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 教会近衛公安騎馬隊採用実技試験

 アイファウストが作った闘技場。

 その教室に十五人とマルック。

 そこへララヴール。ハルサーラが入ってきた。


 「マルック」


 「はっ。全員。起立」


 教壇に立ったララヴール。


 「礼。着席」


 「皆ご苦労。

 早速だが貴族の所作を含めた座学だが。全員合格」


 「やったぁぁ「よかったよぉぉ「うれしぃぃ」


 「はぁぁ。おいっ。まだ、実技が残ってる。静かにしろ」


 「はいっ」


 「まぁ先ずは全員合格おめでとう」


 「ありがとうございます」


 「よくこの短期間でマスターしたな。さすがエマルサーラ商会の商隊の君たちだ。敬意を称する」


 「着席のまま。敬礼」


 「はっ」


 「それで、実技試験なのだが。実戦で実技試験となる。

 詳細は後に述べるが、君たちの創世のエルファサ女神様を愚弄する名も無き教会の輩が、新しくできたここの教会を襲撃せんと画策している事実が判明した。

 既にこの地に五名のスパイが送り込まれて情報取集に当たっている。

 王都ノルトハンの中央教会におよそ千人もの愚者が集結中。明日にも転移を使い愚かな行動に出ようとしている。

 それでまず。こちらの情報を与えないように、このスパイ五人を君たちにお願いする。

 生死は問わないが君たちが死んでもらっては困る。だが、今の君たちの足元にも及ばない野兎だ


 「くすくす


 「しかし、彼らとてスキルの隠蔽を駆使してその日のパンにありついてるのだ。我々と同じように生きることに必死なのだ。故に油断は禁物。

 人間自暴自棄になるとどのような威力を発揮するか解らん。火事場のバカ力。と、言うことわざもある。

 獅子は野兎を全力で倒す。君たちは獅子であり野兎を侮ることなく全力で倒さなければならない。


 君たちの使命はただ一つ。五人を倒し、怪我無く生還する事。

 そして栄えある初代エルファサ女神様真教会近衛公安騎馬隊となること。

 以上」


 「はい」


 「うんじゃぁ作戦を俺から説明するぞぉぉ」


 「はい」




 アイファウストが作った城壁の町の西側の深い森の中。

 大小の街道が面影のように残っている。

 そのうちの一本。

 ハルサーラとマルックは馬に乗って馬車一台分の道幅の通りを西に向かって叫びながら進む。


 「アイファウスト王子殿下ぁぁお返事をくださぁぁい。アイファウスト王子殿下ぁぁ


 「殿下ぁぁ。どこですかぁぁ。隠れてないで出てきてくださぁぁい


 「もう。突然走り出して行っちゃうんだから」


 「ハルサーラ様。クラウス様に聞かれたら殺されますよ」


 「今死にそうです。アイファウスト王子殿下ぁぁ。どこですかぁぁ」


 「おぉぉい。殿下ぁぁぁ




 木の上の陰で暫く追いかけてきたスパイ三人。


 「クラウスの名が出た」


 「間違いない」


 「何処に行ったんだ。ここを通らなかったぞ」


 「通りの向こうの二人にも確認します」




 「もう。森の中を突っ切るなんて聞いていませんよ」


 「しゃぁねぇよ。十年もクラウス様と引きこもっていたんだ。馬に乗れるようになりゃ嬉しいだろうよ」


 「だからと言ってこの森の中を走らずとも。御身を預かった身にもなりなさい。

 アイファウスト王子殿下ぁぁ




 「エルファサ女神様が仰った通りにハルサーラが預かっているんだな」


 「我が儘王子に育ったようですね」


 「可哀そうにお二人さん。もうすぐ一生会えなくなりますよ」


