中身は……
秋雨です!
カマさんがくれた箱を修理して目安箱を作った。
それを設置した次の日の放課後、オレと茜で目安箱の中身を見てみた。
中にはけっこうな量の紙が入っていた。
「すげぇ大量!やったな、茜!」
「あー、うん、そうだね」
目安箱を部室に持っていき、中身を出す。
さっそく内容を拝見!
「…………なんだ、これ」
「紙」
「そうじゃなくてさ」
内容はオレらをバカにしたような感じだった。
持っていた紙を投げ捨てて、次の紙を見てみる。
これはひやかし。
ぐっちゃぐちゃにして捨てる。
次。
これもひやかし。
「なんだよ、これ!」
ビリビリに破く。
「だから紙だって」
「じゃなくて!なんだよ、この内容!」
「ひやかし、ひやかし、ひやかし、ひやかし」
「ひやかししかねーし!」
こんなん目安箱の中に入れんな!
「茜ー、これすてよーぜー」
「だめ。まだ全部見てない」
「どうせ全部ひやかしだろー?」
「依頼があるかもしれないだろ?ほら、朝弥も見ろ」
「えー……」
「文句言わない」
「へーい」
しぶしぶ紙を手にとって中を見る。
それから10分程度たった。
「あっ」
「どーした?」
「依頼、あった」
「マジで!?」
持っていた紙を投げて、茜のほうに行く。
「ほら、これ」
紙を渡される。
″キーホルダーをなくしてしまいました。探してください。 1年D組 平方 咲″
たしかに、ちゃんとした依頼だった。
「よっしゃー!茜、由輝と真実を呼びに行くぞ!」
「そうだね」
茜が立ち上がる。
そこを狙って茜の手を掴む。
「まずは弓道場だ!」
茜を引きずって走る。
「あーーーーー………」
茜の声は無視!
走ったおかげで、弓道場に着くのが早かった。
目の前には大きな扉。
相変わらず存在感が大きいなー。
「ほら、行くよ」
「おー」扉を開けて中に入った。
み、短い…!次はプー太さん!