結果発表!
秋雨です!
テストは無事に終わり、今日は結果がわかる日。
順位が書かれた紙を渡される。
何位だろ。
席に戻る。
そろーっと紙を表にする。
“320人中151位”と書いてあった。
中間よりちょい上か。
「茜ー、どうだった?」
「なかなかよかったよ」
「何位?」
「19位」
ほら、と言ってオレに紙を見せる。
む、たしかに19位だ。
「よう、皆さん。どうだった?」
由輝が真実を引っ張ってきた。
真実はぼけーっとしていて、心ここに在らず。
「真実どうしたの?」
「あー、ちょっと順位が悪かったらしくてさ」
真実の順位かー。
……気になる。
「何位だったんだ?」
「…………ぃ」
「聞こえねーし」
「238位だよ、このやろーっ‼」
いや、キレられても……。
「そう言うお前らは何位なんだよ!」
「オレ151位」
「俺は43位」
「僕19位」
オレらの順位を聞いた真実は、どうせ俺なんて……とつぶやきながら、教室の隅できのこを栽培し始めた。
そんなにショックだったのか。
「真実、アメやるよ」
真実に棒付きアメを差し出す。
「………もらっとく」
そのアメをとって食べる。
ようやく真実の表情が緩んだ。と思ったら、
「あ、そういえば赤点だった人は追試だったよね」
茜の非道な一言。
真実のテンションは一気にダウン。
「真実、何教科赤点だったの?」
「………4教科」
「ぶっは!真実ばっかでー!俺赤点なかったしー」
すげーだろ、奇跡だろ!?
ギリでなかった‼勉強会ばんざい‼
「あーあ、真実は追試かー」
「追試も赤点だったら夏休み返上で補修だよね」
「「というわけで」」
由輝と茜の目がキランと光る。
「真実のための勉強会を開くか」
「追試は3日後だったよね。その間みっちりと教えてあげるよ」
その時の2人はとてつもなく怖かった。
3日後の追試で、真実は赤点をとらず、補修を免れたらしい。
次はプー太さん!