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白紙に綴る夢  作者: 緋絽
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方法

秋雨です!



もう遅いから、ってことで、今日は解散になった。

その時を狙っていたかのようにバスケ部と弓道部の部長さんが来て、真実と由輝を連れて行った。

その写真もバッチリ撮ってるぜ!



帰り道。

茜が上機嫌だった。鼻歌つきで。

めずらしー。一枚撮っとこ。

と、茜にカメラのレンズを掴まれた。

「朝弥ー、何撮ってるのかなー?」

さっきの上機嫌な顔から一変して黒い笑顔になっていた。

「そりゃあ、茜の顔に決まって……」

「そうか、そうか。朝弥はカメラを壊されたいのか」

レンズがピシピシと音をたてはじめた。

「レンズが割れるうううぅぅぅ!!茜えええぇぇぇ!!!」

「…………チッ」

茜は手を離してくれた。舌打ちつきで。

カメラは!?……よし、無事だな。

カメラは壊れてないし、茜の珍しい顔も撮れたし、いいことだらけだな。

あ、そういえば。

「茜ー、なんであんなに上機嫌だったんだ?」

「はぁ?………あー、あれか」

思い出したのか、また機嫌がよくなった。

「教えてくれっ」

「えー」

「教えてくれよー」

「どーしよっかなー」

「いいだろー?」

「んー、えー。まあ、しょうがないなー」

茜が教えてくれるって、どんだけ機嫌いいんだ!?

鼻歌歌ってるし。

「僕、平方さんの落とし物わかった」

「え!?なんだったんだ!?」

「由輝が持ってたあのモンスターのやつ。推測だけど」

「あの黄緑の?でも、本人は違うって……」

「でも、あれで間違いないと思うんだ。どんな理由かは知らないけど、人前で返されたくないんじゃない?」

あー、なるほど。ふーん。

「乙女心はわかんねーな」

「わかってもどうかと思うけど」

そりゃそーだ。

「でもさー、どうやって返せばいんだよ」

「僕に考えがあるんだ」

おっ、流石茜!

「どんなだ?」

「封筒にモンスターのキーホルダーと、消しゴム、シャーシン等を入れて平方さんの机の上に置く。″この中から取って″って感じの紙を添えてね。そうしたら、誰にも見られずにあのキーホルダーを返せるでしょ?」

なるほどー。

「茜は頭いーな!」

「どーも」

解決策も見つかったし、封筒もあるだろうし、準備OK。

「明日実行だーっ!」

「おー」


次は、プー太さん!

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