ベル・ユイミナへエルファサとヴィーナスのエコ贔屓
楽しい会話も終わりユーミルナが。
「今日はとても良いお茶会でした。ユイミナ店長。また来ますね」
「はい。ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております。
こちら手土産のプリンです。お持ちください」
「ありがとう。ハウラサ。頂きなさい」
「はい。冷たい?」
「はい。サクラ特性の保冷通い箱です。
次回、お代を頂けばそこにお詰め致します」
「まぁ。素敵な装飾」
ユーミルナに抱かれるアイファルにエルファサが。
「アイファル姫。楽しかったか?」
「おいしかったぁぁ」
「あははは。質問を間違えたか?」
「おそとでみんなといっしょ。たのしいおはなし。ぜんぶがおいしかった」
「みな。一本取られた」
「「「「「はい」」」」」
「ハルサーラ。このまま散会としよう。
ただ、わたくしの仕事を見て行って欲しい」
「畏まりました」
「あぁぁ。エルファサおねえさんがきえたぁぁ」
「皆さん。噴水の真上です」
「何処かしらサクラさん」
「真上の空です。あの人型の大きな光です」
「王都ノルトハンの民よ。創世の女神エルファサが申す。
噴水の再開を許した。
それはベル・ユイミナの店の雰囲気と供物が気に入った故にだ。
彼の店を大切に守るのであれば今日以降も噴水の場の利用を許可する。
わたくしは戻るが・・戻るが・・
「はぁぁ。ハルサーラ様。これをその場でマーガレットお嬢様とユイミナさんで持ち上げてください」
「かなり重いですよ」「おっもぉぉい「何が入っているんですか?」
「おおお。ハルサーラ大司祭、それはベル・ユイミナの供物か?」
「さようにございます。女神エルファサ様」
「大司祭ハルサーラ。頂いておこう。ありがとう。
イチゴムースにプリンアラモード。イチゴの三角ショートケーキも。先ほどはアイスもおいしかったぞ。
女性専用の店。ベル・ユイミナに祝福を与えよう。少々光るぞ。それっ。
それと王都の民よ。この噴水の名を創世の女神エルファサが命名する。
噴水の名は【ベル・ユイミナの泉】。名の変更は一切を認めぬ。良いな。
では戻る。そのまま空を見ておれ。大きくはっきりと見える虹を噴水周りの者にもプレゼントしよう。ではな
「お待ちなさい。女神エルファサ」
「おっ。どうしてここへ?」
「民よ。愛の女神ヴィーナス。ビーナスでいいわよ。
大司祭ハルサーラ。店主ユイミナ。供物を捧げれば愛の女神のわたくしが良い祝福を与えます。
いかがしますか?」
サクラが箱を用意して。
「先ほどと同じものです。お願いします」
「「「はい」」」
「女神ビーナス様。こちらをどうぞ」
「大司祭ハルサーラ。同じものだな?」
「さようでございます」
「うむ。間違いないな。
彼の店。ベル・ユイミナの店に愛の祝福を。
店の前に並ぶ白シャツの女。お主だ。
そこの店で楽しく茶をした後、ユイミナの店【ビューティーサロン・ナチュレ】で、髪型を整え、騎士隊の彼に告白せよ。果敢に行け。必ず成就する。幸せにな。
エルファサ。帰ろう」
「何が帰ろうですか。噴水の元の者達にも祝福与えなさい」
「虹から降る光を浴びよ」
「皆の者。幸せにな」
「エルファサ。ムースは美味しいのか?」
「ほっぺが落ちるわよぉぉ」
「楽しみだ。イサムとサチにはお主が分けろ」
「一個づつですよ」
「あぁぁ大きな虹だぁぁ「大きいぃぃ「見た事無い大きさだぁぁ」
「わぁぁぁ奇麗ぃぃ「あぁぁ光のシャワー「心が温かくなる」
「女神様ぁぁまたいらしてくださぁぁい「女神様ぁぁ「エルファサ女神様ぁぁ」
「まぁ。噴水周りが大変なことに」
「妃殿下。店の前を」
「ハウラサ。大変よぉぉ」
サクラが。
「はぁぁい。申し訳ございませぇぇん。今の看板のお方で完売となりまぁぁす。
看板をよく見てくださぁぁい。完売の看板でぇぇす。
明日の午後からのご来店をお待ちしておりまぁぁす。
申し訳ございませぇぇん」
「えぇぇぇ「もうないのぉぉ」
「ご用意した五百セットがあの看板で終了となります。
申し訳ございません」
「五百ぅぅぅ「凄い量ぉぉぉ「そりゃ仕方ないわ」
「ビーナス様が想定外だったんです」
「なるほどぉぉ
「痛ったぁぁい。何をなさるのです。ビーナス様ぁぁ」
「えっ?「えぇぇ?「本物」
「サクラ。一言余分じゃ。お尻を叩いたぐらいで大袈裟じゃ。わらわの分が想定外とは許せません。
