ただいま準備中
お久しぶりです、プー太でございます。
今回も頑張って書いていこうと思います。
――次の日のホームルームで、昨日のあみだくじの結果が発表された。
まあなんと仕組まれたかのような結果ですよ、はい。と、張り出された紙を遠目に眺めた。
俺たちみんな客引き役になっていた。朝弥は握りこぶしをつくってガッツポーズ、茜はめんどくさそうな顔をして小さく舌打ちをして、真実は純粋に嬉しそうな顔でにこにこしていた。ああそうだった、真実はお祭り男だった。
「異論は認めません。では、次に喫茶店でなにを販売するかを考えていきたいと思うので一度着席してください」
委員長にしたがって着席する。何がいいだろうか。話し合おうとすれば真実は中元とお話し中だ。
うん、なんだかね。割りこむ気にはならないが、この行き場のない言葉たちはどうすればいい。
一人で沈んでいると話は着々と進んでいく。
「パンケーキが出したいです。お昼時にも丁度いいと思います」
「パフェがいいです。万人受けすると思うので」
「オムライス!だれかメイドをして、萌え萌えオムライスにするとか……すいません、調子にのりました」
そんなこんなで出すことになったのは飲み物、パンケーキ、ホットドック、パフェなどの定番なものに加えてその他数品。ただし、商品の名前はそのままではなく、ファンシーなものに改名されていた。これは中元の案らしい。
特にこれがいいという強い意志があるでもなく、なんとなく話を聞きながらぼーっとしていると話し合いは終盤に差し掛かっていた。予算について説明をしているようだった。
こうなっては自分の出る幕は無いだろうと我関せずを貫こうとしていると、暇そうにカメラを弄っている朝弥が目に入った。
ふと案が浮かぶ。喫茶店には関係ないが、いいだろう。狼にカメラ。おもしろい。
「委員長、ちょっといい」
「どうぞ」
「記念写真も撮れるようにしたらどうかと思うんだけど。有料にして、指名形式。もちろん希望者限定ですればそんなに損は無いし、カメラマンだっているしさ」
おお、と歓声が上がる。
「オレやりたい!」
「……いいでしょう。料金は先生と相談して決めておきます。ほかに意見のある人はいませんか」
しん、と静まり返る。
「ではこれで終わります。明日から体育祭に向けての練習と、文化祭に向けての準備が始まるのでみんなで協力して頑張りましょう」
自分の案が通って機嫌がいい。
「由輝ナイス!」
駆け寄ってきた朝弥とハイタッチ。小気味いい音とは裏腹に激痛が走る。
「すっげー楽しみ」
「ああ、だろうな」
それぞれ思い通りの結果になってよかった。
「僕は裏方で静かにやりたかったんだけどね」
「軍服で裏方はやらないだろふつうは」
真実が宥めるが効果は薄かったようだ。
誤字・脱字が多い気が…。
次は緋絽さん。
よろしくお願いします。