 「西から誰か来る」


 「引け」「「おうっ」」




 「アイファウスト王子殿下。どちらにいらしたのですか?死にそうでしたよ」


 「ごめんなさい。ハルサーラ様。滅茶苦茶気持ち良くてつい」


 「ったく。ついじゃねぇよ。クラウス様が待っている。帰るぞ殿下」


 「マルック隊長。もぉぉちょこぉぉとだけ」


 「だめぇだぁ。森が静かすぎる。なぁぁんかくせぇんだよ」


 「何か匂います?」


 「兵士の勘ですよ。帰りましょう」


 「あのですねぇ。この先に開けた場所を見つけたんです。草原の丘って感じで岩が点在していて奇麗なんです。

 その丘の頂上まで行きたいんです。ダメですか?」


 「「ダメ」」


 「行ってきまぁぁぁす」


 「こらぁぁダメだぁぁ


 「あぁぁ殿下ぁぁ




 「追え」「「了解」」




 スパイのボスが。


 「なんとも見晴らしのいいところへ来たもんだ。

 そっちの岩陰からはどうだ」


 「絶景かな絶景かな。囲めば逃げ道はありませんぜ」


 「こっちの岩影から見るに、アイファウスト王子殿下が居ませんぜ。

 代わりに女の騎兵が居ます」


 「何だと」


 「本当です。アイファウスト王子殿下の位置だった場所に女の姿です」


 「丘の向こうは。念話で聞け」


 「やはり女です」




 「突撃ぃぃ」


 「何処からだ?」


 「丘の向こう。西側。騎馬隊が回り込んできましたぁぁ十人以上。くそぉぉ


 「応戦しろぉぉそして逃げろぉぉ


 「逃がすかぁぁ囲めぇぇぇ


 「三対一かよぉぉ卑怯だぁぁ


 「やかましぃ。賊に卑怯も有るかぁ


 「俺達はぁぁ教会だぁぁ


 「こっちは教会近衛公安騎馬隊だぁぁすべての作戦は露見しているぅ。神妙にしろぉぉ


 「何だとぉぉ


 「千人規模の元冒険者を集めてここを襲撃だろぉぉ、情報を渡すかぁぁ馬鹿共がぁ」


 「完全にバレたぁぁ。全力で逃げろぉぉ転移阻害かぁぁくそぉぉ


 「投降する気は無いのかぁぁ」


 「逃げろぉぉ」


 「ボスぅぅダメだぁぁ逃げきれねぇ死なば諸共ぉぉ


 「応戦しろぉぉ」


 「「「「りょうかぁぁい」」」」


 「おりゃぁぁ


 「わたくしの愛馬に触れると思うなぁぁ死ねぇぇ


 「ぎゃぁぁ


 「止めぇぎゃぁぁぁ」




 ハルサーラは隊の動きを見ながら。


 「足場が悪く、岩陰もある中でなかなかいい動きですわ。我が子達は」


 「はい。もう少し手こずるかと思いましたがやはり経験の差ですね」


 「なぁあの子たち俺の神聖軍にくれない?」


 「「ダメです」」




 「ララヴール隊長報告」


 「いいぞ」


 「我が方けが人なし。敵四人死亡。一人負傷で投降捕縛。以上」


 「ご苦労。死体と投降者をここへ」


 「了解」




 「ジャックレイ署長様。ララブールです。今は?まだ地下牢ですか。今からお届けものが在ります。ええ。ギルド長もお喜びになる代物です。

 マウレス宰相様がいらしているのですか?あぁなるほど。では。

 今から少々ここを離れる。十五秒待て」


 「はい」


 「死体まで消えたぁぁ


 「隊長すごぉぉい」


 「ちょっと見てぇぇ大教会」


 「うわぁぁ奇麗ぃぃ


 「で、ここ何処なの?」


 「「さぁぁ」」


 「戻った」


 「お帰りなさいませ」


 「全員下馬。わたくしの前に手綱を持って整列」


 「はい」




 「これより転移にて闘技場に戻る。

 転移」

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