表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白紙に綴る夢  作者: 緋絽
41/111

4人プラスα

プー太です!

「ただいまー」

「おっかえりぃマイブラザー」

がばっと熱い抱擁付きの出迎えをしてきたのは俺ににーちゃん。

俺と似ている顔でキョーレツなキャラの持ち主だ。

そのせいで何度トラブルに巻き込まれことか…。

「にーちゃん熱い。離れて」

「ちぇー冷たいのぉ」

指と指をツンツンし合って口をとがらせても可愛くない。

いつものことだからスルーして部屋に行こうとして思い出した。

「土日、俺の友達が泊まりに来るから」

「え!?マジ!?真実もいるのか!?」

「そうそう。母さんにも伝えといてー」

「いやったぁー‼」

うれし過ぎて飛び跳ねるにーちゃんを放っておいて俺は部屋の片づけをすることにした。



――土曜日。

朝、珍しくにーちゃんが起きていた。

どこかに遊びに行くのか知らないが服を着替えて、髪までセットしていた。

「今日何かあんの?」

「あるよ!あるに決まってんじゃんか!」

鼻歌まで歌いだした。

勝手にデートか…?なんて決めつけて、あえてのスルー。

「早く来ねぇかなー」

…来ねぇかなーだって?

「にーちゃん、もしかして…」

ピンポーン

「来た!」

ダダダダと光の速さで駆けて行ったにーちゃん。

最悪だ…。

「まっことー!久しぶりだな!でっかくなってー!本っとお前可愛いぃぃ!」

後をおっかけて玄関に行けば真実がにーちゃんに捕まっていた。

「あいかわらずっスね、秋良サン」

その後ろにはこの場面を激写する朝弥と、硬直する茜。

真実に助けてくれと目で訴えられて苦笑いしながらにーちゃんをひきはがした。

「とりあえず入らない?」

「そうさせてくれ」

1日目から疲れそうだ…と頭を抱えた。



所変わってリビング。

俺は飲み物を準備していると話声が聞こえてきた。

「初めまして、僕は西川 茜です。よろしくお願いします」

「どーもオレは南沢 朝弥です!よろしく!」

「ふむふむ…みごとに東西南北がそろったわけね…。おもしろい。えーっと俺は知っての通り由輝の兄で、秋良。よろしくぅ!」

…なんか空気やばくないですかね。

シラけてるよな、これ。

「よし、飲み物準備できたから俺の部屋行くぞ」

「「「うん」」」

なんとかあの空気から救出してそそくさと逃げる。

「うわーなんか由輝ってカンジだな」

「あ、ギター…じゃなくてベースがある。由輝音楽やってたんだ」

「由輝のベースは上手いぞぉ?弾いてみろよ」

「…なんでいんの、にーちゃん」

「いーじゃんよぉ!俺だけ仲間外れにするな!寂しいじゃんか」

どさくさにまぎれて参加してるにーちゃん。

「大丈夫だって!勉強は邪魔しねーよ!」 キラーン

グッ!っと親指を立てて、ウインクされてもねぇ…。

「いーじゃん!人多い方が楽しいって。なー茜」

「…え、うん…そうだね」

なぜ君はそんなにルンルンしてるんだ朝弥は…。

もう知らないぞ、俺は。


次は緋絽さん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