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白紙に綴る夢  作者: 緋絽
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祭りの春

夕です!

そして、土曜日だ。

今、僕は朝弥んちの前で待ちぼうけ。

僕は12時過ぎには出てこいって言ったはず、なのに朝弥は出てこない。

ドアベルを連打する。

遅い、ほんと遅い!!

時間を見ろ、もう12時半を回ったぞ!!

一時前には真実と由輝との待ち合わせ場所についときとかったのに。

と、ようやく玄関の扉が開いた。

「よっ、茜!!」

「その前になんか言うことあるよなー」

朝弥のほっぺたをむにーっと引っ張りながら歩き出す。

「いひゃい!!」

涙目で訴えてるけど、30分待ったんだしいいよね。

「なんで遅れたの?」

「カメラ探してたんだ!!」

「なに、祭りにも持ってくわけ?」

「もちろん」

ほっぺたを離してあげたら急に元気になった。やっぱ朝弥はこうでないと。

僕もからかいがいがないよ。

真実達との待ち合わせ場所は祭り会場近くの交差点。

一番、祭り会場に近いとこ。

「朝弥ー!!茜ー!!」

向こうで手を振ってんのは由輝…?

僕、目悪いんだよね。

「おー、真実が手振ってるぞ」

「………ふーん」

そのぶん朝弥は獣並みに目がいい。

ほんと分けてほしい。

2人と合流する。

「「おっせー」」

同時に半眼で睨まれた。

「わりぃ、カメラなくしてさ!!」

「ま、そんな気はしたけど」

「由輝ひどい!!」

「いや、なんで」

「そうそう、朝弥のやりそうなことくらい俺にもわかるし」

「真実まで!?」

ちょっとみんな、なんで集まったか忘れてないか?

よくこんなとこで騒げるよなー。

「茜、なにぼーっとしてんの?」

「別に…」

「じゃ、行くか」

朝弥が先導して、一同は歩き出した。

会場は川原でたくさんの店でうまっていた。まだ昼なのに、人もうようよ。

「うわぁ…アリの大群…」

「気持ち悪い表現すんな、茜!!」

隣で真実が軽く小突いてきた。

でも本当にそう見える。

「あれ、由輝は?」

「…朝弥もいないじゃん」

もしかして、もうはぐれた?こんなとこで…まだ会場に入って10歩とかだけど。

「どうする?」

「捜すかー」

あの2人を一緒にしたら由輝が可哀想だよ。

真実とまではぐれないようにしながら進む。

と、その時、女の人の悲鳴が聞こえた。

真実が走り出す。

「真実!!」

あっという間に悲鳴の方へ行ってしまった。

結局、残ったのは僕一人。

「どうしろと?」


次は秋雨さん!

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