなよ~!!!

こいつは、くせぇ!!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇぇぇ!!!!!!」


「負けないでください!!魁斗先輩!!!!」


「勝つなら……勝ってきなさいよ!!!!魁斗!!!!!!」


仲間の支えが、辛くて哀しい思い出に押し潰されそうになった魁斗を支え、立ち上がらせた!!!!!


これが友情の力だ!!!!!!!!!!!


「キキキキキキキキ……これじゃ本当にただのジャン○漫画ですよ!!!

下らん下らんキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!!!!!!!!!!!!!!!

けど、私には解りますよ魁斗君!!!!!!君がまだ完全に吹っ切れてないことがね!!!!!!!

君はまだ身体が重い筈!!!そんな身体で私に勝つなんて…

百年早いんですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


走り出すメンタマン!!!!!!


「速い?!」


意外!!!

メンタマンは速かった!!!!!


何時もの魁斗ならば、メンタマンを追う事が可能だが、今の魁斗では追う事はおろか、

攻撃を避けるすら困難!!!!


どうする魁斗?!!!!!


(ヤツは間違いなく俺を狙うだろうな……けどな…アイツは馬鹿だ…)


「キキキキキキキキキキキキキ死ねー!!!!魁斗君!!!!!!!!!!!!!」


メンタマンの攻撃が魁斗を襲う!!!!!


(ヤツは自分自身で、飛び道具を封じた…そうしたら…俺に攻撃するには…)


「俺に近づくしかねーよな!!!!!!!!!!」


魁斗は振り向く!!!


するとそこには!!!!!!!


ナイフを握るメンタマンが!!!!!!!!


「キキキキキキキキキキキキキ…これで終わりだあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」


グサッ!!!!!!


刺した!!!!!!!

ナイフで魁斗の胸を刺したああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!


「か、魁斗!!!!!!!!!!!!」


メンタマンの勝利は決まった!!!!!!


大切な仲間を失った仲間たちは、後は勝手に…自らのプレッシャーで自爆する……







筈だった!!!!!!!!!!!!!


「………残念だったな…」


「な、なにいぃぃぃぃぃ?!!!!!!!!」


ナイフが…………刺さっていない?……………


肉が喰い込んでいる?……

ゴムみたいに…………


ゴム…?


「サイコ・チップ…ダウンロード…ルバーマン」


―覚醒(仮)


「ぬわわわわわわ!!!!!!!し、しまったあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


そう!!それはサイコ・チップ!!!!!

敵が使うんだ!!こっちだって使うさ!!!!


魁斗の取りだした能力は、『ゴムのように柔らかくなる能力』!!!

魁斗の身体は自由自在に軟体動物に変化出来るのだ!!!!!


「キキキキキキキキキキ!!!!!!」


メンタマンはナイフを抜き取ろうしても、喰い込んだ肉が離さない!!!!!


「いくぜ……メンタマン……物質硬化!!!!!!!!!!」


魁斗の右手に嵌めている手袋が!!

この世の中で最も硬い物質へと変化する!!!!!!!!


「硬化・地獄・ハルデン・ヘル・ナックル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



殴った!!!!!!

メンタマンの顔面を!!!!!!!!!!



ドギギギギギギギギギギギユユユュュュュュュュュュュュュュンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ギギギギギギギギ、ブギギギギギギュュュヤヤヤヤヤアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」



吹っ飛んだ!!!!

メンタマンの身体が時速75キロとはいかないが、凄い勢いで後ろに吹っ飛んだ!!!!!!!!


ドゴン!!!!


「勝ったああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!魁斗の勝ちだあああぁぁぁぁ!!!!!!」」


「流石です!!魁斗先輩!!!」


勝利のVである!!!!VRVロボである!!!!!



「はあ……サイコチップを使ったのかあ…つか…まあ良いけど…」


使わなかったら魁斗は死んでいたかもしれないので…仕方ないが…


素直に喜べない人もいる……


「ちょっと!魁斗!!」


「どうしたアスカ?何時もの約束通り勝ったぜ!!」


「勝ったぜじゃないでしょ!何、サイコ・チップ使ってんのよ!!もうルバーマンの能力は使えないのよ!!」


「ああワリーワリー…んじゃ、近くの喫茶店に上手い珈琲があるから、それ奢るから許しt、」


「そんなので許す筈ないでしょ!!!このバカイト!!!!!」


何時も通りに冗談をかます魁斗…

相変わらずの馬鹿だ……………


だが、この方が魁斗らしい…魁斗はやっぱり…バカイトだから魁斗なのだと…

アスカはそう思った……


その直後である…





「………え………?」


「さーーて、じゃあさっさとメンタマンの能力を回収して帰ろうぜ!!!!」


「おうよ!!」


「はい!魁斗先輩」


誰も気づかなかったらしい……そりゃそうだ…魁斗自身が拭き取り隠したからだ…


けど……アスカだけは…気づいた…

魁斗の顔に……………………



涙の跡があったことに……



彼はまだ…過去を…吹っ切れてないのであった……







…………………


そして…夜中である!!

だれもいない教室に…


ムクムクムク………


誰かが目を覚ました!!!


「……ハッ?!!!ナイトメールの刺客?!!魁斗君!!此処は僕に任せろ!!!」


今頃目が覚めた…

部長…


流石、部長だ!!!

ベタな落ちをかましてきやがるゼ!!!


「越智無だけにかい?全く…では皆さん、僕は家に父さんと妹が待ってんでね。

それでは、また来週!!次回は僕のサービスシーン付きだよ~」


嘘である事を願いたい、作者である………


第10話…完


次回、第11話『迷宮の名仇』

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