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白紙に綴る夢  作者: 緋絽
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暑い!

プー太です!

夏休みに入って早3日。

宿題を半分近く終わってしまいすることがない。

うだるような暑さの中

俺はベッドに転がってアイスをかじっていた。

「あちぃ…セミの野郎め、余計熱くなるだろうがバーカ」

片手にアイス。もう片手にうちわ。

扇風機返せよにーちゃん…。

何をしようにもやる気は出ず、ただひたすらに天井を眺めていた。

~♪

久々に働くケータイのメール…いや、電話か。

腕1つ動かすのがだるくて動きがスローになる。

「もしもし」

「遅い!何コールかけたら出てくれるのさ!」

「あぁ…茜か。どーした?」

やけに切羽詰まった声だなぁ、オイ。

「今日!夜!お祭り!」

「へー…で?」

「4人で行くよ!?」

「あーそういうこと。おーけーおーけー。何時?」

おっと、アイスが落ちてきた。

あっぶねー

「5時に駅前に集合だからね!真実に伝えといてよ?それじゃあ」

「ほーい」

集合は5時か。

ちなみに今はぁーーっと…。

なんだ3時か。

ならあと2時間あるな。

何して過ごそうか。

何も売る気起きねーしなぁ。

あ、シャワーでも浴びてくるか。

そうしよう、それがいい。

重い体を引きずってベッドから下りようとしたら床へ落ちた。

「いってぇ…」

そのおかげで腰が痛い。

ズキズキする腰を押さえながら俺は風呂に向かった。



「あー生き返る」

さっきまでとは違うアイスを口にくわえて部屋に戻る。

出かけるんだし服はこれじゃあなぁ…。と思い、服を着替える。

その時点で時刻は3時半。

これ以上何かをしようとも俺一人じゃなんともなんねぇから伝言もかねて真実の家に行くことにした。

ピンポーン

「どちら様ですか?」

「由輝でーす。真実いますかー?」

「いるけど部屋でボールいじってるから上がってどうぞ」

それからほどなくして玄関が開く。

「久しぶり!どうぞ上がっちゃって!」

「おじゃましまーす」

出迎えてくれたのは真実の母さん。

いつ見ても変わり映えのない元気いっぱいで楽しい人だ。

「今日の夜、真実かりますねー」

「デート!?」

「うん、そうそう」

そんなこんなで真実の部屋に到着。

ノックして部屋に入る。

仲にいたのは天井を眺め、仰向けに転がってボールを腹に乗せて扇風機にあたっている死体寸前のげっそりした真実だった。

「あ″ー…バスケしてぇ…けど暑過ぎてしたくねぇ…」

激しくデジャヴを感じた。



次は緋絽さん!

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