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アミカナとミカの平行宇宙的オフ4

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/08/15

挿絵(By みてみん)


<来たね~、海!>

「来たね~!」

<知ってる? ここの砂浜、9000メートルも続いてるんだって>

「凄い! 9キロも?!」

<あー、そこはメートルで言って欲しいんだけど……>

「え? 何で?」

<まあ、ちょっと事情があって……>

「よく分かんないけど……」

<それはともかく、今更だけど、アミカナ、海、大丈夫?>

「昨夜、体に傷がないか、ミカに念入りに調べてもらったから、浸水の心配はないと思うけど」

<そうね。あんなに他人の体をしげしげと見ることないから……何か……変な気分になっちゃった……>

「変な気分って、どんな?」

<え? いや、まあいいや。それより、水恐怖症の方は?>

「まあ、浜辺にいる分には大丈夫だと思う。海に入るのは膝くらいまでにしとくわ」

<そうね。あと、日焼けはしないんだよね?>

「うん。人工皮膚はそこまで高機能じゃないから」

<いいな~。日焼け止めが要らないどころか、日に当たってもシミができないなんて>

「まあ、少しはメリットもないとね」

<でも、気を付けてね。浜辺にいると体温上がるでしょ?>

「一応、冷却水は持ってきたけど。何たって、水着で夏の浜辺は初めてだから、ちょっと気にはなってる」

<オーバーヒートしたらどうなるの?>

「量子頭脳を保護するために、シャットダウンするらしい」

<え? じゃあ、意識を失って倒れるってこと?>

「まあ、そんな風に見えると思う」

<でも、体重、百キロ以上あるでしょう?>

「ちょっと! それ言わないで!」

<下敷きなったら大変!>

「だから、極力そうならないようにするわ。最悪、海水があるし」

<え?! 塩水でも大丈夫なの?>

「まあ、塩分を取り除く機能はあるみたい。それなりに時間はかかるみたいだけど」

<凄い!>

「だから、ミカの飲み水がなくなったら、私が真水、作ってあげられるわよ。ぬるいけど」

<え? でも、アミカナからどうやってもらうの?>

「……まあ、口移しとか?……」

<え~?! やだ~!>

「しょうがないでしょ! 排出口が口しかないんだから。下から出すよりいいじゃん」

<……最っ低……>

「まあ、そうならないようにして下さいな」

<あ!……じゃあ、里帰りか!>

「は? 何が?」

<クラゲの里帰り>

「……そのネタ、擦り過ぎ……」

<でも、クラゲなのに水が怖いって不思議ね……>

「まだ言うか?」

<はは。私、ちょっと泳いでくる。久しぶりに素潜りしたいから>

「わかった。それにしても、何で私は水恐怖症になっちゃったんだろ? 元々はミカと同じだったのに」

<分からないけど、体重のこととか、関係あるのかもね>

「そう……なのかな? 前は結構潜れたよね?」

<そうね。9000メートルくらいだっけ?>

「いや、どこの海溝?!」

<まあ、とにかく、今回は記念&サービス回だから。暑中お見舞い申し上げます!>

「え? 誰に言ってんの?」

<み・な・さ・ま・に!>


挿絵(By みてみん)

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