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白紙に綴る夢  作者: 緋絽
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ボーイズトーク

プー太です!

「あー食った、食った」

「朝弥があんなに料理が美味かったとは…」

「まぁご飯が食べたければ朝弥の家に行けばいいよ。疲れるけど」

「「たしかに」」

「じゃあ僕はここで」

朝弥の家からの帰り道。

昼より幾分涼しくなったが、蒸し暑さは抜けない。

腰をさすりながら茜に手を振った。

「なー」

「どうした?」

「盆祭りあるじゃん、来週あたりに」

「そうだった。行く?」

「行く。みんなで行こう!」

「祭り好きだな、お前」

真実の横に並ぶ。

横目で顔を見るとニヤけていた。

あ、今絶対、射的やってる。妄想の中で。

「でもさ、男4人で行動ってムサいよ、きっと。しかも人が多いのに」

「なら女子も誘えばいーじゃん」

うわぉ大胆。

当たり前じゃんと言いたげな顔でこっちを向いた。

「中元とか」

「さそえんの?」

「そりゃ簡単だろ。祭り一緒に行こうって言うだけだし」

「誰に言わすつもりなのかな…?」

「言いだしっぺの由輝」

「普通は真実だから。俺はそこまで中元と仲良くねぇもん。無理だって」

「え″ー!」

え、まじ!?うそ!俺が!?といった感じにキョドリ始めた。赤面して。

あれ?このかんじは…。

「好きなわけ?」

「ちがう!ただ、その、恥ずかしいだけだ!」

なんだ違うのか。

言い終わってからも不審な動きを続ける真実。

俺の勘は合ってると思うんだけどな…。

「どうやって誘う?」

ニヤリと笑う。

「俺だけは無理!由輝も誘えよ、平方を!」

「いーよ?真実がちゃんと言えたらの話だけど」

「―――――っ!」

あー可愛いな、コイツ。

「手紙で…でもいい…よな?」

「うんうん。なんでもいいよ」

微笑ましいよ、実に。

「けどね、今は夏休み真っ盛りだ。流石に家は知らないでしょ?ケー番は?」

「知ってるけど、さ」

「なら当日までに誘えよ。ちなみに報告待ってるから」

「けど!」

「あ、俺はここで」

「ちょ、え?由輝‼」

「おやすみー」

そそくさと逃げて口を押さえる。

「プッ」

あの焦った顔…ぜってー好きだよな。

本人が気付いてないだけで。

「ただいまー」

「おかえり、弟よ」

うん、きっとそうだ。



次は緋絽さん!

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