報告、そして発覚
秋雨です!
茜の頼みにより、コンビニに寄ってから学校に戻った。
もちろんカマさんに報告するため。
「カーマさーん」
真実が職員室のドアを開ける。
「カマさー……じゃなくて、鎌田先生ー、いらっしゃいますかー?」
「鎌田先生なら資料室だ」
ゴツい男の先生が教えてくれた。
こんな先生いたっけ?
「あざーっす」
カマさんがいるはずの資料室に向かった。
「カマさーん」
資料室のドアを開ける。
中は、プリントや本やファイルが山積みになってて、今にも倒れそうだった。
「はーい。誰か呼んだ?」
「オレ呼んだ!」
「その声は………誰かしら。今そっちに行くわね」
いろんな資料を倒さないようによけながら、カマさんが出てきた。
「あら、あなたたちだったの。用は何かしら」
「依頼終わったんで、その報告です」
「これ、鎌田教授からです」
真実が封筒を渡す。
「あんまふざけんなってさ」
「朝弥、性格に伝えなよ」
「ムリ。忘れた」
「はあ」
茜に溜め息を吐かれる。
「あら、ちゃんと届けてくれたのね」
書類を見ながらカマさんは笑っている。
「カマさん、この依頼って何だったんですか?」
「あら、北村君は勘がいいわね」
ふふっと笑いながらカマさんは説明してくれた。
「実は、他の先生たちが『万屋同好会はきちんと部活をしているのか』とか言っててね。『問題児もいるし、そんなのできるわけない』って。私も実際にしてるところを見たことなかったから、反論できなくて。で、ちょうどいい機会だし、ちょっと確かめようと思って依頼したのよ」
おわかり?と言いながら聞いてくる。
「長すぎて始めしかわかんなかった」
「真実ばっかでー!」
「そう言う朝弥はわかってるの?」
「ゔ……」
図星をさされて言葉に詰まる。
「簡単に言うと、部活をちゃんとやってるかどうか確かめるためのカマさんのテストだったってことだよ」
「「なるほど」」
「それで、どうでしたか?」
由輝がカマさんに挑戦的な視線を送る。
「もちろん合格よ」
とりあえず、カマさんのテストはクリアした。
「なー、由輝ー。もし合格できてなかったらオレらどうなってたかなー」
「廃部とか?」
「ちょ、そんな不吉なこと言うなよ!」
「合格できてよかったね」
次はプー太さん!