第1話『始まりの物語だったりしたりするのである』
初めまして、サンダースです。
ピクシブの方でオリジナル小説を投稿していたのですが、
オリジナルなら此方の方が良いと、友人に勧められたので此方に転載します。
誤字脱字の修正などはしていますが、作品の内容としてピクシブと同じです。
その為、コメントによるネタバレはしないで下さい。
お願いします。
後、この作品は全体的にパロネタが強めなので苦手な方は注意してください。
第1話…
これは…下らない常識が大嫌いな男子高生と…
戦い続けることが常識である…とある女子高生の…
青春の一ページだったりするのである。
もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、
女の子にぶつかったら……
~始まります
第1話『始まりの物語だったりしたりするのである』
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『……もうここはダメだ…君は逃げろ…№14…』
狙われるは我が基地…
住み慣れた基地…
寝食過ごした我が住処…
その住処に侵入するのは害虫(武装集団)…
ここが朽ちるのも後僅かである。
『嫌です!!嫌です、長官!!私は…私は戦います…私は戦えます!!』
逃げるわけにはいかない…自分の居場所はここにしかないのだから……
『逃げるんだ!逃げるんだ!!!№14!!!これは命令だ!!!』
『聞けません!!!』
『頼む…逃げてくれ…君の父さんも…母さんも…私を守って死んでいったんだ……だから、』
『だからこそです、長官』
自分の父や母が命を懸けて…目の前のこの男を守ったのだ…
彼を守らなければ父と母の死が無駄になってしまう…
全て…全て…無駄に…
『………そうか…君は死に対する重みを…
恐怖を知らないんだね…私は可哀想な事をしたな…』
『ッ!そ、そんなことは、』
『……№14…君に頼みがある…』
彼は一つの…一つの小さな…コンピューターのチップを彼女に手渡した。
『こ、これは…?』
『これは…特別なチップだ…大切なことが刻まれている…
だから…だから…“アイツら”に渡るのは不味い…。
№14…これを持って逃げろ…』
『し、しかし…長官は…長官はどうするんですか!!』
『大丈夫…私ももう一つの脱出口を使って直ぐに逃げるよ……だから、』
ダッダッダッ…
近づく足音…
『!!!』
『おやおや…思った以上に早いな…さあ…逃げるんだ…№14…
いや…
積川 アスカ…』
『長官…絶対…絶対…に死なないでください…』
『勿論だとも、私は死にたくないたがりやなんでね』
頬に伝わる涙…
彼女は…彼女はそれを振り切り…そして…
彼女は逃げた!!!!!
大切なチップを持ち、
彼女は逃げた!!!!!!!!
残るのは、彼女の長官のみ……
『さて、逃げてくれたか……………
…………………………しかし、よくもまあ思い付いたよ…
あんな“ベタな嘘”が……』
バキュッン!!!!!!!
『ち、ちょ、長かあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーんッ!!!!!!!!』
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チュンチュン…チュンチュン……
鳥の歌い声…カーテンの隙間から突き刺さる光…
少年は目を覚ました…
「何だ…もう朝か…」
少年は布団の中から手を伸ばし…近くに置いてある時計を見る…
時計の針は本来、少年の起きる筈の時計の五分前を示していた…
つまり…
「まだ、五分寝てていい訳だな…」
少年の意識はまだ眠りに落ちる…
だが、そんなことは許されない!!!!!!!!!
許されないのである!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「うにゃー!!!朝だよ兄貴ー!!!起きてー!!!」
妹だ…
勝手に兄の部屋に侵入する妹。残念ながら兄の部屋には鍵が掛っていない…
そもそもドアに鍵が付いていないのだ。
そんな勝手な妹は、勝手にカーテンを開く…いや、閉めてしまった!!!!!!!!!!!!!!
ぴカーン!!!!!!!!
降りかかる日の光!!!!!!!!!!
「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!
身体がとけるゥゥううううううう!!!!!!」
そう!!
吸血鬼の弱点は太陽の光である!!!!!!!
だが!!!
