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白紙に綴る夢  作者: 緋絽
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記念に一枚

夕です!

「ねぇ、今度は朝弥と小森さんで撮ってみれば?」

あの後結局、僕と由輝も参加させられた。

「オレはカメラがあるし」

「残ってるのは朝弥だけじゃん」

「いや、カメラ…」

にっこり笑って肩に手を置く。

「シャッターぐらい僕も知ってるから。ね?」

「わっかりましたー‼」

すぐに小森さんのところへ走っていった。

「飛鳥もアメ食う?」

「え…なんで今?」

「腹減ったから」

うん、やっぱり仲いいね。おもしろいから撮っとこ。

シャッターをきると朝弥が棒付きアメをポロっと落とした。

「撮った?」

「撮ったけど?」

今撮った写真を見てみると…なんか、2匹の猫みたいだった。

「これ現像しておいでよ。部室にかざってあげるから」

「やだっ‼せめて真実と由輝のも‼な、飛鳥」

「う、うん…」

それは2人のも撮るってことかな?

「真実と中元さん、ちょっといい?由輝と平方さんも来て」

「何ー?」

「2人で写真いかが?記念に」

真実・中元さん組はすんなりOKしてくれた。

なんで疑問を持たない?ってかんじだけど。

由輝・平方さん組も嫌がってたけど最後には撮ってくれた。

「朝弥、これ明日までに――…」

あれ?なんか…みんなの視線が…。

「茜は?」

朝弥がカメラを奪い返しに来た。

「茜も吉野と1枚」

「1人だけ逃げられると思うなよ?」

由輝に肩をガシッと掴まれる。

「…僕はいいけど。吉野さんが嫌だと思うから…」

よし、断れ、断ってくれ‼

「私は別にいいんだけど」

「なんで!?」

みんなにカメラの前に引っぱっていかれた。

いいって言っちゃったから、どうしようもできない。

2人でただ並んでたら朝弥がシャッターをきった。



次の日、朝弥が写真を持ってきた。

小森さんの練習写真と2人ずつの写真。

「うわぁ…本当に持ってきた」

「いい出来だろ‼」

僕があらぬ方を見ているのをのぞいたらね。

「依頼の記念にはっとこうぜ‼」

それを朝弥が壁にはって――。

「えっと…みなさん、ありがとうございました」

こうして小森さんから依頼は幕を下ろした。

「これでしばらくは暇になるなーっ」

んーっと伸びをする朝弥に真実が横から言う。

「明後日からテスト週間だけど?」

伸びをしたまま朝弥が固まった。


次は秋雨さん!

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