ユイミナ。こちらへ」
「はい」
「お主の収納に明日の分の砂糖。小麦。卵とミルク。果物を入れておいた。
遠慮くなく使え。あぁ控えなくてよい」
「ありがとうございます」
「終わりました?大変なことになりました。帰ってください」
「つれないなぁサクラわぁぁ。
大司祭ハルサーラ」
「はい」
「これはわらわからの祝福のペンダントだ。そのチェーンに掛ければ良い。後ほどアルミスに渡すように。
今は警備兵で有ろう?」
「はい。ありがとうございます」
「ユーミルナ。アイファルを抱いて参れ」
「はい」
「エルファサがカッコつけよった。可愛いドレスを贈って気を引きよった。本当にめんこいのぉぉ」
「めんこい?」
「アイファル姫様。アイファル姫様はとってもお可愛いと仰っているのですよ」
「そうなのサクラ」
「はい」
「アイファル姫よ、わらわから童話の絵本をやろう。母に読んでもらうとよい」
「はい。ありがとうございます。えぇぇっとぉぉ」
「今はお姉さんで良いぞ」
「はい。おねえさん」
「ユーミルナ。アイファルを抱くぞ」
「はい」
「この可愛いわらしをアイファウストのようにしてはならんぞ。
わらわ達も掟が有ってな。手出しできぬ場面が多い。
そこのサクラ。アイファウストを頼れ。わらしのためなら、わらわが許可する。良いな」
「あ ありがとう。ご ございます。女神ビーナス様」
「マーガレット。来なさい」
「はい」
「サクラ。わらわとエルファサのグッズは出せるか」
「はい。あの森の木でいいですか?」
「それが良い。マーガレット。隣を借りてここの名物を作り、今の仕事と並行し、その店を切り盛りせよ。
良いことが有るぞ」
「はい。ありがとうございます」
「祝福の口付けをおでこに与える」
「ありがとうございます。女神ビーナス様」
「デービッシュ。デービッシュはどこだ」
「あなたぁぁぁ」
「はい。わたくしがデービッシュでございます」
「立ってもらえるか?」
「はい」
「今の話しを聞いておったか?」
「申し訳ございません」
「実はな・・・」
「はい。ありがとうございます」
「でだ。お主の鑑定スキルを上の中とした。そこのサクラとアバターを除けばこの大陸随一となる。
マーガレットお嬢様の店で活用せよ」
「はい」
「エウマイアーギルド長」
「はいここに」
「今は聞いておったな」
「はい。聞いておりました」
「ギルドで更新後全ギルドに公表せよ」
「はい。承りました」
「ユーミルナ」
「はい」
「これでエマルサーラ商会を もう ぞんざいには扱えぬからな」
「はい。承知しております。
以後
「アイファル姫を大切にしろ」
「はい。はい」
「いやぁぁ仕事すると喉が渇くなぁぁ。ちら」
「帰れ」
「サクラは冷たいなぁ。なぁアイファル」
「サクラおねえちゃん。めっ」
「あうっ」
「こちらをどうぞビーナス様」
「ユーミルナ。アイファルを頼む」
「はい」
「ユイミナ。これがアイスティーか。エルファサが美味しかったと自慢しておったからな」
「はい。ストロー付きです」
「うぅぅん。うまい。潤ったぁぁ。少しあまいのだな」
「はい。ガムシロップを頂きました」
「ユイミナ。気に入った、友とまた来る。その時は宜しくな」
「はい」
「サクラ。一年分先に払っておいてくれ」
「はぁぁ。先行投資ですか。百でいいですか?」
「先ずはそれでよい」
「解りました。ご苦労様でした」
「そう、無下に追い返そうとするな。祝福を
「ムースを
「さあ。帰って頂こうとするか。
白シャツ。髪型はこのサクラの髪型にせよ。可愛くなるぞ。頑張れよ」
「ありがとうございます。女神ビーナス様」
「では、みなさらばだ」
「あぁぁビーナス女神様お会いしちゃったぁぁ」
「あなたいいわねぇ。直接お話しして頂けるなんてぇぇ」
「一生の宝の時間。
さぁ。頑張って告白するわよぉぉ。その前に美味しいケーキを」
ユーミルナ達も引き上げ、厨房で明日の仕込みに入ったユイミナにサクラが。
「ユイミナ店長、もうすぐラストです」
「表に後三組にね」
「はい・・・・てぇぇ厄介なのが来ましたよ」
店の前に馬車が止まり、中から三人と使用人が降りて来た。
「お貴族様の我が儘お嬢様三人かしら」
「一人がボスお嬢様で取り巻きでしょうね」
「やっぱり来ちゃうわよねぇ」
「来ちゃうでしょうねぇぇ」
その三人のお嬢様はズカズカと店の前に歩いてきた。