少年はTADANO男子高生である…
つまり、身体はとけない……
「うにゅー…それなら…
私の波紋疾走でえェェ!!!!!!!!!」
「え、ちょ、ちょ、やめ、」
ゴキーン!!!!⇒チーン……
実に残念…
そう…この兄妹…残念な兄妹である……
そんな残念兄妹の兄…
早乙女 魁斗こそ、この物語の主人公だったりするのである…
…………………………
…………………………
「たく…まだ時間あるのによ…」
モグモグ…
朝食を頬張る魁斗…
「早起きは三文のなんとやらだよ、兄貴。
私なんて、今日のクラス替えに緊張して一時間前に目が覚めちゃったんだよ?」
言い忘れたが、時は4月…即ち、新学期である。
「なあ…さっきから“兄貴”ってなんだよ」
「うにゅ?兄貴は兄貴だよ?」
「そうじゃねーだろ。お前、俺の呼び方はそんな呼び方じゃなかった筈だ」
「……人は変わっていくわ…私たちと同じように……」
「そうだよ…ララ○の言う通り…な訳あるか!!!」
ペシーン!!
華麗な突っ込みである
「うにゅにゅ....私はただ…新学期として、新鮮さを…」
「そんな新鮮さはいらん!」
「うにゃ…じゃあ何が欲しい?」
「漆黒と混沌が満ち溢れた世界…もしくは円環の理に導かれた世界…どっちか…」
全く…残念な兄妹である…
しかし割合、友達は多い。
だが、恋愛経験は0である…
残念な癖して理想が高すぎなのである…
「「うるさい!!!!!!!」」
………………………………………………………………
さて、朝の時間とは長いようで短い…
妹は新しいクラスを楽しみにしながら学校へ向かう…
兄は別に普通に学校へと向かう…
早乙女 魁斗 今日から高校生二年生…
体格がそこそこ良い、ごく普通の(残念な)男子高校生である…
両親はすでに他界…
叔父から支給で妹と二人暮らし…
妹の美穂…早乙女 美穂は、成績優秀生として、
私立のとある中学に通っている……
そして……魁斗は登校中だ!!!
魁斗は走る!!
少々自宅から学校まで遠いからだ…
だが、魁斗は自転車は乗らない…
乗れないのだ!!
自転車が!!!!
そのおかげか、魁斗の身体はそこそこ鍛えられているのである…
「……もう高二かよ……」
魁斗は走りながら、この一年を振り返る…
別に辛くも感じなかった…そこそこ普通に楽しかった一年を…
だが…彼は満足していない…
なぜなら彼は…
(高校生になったら、異次元から扉とか、町が炎の海に巻き込まれたりして地下から巨大人型兵器とかくるとか…
閉鎖された学園に拉致られて、裁判とかするとか思ったんだげどなあ…)
男子高生なのだ…
普通…“常識”では満足できないのである…
そして何よりも…
(……恋…とかできねーかなー……)
そう恋がしたい…
昔から好きなマンガやアニメの主人公は、高校生になったとたん急にモテ始め…
ヒロインとイチャコラしていたものである…
子供らしい夢だが…
勿論、不純な事も含まれている。
早乙女 魁斗は男子高生である。
そして、健全な男子高生である。
健全な、変態なのである。
彼の事はこのぐらいにして…
さて……全くの突然なのだが…
彼…早乙女 魁斗の目の前に、曲がり角が現れた!!!!!!!!!!!
だが、魁斗にはそんな曲がり角、
気にする必要なしッ!!!!!!!
何故ならば彼は毎日、右に曲がり登校しているからである!!!!!!!
だが…
「うん?…この先通行止め?」
魁斗の自慢できるものの一つ…
邪眼(視力)が、先の通行止めの標識を捉えた…
どうやら道路工事の為、右の道に進むと行き止まりらしい…
「まっ…良いけどさ」
別に左に曲がっても問題なく学校に行ける…
何の問題もない…
そしてまた…いつも通りの高校生活…
“常識”を過ごすのだろうと…
そう…その時…
その時まで、魁斗そう考えていた!!!!
今までそうとしか考えられていなかった!!!!!!!!
彼は…魁斗は曲がった!!
左にいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ドギュュュュュュュュュュュュュュュュュュュュンンッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それは…恋の音………
第1話…完
次回、第2話『春を貼る、恋』
*プロフィール
早乙女 魁斗
さおとめ かいと
性別、男
年齢、今年で17歳。
身長、175㎝
体重、60kgぐらい
瞳の色、黒
髪の色、黒
誕生日、6月14日
頭脳、良いとはいえない。
体力、一般人と比べればある。
好きな食べ物、肉(例外除く)
嫌いな食べ物、レバニラ
家族…
妹…美穂
叔父夫婦…
従妹…
父…故人
母…故人